「感染症への恐れ」が作り出す、本当の“病”とは 〜風邪を引くことを恐れる社会に生きて〜
「感染症への恐れ」が作り出す、本当の“病”とは〜風邪を引くことを恐れる社会に生きて〜●恐れが植え付けられた社会感染症騒動が起きてからというもの、「私がコロナにかかったらどうしよう?」「インフルエンザにうつったらどうするの?」「風邪をひいたら大変だ!」と、過剰なまでに心配する声を耳にするようになりました。それはまるで、風邪を引くこと自体が悪いことであり、「かかってはいけない」「誰かにうつしてはいけない」という無言の圧力が社会全体を覆ったかのようです。しかし、なぜ私たちはここまで恐れるようになったのでしょうか。●「知らないこと」が恐れを育てる風邪や感染症がどのように起こるのか、その生物的・歴史的な仕組みを知らないからこそ、人は恐怖を感じてしまうのだと思います。情報操作という言葉がありますが、「ウイルス=悪」「感染=死のリスク」という単純化されたメッセージが、現代人の心の奥深くまで刷り込まれています。その結果、風邪を引くことがまるで「罪」のように扱われ、誰かを責めたり、自分を責めたりする社会ができあがってしまったのです。●命はそんなに弱くない私は、かつて屠殺の仕事を通して、命のしぶとさを身をもって知りました。どんなに刃が通っても、命はすぐには消えません。簡単に死ぬ命など存在しないのです。むしろ、「命は強く、生きようとする力そのもの」だと感じました。死があまりに突然に見えるのは、多くの人がその“過程”を知らないからです。感染症においても、人類は歴史的に一度も「勝った」ことはありません。それでも、私たちは生き延びてきたのです。それは、感染を通じて免疫を得ながら進化してきた証拠でもあります
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