こどものEBウイルス感染症について

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EBウイルス感染症はみなさん聞きなれない病気かもしれません。
伝染性単核球症の原因となるEBウイルスですが、キス病と呼ばれることがあります。
感染しても症状が出ない例から、致死的な例もあるといわれる感染症です。
多くの場合、気づかないうちに感染しており、日本でも3歳までに7割程度、成人では9割で感染していると言われています。
今日はEBウイルス感染症についてお伝えします。

★感染経路
潜伏期間は30~50日です。
キスや唾液などににより、唾液・体液を介して感染します。濃厚接触による飛沫感染もあります。
感染すると、唾液や咳からの飛沫や鼻汁から数か月間、ウイルスを排出することがあります。

★症状
多くの場合は無症状です。
乳幼児期に感染して、無症状が多く、初感染で伝染性単核球症を起こすのは思春期以降の10~20代に多く見られます。
伝染性単核球症になると、疲労感・倦怠感・数日から数週間の持続する発熱・リンパ節の腫大・咽頭扁桃炎や咽頭痛などの症状が出ます。肝障害や発疹がみられることもあります。
治るまで時間がかかることがあります。

まれに、慢性活動性EBウイルス感染症になると、発熱・リンパ節腫脹・肝肥大などの症状が出現します。
対症療法で軽快することもありますが、根本的な治療をしない限り、再燃を繰り返し、急変したり、悪性リンパ腫や白血病化によって、死の転帰をたどることがあります。
病名が確定した時点で緊急に治療が必要になります。

★治療
抗体検査で判明しますが、有効な治療薬がなく、対象療法になります。
多くの人は無症状で、感染力自体は弱く、
ほとんど伝染性単核球症に感染した場合、自然治癒し、重症化しないですが、急性期に関しては安静が必要になってきます。
また、10歳までにEBウイルスに感染していない場合、未感染の10代が初めて感染すると重症化する可能性はあります。

10代になってくると、こどもが自分の生活は学校生活がメインになり、活動の場が広がっていく年代です。
ただ、からだの自己管理を十分にできるお子さんばかりでなく、体調管理よりも学校での活動ややりたいことを優先してしまうこともあります。
10代のおこさんでも重症化する今回のEBウイルス感染症のような病気もあるので、親御さんの手は借りずとも、自立している年代であったとしても、しっかり自己の体調管理が出来ない部分は親御さんのフォローで守っていただければという思いです🌞
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