不屈の力_レジリエンスのお話

記事
コラム
失敗しても最後まであきらめずに挑戦する子供
困難に直面してもそれを乗り越えられる子供
その勇敢さはいったいどこからやってくるのでしょう?
今回はレジリエンスのお話を紹介いたします。
【レジリエンスとは】
社会的ディスアドバンテージや、己に不利な状況において、そういった状況に自身のライフタスクを対応させる個人の能力と定義される。-wikipediaより
要するに
自身の逆境に対する抵抗力。不利な状況から立ち上がる力です。

※レジリエンスの由来や詳細などはカオナビさんのサイトが分かりやすかったので、よかったらご参照ください。

由来もおもしろいのですけど僕が興味あるのはそれをどうやって子供たちの支援に活かすかです。
Journal of Pediatric Health Careによると(1)
以下のものがレジリエンスの要因となるそうです。
【レジリエンスの要因】
・より高い認知能力
・心理的なタフさ
・自尊心
・希望の感覚
・他者への敬意
・人生のコントロール感
・サポートする人
・サポートを受け入れる能力
・良好な人間関係
・趣味や創作活動

ふむふむ。なるほど。
確かに【自分ならできるという感覚】や【周りから助けてもらえる関係】、【なんとかなりそうという希望】があると立ち上がれそうな気がしますね。

このレジリエンスは、ネガティブな人生経験を繰り返しうまく対処することで発達する可能性があるそうです。ちょうど感染症に対する免疫力と同じような感覚ですね。困難から立ち上がれば立ち上がるほど心のタフさは増していくということです。
またレジリエンスの高い人によく見られる特性があるそうです。
どんなものかというと
・計画性
・自己反省
・自信
・セルフコントロール能力

失敗を分析しながら課題に取り組むために必要そうな特性がラインナップされてます。
これらを踏まえてレジリエンスを促進するためのスキルも紹介されています。
【レジリエンスを促進するスキル】
①状況に対応できる知識
②自分の能力に対する自信
③つながり
④徳性と価値観
⑤貢献
⑥対応力

どうやって子供たちの支援に落とし込むと良さそうだろう。
個人的なアイディアを出すとしたら、

①状況に対応できる知識
学問、運動、芸術、人間性といった個人の強みにフォーカスするのが良いとありました。自分の強みを活かすのは自己肯定感にもつながりそうです。しかし、自分だけでは困難を乗り越えられそうにない場合はサポーターが必要かもしれません。子供たちの状況を見て必要な知識のサポートをしても良いかもしれませんね。

②自分の能力に対する自信
正直な賞賛、スキルの認識とあります。自分の強みはなかなか自分で気づけないこと多いです。周りからの指摘で「あぁ、それは自分の強みだったんだ」と気づけることがあります。ジョハリの窓の自分には見えないけど他人には見えている窓ですね。子供たちの強みや長所を教えてあげるのが良いです。
③つながり
両親、兄弟姉妹、家族、周りの大人、学校、コミュニティー、信仰心などがあります。我々が該当するのは周りの大人でしょうか。自分一人で困難に向き合うよりも誰かが応援してくれていたり支えてくれていたりすると頑張れる感覚がこれっぽいですね。
④徳性と価値観
自分の行動が他の人にどのような影響を与えるかとあります。アダム・グラントの本【ORIGINALS】では"強調する対象が行動から人格へ移ると選択肢の判断が変わってくる"と言っています。自分がどういう人間なのかを考えることで行動選択が変化するということです。これはマインドセットのお話にも通ずるとことがありそうです。
⑤貢献
チームで活動したり、人に奉仕するとあります。パレオな男こと鈴木祐さんのブログでも紹介されていた研究(2)では、レジリエンスと他人への親切の量との相関関係が確認されたようです。人への頼み事は相手に貢献する機会を与えていると考えて、子供たちに【ちょっとお願い】をしてみるのも良いかもしれません。
⑥対応力
意思決定に集中できる能力やプランニング能力とあります。どうしたら困難を乗り越えられるかの戦略が必要です。子供たちの創造力と思考力が発揮されるところですね!温かく見守ってあげたいものです。意思決定に必要な力の1つに【望む力】があります。「なんでそれがやりたいのか」「本当にそれを成し遂げたいのか」「乗り越えたらどんな素晴らしいことがあるのか」という動機は行動のエネルギーになります。子供たちがあと1歩が踏み出せない時にはそれを思い出させてあげると良いかもしれません。


だいたいそんな感じです!
人生はチャレンジの連続です。どんどん新しい困難が現れます。
うまく乗り越えられることもあれば、失敗することもあります。
初めから不屈の精神を身につけている人は少ないかもしれません。
しかし、繰り返し困難を乗り越えることで、困難の乗り越え方を身につけられるようになるのではないでしょうか。
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