獣医師ふーのやりなおし感染症②病原体とは

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病原体とは


こんにちは!感染症についていつか子供たちと語り合うためにわかりやすく感染症を紹介していこうという試みを実施中の感染症好き獣医師のふーです。

今日は動物(や人)の病原体の分類についてご説明したいと思います!
地球上の生き物は遺伝情報であるDNAが核といういれものに入っているかどうかや、細胞同士のかかわりによる増え方によって5つの分類をしています。形や生態の特徴などで分類しています。

動物の感染症の原因となる病原体は下記の5つの生物群に分類されます。(5界説)

細菌:bacterium。原核生物界。遺伝情報であるDNAが核という入れ物に収納されていません。DNAは剥き出しです。中には納豆菌や乳酸菌など食べ物を作ってくれたりと人間や動物の体に有益な働きをするものたちもいます。
真菌: fungus。かびと酵母を含みます。原生生物界。DNAは核に包まれています。動物や植物、菌類に分類されていないものたちを原生生物界の生き物に分類しています。白カビや青カビもここにいます。病原体だけでなく、パンやビールを作ってくれる酵母もここにいます!
原虫: protozoa。真菌と同じ原生生物界。犬の赤血球に寄生するバベシアなどはここにいます。
蠕虫(ぜんちゅう): helminth。動物界。動物界の生き物はオスとメスが存在し、生殖によって子供を残せる生き物です。サナダムシやアニサキスはここにいます!
ウイルス: virus。自分自身の細胞を持ちません。遺伝情報の入った核酸という物質と、寄生先の宿主の細胞の中でのみ増えます。5界説には当てはまりません。

参考:レビンソン微生物学・免疫学[11版]
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