子供の感情を認識する能力って大事かもという話

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コラム
感情を認識する能力を欠くと学習成績に影響があるんじゃない?というおもしろい研究があったのでメモ。

2001年デラウェア大学とケース・ウィスタン・リザーブ大学の研究です。

この実験では経済的に恵まれない家庭の子供72名を対象に5歳の時点での言語能力、感情認識能力、気質を評価して4年後のソーシャルスキル(アサーション、協調性、セルフコントロール能力、学業成績など)との関連を調べたものです。
簡単にまとめると、
・5歳時点の言語能力が高いと、4年後の「協調性」と「学業能力」も高くなる。
・5歳時点の感情知識は、4年後の「積極性」と「協調性」にプラスに影響していた。
・感情の知識は言語能力と関係がある
以前の研究から、感情を知覚することは、感情反応を促す刺激になり、その後の思考や行動に影響を与える可能性があると言われています。感情を知覚して感情表現ができることで社会的な相互作用を得られるんですね。
今回の研究では、感情読み取り理解する能力が、社会行動や学力に長期的な影響を与えることがわかりました。
なぜ感情を認識する能力が学力と関係があるかというと
・感情知識が欠如すると教師と子供の関係に悪影響を及ぼし、子供への教師の期待感が低下する
・感情知識が欠如すると学校での仲間との関係を悪化させ、学業へのモチベーションや集中力に影響がでる
感情を上手に理解し解釈できないとコミュニケーションがうまく取れないからネガティブな効果を受けちゃうって感じですかね。
研究者たちは、
表情の中の感情信号を検出して解釈するスキルを磨く適切な機会を作ることが、共感性、反社会行動、社会的問題解決能力の開発を促進する予防プログラムの構成要素の基礎となる。
と言っています。
確かに感情を理解する力は相手の気持ちに共感するためにも必要ですよね。
子供の感情の理解する能力は【アイメッセージ】を使って「相手がどんな気持ちか」「どんなふうに感じているか」を伝えるのが良いかもです。
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