こんにちはnanairaです☺
犬を飼ってる人ならば毎年必ず耳にするであろうフィラリア症。
予防が必要、感染すると危ないのは知っていても、実際にどんな病気なのか、どうやって感染するのかをよく知らない方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなフィラリア症とはどんな病気なのかについて見ていきたいと思います!
蚊が媒介する病気
毎年春から秋の終わりにかけて予防が必要とされているフィラリア症。
フィラリア症とは蚊に刺されることで感染する寄生虫疾患で、フィラリア症に感染した犬を刺した蚊が 別の犬を刺すことで、刺された犬の体内にミクロフィラリアが入り、成長した寄生虫が血管を通って心臓や肺動脈に寄生します。
ミクロフィラリアは肉眼では見えませんが、心臓に寄生する程度の成虫は20cm前後まで大きくなります。
動物病院に貼ってあるポスターなどで、細長く白いそうめんのような寄生虫の写真を見たことがありませんか?
あれがフィラリアの成虫です。
あんなものが愛犬の心臓や血管に寄生し万が一詰まりでもしたら…と考えれば、死に至る危険な病気だとお分かりいただけるかと思います。
フィラリア症の症状
フィラリア症の初期症状は食欲低下や運動を嫌がるようになる、咳が出るなどです。
寄生虫が成長したり数が増えてきて重症化すると、貧血や血尿、腹水(お腹に水が溜まる)などがあらわれます。
成長した寄生虫は心臓や心臓付近の血管に寄生するため、時には不整脈や呼吸困難、失神して命を落とすこともある怖い病気です。
フィラリア症の予防はいつすればいいの?
重症化すると死に至ることもあるフィラリア症には毎月の予防が欠かせません。
よく勘違いされがちなのですが、フィラリア症の予防薬は予防薬とはいっても人の虫よけスプレーのように蚊に刺されないようにするものではありません。
実はフィラリア症の予防薬は蚊に刺されて体内に入ってしまった虫を駆除するための駆虫薬です。
そのため予防薬の投薬時期は、蚊が飛んでいる時期ではなく、蚊が出始めた翌月から蚊がいなくなった翌月(関東では5月頃〜12月上旬頃)までとなっているのです。
秋になって蚊がいなくなったからと投薬を中止してしまうと、夏のうちに蚊に刺されて体内に入ったミクロフィラリアが冬の間に成長して、気付かないうちにフィラリア症に感染してしまうという可能性があります。
フィラリア症の予防はシーズン最後の投薬が一番大事だということを忘れないように心がけましょう。
今回はフィラリア症とはどんな病気なのか、いつ予防が必要なのかを見てきましたが、予防薬と一言でいってもたくさんの種類があり、そのそれぞれにメリットデメリットがあります。
愛犬に合った予防薬はどんなタイプなのか、どんな子にどんな予防薬が向いているのか、次回は予防薬の選び方についてくわしくみていきましょう!
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最後までお読みいただきありがとうございました!
nanaira