受験直前、受験生への保護者の関わり方

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教育相談を行っておりますが、どんな人物かわからない中で、
相談しようという気にもならないだろうということで、
私の考え方を知ってもらうためにもブログをやってみようと思います。
ご興味ある方、よろしければお付き合いください。

関西は中学入試が終わり、そろそろ高校入試の時期です。
他地域はちょっとわかりませんので、ご了承ください。
今回の記事は、受験を直前に迎えた保護者の方への記事です。
私も教員になって感じましたが、自分が受験するよりも、
子どもが受験するほうが、緊張してソワソワしちゃうんですよね。
自覚がある保護者の方も多いのではないでしょうか。
自分の受験は自分が頑張れますが、子どもの受験は、
自分が代わりに受けることができない、そのもどかしさがあるんですよね。
そこで、『受験直前、受験生への保護者の関わり方』特集です。

◆声かけは普段通りに


やはり一番やりがちなのは過度な声掛けです。
もちろん、応援したくなる気持ちはわかります。
ですが、そんな気持ちを持ってくれていることは、もう十分伝わっています。
本人もすごく緊張している中でしょうし、
試験が迫っているプレッシャーに押しつぶされそうな中では、
前向きな応援も、余計なプレッシャーをかけることになりかねません。
自分はそんなつもりはなかったのかもしれませんが、
ただでなくとも繊細で気難しい思春期の子どもです。
ましてや試験直前のピリピリしている中では、
せっかくの想いも逆効果になってしまいかねません。
受験直前に親子喧嘩したくないですよね……?
一番大切な応援は、「子どもを信じて、そっと見守ること」です。
「ウチの子は天才だ、私なんかが心配しなくても、きっと大丈夫だ」と
むしろ言い聞かせるのは保護者自身ではないでしょうか。

◆食事を凝りすぎない


次にやりがちなのは「私ができる応援は、ごはんを作ることだけだから!」と
奮発して普段よりも豪華な食事を作ってしまうことです。
これもプレッシャーに感じてしまう子もいるのではないかと思います。
先ほどと同様に、普段通りでいましょう。
あと、縁起をかついで、「カツ丼」「カツカレー」などですね。
子どもが喜ぶなら良いのですが、ここは少し栄養学的なお話をします。
まず、前日のカツ丼・カツカレーはちょっとオススメできません。
程度問題ではありますが、丼やカレーというのは、
献立がそれだけに偏りがちです。
したがって、どうしても炭水化物(米)の量が多くなります。
炭水化物は短期的には脳の栄養源になって良いのですが、中期的に見ると、
急な血糖上昇からのホルモン(インスリン)の働きで、
血糖を下げてしまいます。
血糖が下がるときに副交感神経が優位になり、眠気を引き起こします。
午後の授業が眠くなるのはそのためです。
炭水化物が悪者になりがちですが、少量の炭水化物は必要なものですので、
米や麺、小麦だけでお腹を満たすようなメニューは避け、
ぜひともバランスの取れた食事をお願いします。
また、とんかつやカレーは油が多く、消化に悪いです。
つい食べ過ぎてしまうこともあり、
翌日の試験当日の朝にお腹が痛くなる可能性も。
本末転倒ですので、なるべく前日は翌日に備え、
消化によいもののほうがよいかと思います。
カツカレーなどの縁起ものは2日くらい前に食べておきましょう。

◆それでも何かしてあげたい、という人は


結局、基本的には「何も特別なことはしない」というのが
最適解になってしまいます。
とはいえ、「やっぱり何かしないと落ち着かない!」というのも事実。
そんなときのオススメをいくつか紹介します。

★手紙を書く


声掛けは普段通りに、と先ほど説明しましたが、
特別な関わりをしようとするならば、手紙がオススメです。
なぜなら

・読む読まないは本人の自由
・自分のタイミングで読める
・読み返すことができる
・お守りとして受験会場に持っていける

という点が手紙のメリットだと思います。
くれぐれも渡すときにも自然に渡してくださいね。

★一緒に勉強をする


受験勉強をしている子どもにとって一番嫌なのは、
自分が勉強しているのに、家族がテレビを見て笑っている、ということです。
そりゃそうですよね。自分は苦しい受験勉強をしているのに、
周りが楽しそうにしているのですもの。
応援する姿勢を見せるなら、一緒に勉強する、ということもオススメです。
といっても、自分は受験勉強なんて教えられないし……。
という意味ではありません。
この機会に資格試験の勉強をしてみたり、
仕事のスキルアップにつながる勉強をしてみたり、
とにかく、「私も一緒にがんばるよ」という姿勢を見せることが、
何よりも心強い応援になります。
受験業界では「受験は団体戦」とよく言います。
家庭で「個人戦」にさせていませんか?
家族みんなで共に戦っていくことが、本人の心強さにつながります。
受験の応援もでき、家族の仲が深まり、
自身のスキルアップ・キャリアアップも目指せる。まさに一石三鳥ですね。

★お祈り・お参りをする

受験直前に子どもを連れていく余裕はないと思いますので、
保護者だけで行くことになるとは思いますが、言葉ではなく、
行動で応援を表す手段ですね。
信じている・信じていないは別に問題ではなく、
「あなたの合格のために私もできることをしているよ」ということを、
言葉ではなく、行動で示します。
これもくれぐれも真剣で重い態度にならないように。
「ちょっとお参り行ってくるねー」くらいの軽い声掛けで
アピールしましょう。

まとめ

受験直前の家族の関わり方について説明していきました。
ソワソワしてしまう気持ちはわかりますが、結局試験を受けるのは当人です。
プレッシャーを与える特別な行動を控え、
自然な行動で「応援しているよ」という気持ちを
そっと伝えられると子どもも安心します。
それではよい結果を迎えられますように。
この記事がよい結果につながれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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