勝ち負けのない第3法の紹介

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コラム
親子の欲求の対立の解決とは、誰かが勝って誰かが負けることだと考える方は多いのではないでしょうか。

つまり、
親が勝って子供が従うか
子供が勝って親が従うか

この勝ち負けの指向性が今日の親のジレンマの根本にあると"親業"の著者である臨床心理学博士トマス・ゴードンはいいます。

そしてその2つの解決策は長期的に見ると実りの少ないものだとし(なぜかはまた今度書きたいと思います!)もう1つの解決策を提案します。

それが「勝負なし法」
別名「第3法」と呼ばれるものです。

これはその名の通り、勝った負けたのない解決策を考えるというものです。お互いに納得のいく解決策を一緒にアイディアを出し合って考えましょうというのがゴードン博士が提案する第3法です。

「えっ。そんな当たり前のこと?」

と思われるかもしれません。
なぜなら我々は友人、同僚、パートナーとの対立ではこの方法を使うことが多いからです。

なぜ子供との対立では見過ごされてしまうのか。
それは子供との権威に関係があります。

親子関係の基本的な特徴は、親が子供よりも"心理的に大きい"ことにあります。この心理的な大きさは、子供が親よりも大きく強いと見るからだけでなく、知識も能力もずっとあると思うところから来ています。

小さい子供から見れば、親が知らないことはないし、親のできないようなことはないように思いますよね。

こうした心理的な大きさにより、親は子供に対する影響力と権力を与えられるのです。

子供との対立の際、権威による勝った負けたの方法で相手を従わせようとするのは、もともとそれでうまくいっていたからというわけです。

ちょうど昨日、僕と子供との間に欲求の対立が起こりました。
子供の主張:みんなに1つずつイラストマーカーを買って欲しい!
僕の主張:それはお金がかかるから難しい!

お互いに主張を重ねアイディアを出し合いましたが、結局昨日の時点では解決できませんでした。もう少しお互いが納得できる解決策にたどり着くには時間がかかりそうです。

大人からしたら子供の要求を
「できるわけないでしょ!」と一蹴することもできるし
「こうしたらいいでしょ!」と解決策を強制することもできます。
この方が手っ取り早いし、自分を煩わせることも少なく楽なのかもしれません。

しかし子供の成長を考えれば
相手を尊重して話し合う機会であり
アイディアを考える創造力を発揮する機会であり
相手から尊重されている実感を与え関係性を築く機会でもあります。

ぜひ以前紹介した【やってしまいがちな親の12の反応】に注意しながら子供との対立を解決していきたいですね!
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