同じ態度でも、父親がするのと母親がするのでは子供の反応が違ってくるよという話

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コラム
親の関わり方と子供の行動について調べていたら、トルコにあるガーズィ大学の研究に出会ったのでメモ。

2018年と新しめの研究で「子供の社会的行動と親の態度との関係」が調べられていました。

ここで社会的行動とは、主体性を発揮して人生を生きることや対人関係を維持すること。社会的な問題を解決することなったが挙げられています。

就学前の0〜6歳の時期が精神的にも感情的にも社会的にも発達しやすいことから、これらの年齢の時の家族との関わりが子供の特性を形作るのに重要なんじゃないかーというのが背景にあるそうです。


この研究では親の態度を4つに分類し
①民主的な態度
②権威主義的な態度
③寛容な態度
④過保護な態度

それぞれの態度に対して子供がどんな社会的な行動をとるようになったか調べたそうです。

【母親の態度について】
①民主的な態度をとると
子供の協力、リーダーシップ、適応行動が増える。

②権威主義的な態度をとると
リーダーシップ行動が少なくなり臆病な行動が増える。

③寛容な態度をとると
子供の攻撃的な行動が増えて適応行動が少なくなる。

【父親の態度について】
①民主的な態度をとると
子供の内気な行動が減少する。

②権威主義的な態度をとると
攻撃的な行動が増え協力行動が減少する。

③寛容な態度をとると
子供の強調行動が減少する。

④過保護な態度をとると
子供の適応行動が減少する


という結果になったそう。
同じ態度に対して、それを父親がとるのか母親がとるのかで子供の反応が変わってくるのがおもしろいですね。
この結果を見るとただ寛容なだけではダメみたい。民主的な態度は親業でいうところの第3法的な関わり方に相当しそうです。

親の態度が子どもの社会的行動に及ぼす影響を考慮して子供との関わり方を考えられると良いのではないでしょうか。
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