「自己主張の技術」 アサーティブ性を示す7つの要因

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コラム
コミュニケーションのスキルは他者と関わる上で欠かせません。今回は2003年テッド大学の研究からアサーティブ性の7つの要因についてまとめてみました。



▼アサーティブってなに?

アサーティブ、アサーティブネスって何かと言うと、研究者によっていろいろ定義されていて

・個人的な目標に到達し、社会的な承認を得るための可能性を最大化する認知的、感情的、行動的な反応:Rich and Schroeder (1976)とか

・アサーティブな行動は、人間関係における平等を促進し、自分の最善の利益のために行動し、過度な不安を抱かずに自分のために立ち上がることができ、本音を心地よく表現し、他者の権利を否定することなく個人の権利を行使することができるようになる:Alberti and Emmons (1982)とか

要するに
自分の権利を確保しつつ他人の権利を侵害しないバランスをとること

なんですよね。

だからたとえば
「お前のモノはオレのモノ!」みたいに他人の権利を侵害してはダメだし、「そうだね、○ャイアン。。。」みたいに自分の権利を確保できないのもアサーティブではないと言うこと。

受け入れられない相手の要求に「No!」と言うのもアサーティブ性の重要な側面になっております。かくいう僕は断るのが苦手で、ついついやりたくないことも頼まれるとやっちゃったりします(涙)

では
アサーティブ性というのはどんな要因があるのー?というところを見ていきたいと思います。

▼アサーティブ性を示す7つの要因

アサーティブ性は7つの要因から考えることができるそうです。

①個人的な欠点を認める
②相手を褒め、相手の褒め言葉を受け取る
③交流を開始し維持する
④肯定的な感情を表現する
⑤不人気な意見や異なる意見を表明する
⑥他者に行動を変えるように要求する
⑦理不尽な要求を断る

なるほどなーって感じです。

①は、できてないことはできてないと素直に認めましょうと。これはセルフコンパッションの力も必要そうですね。自分のダメなところを受け入れて、その上で相手と建設的な話をするのがアサーティブな関わりには必要そうです。

②は、「全然そんなことないです」とか「イヤイヤ。自分は全然できてないです」みたいに相手の褒め言葉を謙遜しがちな人は注意が必要そうですね。相手は良いと思って褒めているので素直に「ありがとうございます」と受け取っちゃえるといいですね。

③は、マイペースな僕の苦手なやつですなー。

④は、「嬉しい!」「楽しい!」「面白い!」「ドキドキする!」みたいなポジティブな感情表現のことですね。相手がポジティブな感情を表現していたら、こっちの気持ちも前向きになれそう。大事ですね。

⑤は、「それはおかしいと思います」「私は違うと思います」と周りと異なる意見を言えるかというもの。なかなか勇気が入りますね。でも相互理解のためには必要になってくる態度です。

⑥は、「それはやめてください」「こうしてほしいです」「こうしてほしくないです」と相手の行動を変える要求。まずは素直に自分がどうしてほしいかを伝えることは大事なことであります。

⑦は、「それはやりたくありません」「それはできません」とNoを伝えること。相手に嫌われてしまうのではないかという不安から、ついつい頼まれごとを引き受けてしまう人もいるかと思います。でも本当にイヤならNoを言って自分を守る必要があります。

研究者がいうには、

もし私たちがアサーティブでなければ、周りの人たちが本当に望むような対応をしてくれることは期待できません。また、アサーティブであることによって、他の人が私たちの受動性を利用したり、虐待したり、利用したりすることを防ぐことができます。


関わり方には相手を受け入れたり、理解したりすることも大事ですが、しっかり自分の想いを伝えることも大事なコミュニケーションスキルです。
子供との関わりの中で、どんな風に子供たち自己主張をしているのか、アサーティブ要因の側面から捉えていきたいものですな。

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