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こどものカンジダについて

カンジダ症尾は真菌(かび)による感染症です。 菌はヒトの口腔・腸管・膣などに常在していますが、通常は人体に害は及びません。特定の条件下で粘膜や浸潤部位の皮膚に過剰に増殖します。今日はカンジダについてお伝えします。 ★カンジダが増殖する条件 多温多湿の気候 合成繊維のきつい下着 オムツや下着を頻回に交換しない 免疫系の機能低下(糖尿病、HIVまたは免疫抑制する薬の使用) 妊娠、肥満、抗菌薬の使用 皮膚疾患のある場合などです。 ★部位 口の粘膜、鼠径部、わきの下、手足の指の間のすきま、包茎切除をうけていない陰茎、乳房のした、爪、腹部のたるみなどが増殖しやすい部位です。 抗菌薬を服用している場合もカンジダ症が生じやすくなるのは、普段から体表に生息している細菌が抗菌薬によって死んでしまうことで、カンジダが制限なく増殖できるようになってしまうことからです。 免疫の機能が低下している人などは、カンジダが体の深部の組織や血流中にまで侵入し、生命を驚かす全身性カンジダ症を引き起こすことがあります。 ★症状 部位によって症状がでます。 こどもの場合に多いのは ・おむつ皮膚炎 赤色の発疹でかゆみがでます。おむつを当てる部位や肛門の周囲にできます。 ・鵞口瘡 口の中に発生します。白っぽくなる斑が舌や頬の内側にできます。 健康なこどもが発症することは珍しくありません。 他にも膣カンジダは大人や妊娠、抗菌薬を使用している人にみられます。 ★治療 表在性 表面に症状が出ている場合は外用薬や内服薬を使用します。 深在性  栄養障害・慢性呼吸器感染症・ステロイド薬や抗菌薬の長期投与が原因となって腸管や肺に発生
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こどもの結核について

結核は全身性の感染症で、呼吸器に病変を起こすことが多いです。 気道から感染し、全身の臓器に結核病変を起こしうることがあります。乳幼児では家庭内感染が多いです。 日本は2022年に結核が低蔓延国になりましたが、今日は結核についてお伝えします。 ★感染経路 主に空気感染します。 結核菌の初感染では患者からの飛沫・空気感染によって肺に感染巣をつくり、所属リンパに結核性病変が起こります。(初期変化群)80%はこの段階で初感染巣が石灰化し、発病せず治癒します。 ★症状 【初期感染】  結核菌が気道から肺に定着し、初感染巣が成立します。 初期は無症状のことが多く、発病・咳・疲れやすい・食欲不振・顔色が悪いなどの症状があっても気づかれにくいのが特徴です。 80%はこの段階で初感染巣が石灰化し、発病せずに治癒します。 【粟粒結核】 肺のリンパ節などに病変が進行して全身に散布された病型です。 発熱・呼吸困難・チアノーゼなどが認められます。 乳幼児に多くみられる重症型です。 【結核性髄膜炎】 結核菌が血流にのって脳や脊髄を覆う髄膜に到着して発症します。 高熱・頭痛・嘔吐・意識障害・けいれんなどがみられる最重症型です。一命をとりとめても後遺症を残すおそれがあります。 【二次結核】 初感染病巣から他の肺の部分に広がり、病巣を形成した病変で、思春期以降や成人に多くみられます。 疲れやすい・微熱・咳などの症状がでます。 【潜在性結核感染症】 結核菌に感染しており、検査では陽性を示すが、症状がないこともあります。免疫が低下した場合に感染することがあるので、治療の対象になる場合があります。 ★治療 抗結核薬を
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こどもの細菌性髄膜炎について

以前、ウイルスによる髄膜炎のお話(無菌性髄膜炎)は対症療法で一般的には予後が良好だとお話しました。 じゃあ髄膜炎って、、そんなにこわくないじゃん と思われた方もいるのではないでしょうか。 では、細菌による髄膜炎が起こるとどうなのか、今日は細菌性髄膜炎についてお伝えします。 ★細菌性髄膜炎とは 細菌に対する治療は抗菌薬があるとはいえど、発症すれば致死率の高いこと・救命できたとしても重篤な後遺症を残すことがこどもにおいて怖い感染症だといわれています。 ★原因 原因となる菌は多種類ありますが、年齢や基礎疾患によって特徴があります。 新生児~生後3か月  B群れんさ球菌・大腸菌・黄色ブドウ球菌・リステリア菌 生後3か月以降の乳児~幼児 インフルエンザ菌(ほとんどがHib)・肺炎球菌・黄色ブドウ球菌 年長児~青年期 肺炎球菌・インフルエンザ菌・髄膜炎菌 成人 肺炎球菌・髄膜炎菌 高齢者(50歳以上) 肺炎球菌・グラム陰性桿菌・リステリア菌・黄色ブドウ球菌(MRSA) ★感染経路 多くが飛沫感染です。 新生児のB群れんさ球菌感染症は産道感染も考えられています。 ★★こどもに心配な細菌性髄膜炎の原因菌 インフルエンザ菌(Hib) ・ワクチン導入前の日本ではヒブ髄膜炎の発症は年間600人で、約2.3%が死亡、約15%が脳障害や聴覚障害の後遺症を残していました。 ・生後3か月から5歳ぐらいまでが好発年齢で、特に2歳以下に多いです。 ・抗菌薬で治療は出来ますが、ワクチン導入前は薬剤耐性菌が増加していました。 肺炎球菌 ・肺炎球菌は1歳児の30~50%が鼻腔に保菌しており、保育施設の入園後1~2か月
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こどもの破傷風について

破傷風ってどんな病気??と思われる方も多いかと思います。 泥や土で汚染された傷口で菌が増殖し、菌が産生する毒素によって脳神経が障害される感染症です。 破傷風菌によって罹患した場合、亡くなる可能性が非常に高い病気です。 今日は破傷風についてお伝えします。 ★感染経路 破傷風菌による感染で、主に傷口に菌が入り込んで感染し、毒素を通じて様々な神経に作用します。 ★症状 口が開けずらい、顎がつかれる、飲み込みがしにくい、言葉が出にくいなどの症状から始まり、歩行や排尿・排便障害が起こります。 最後は全身の筋肉が固くなり、からだが弓のように反り返る、息が出来なくなるなどから亡くなることもある病気です。 致死率30-40%と言われています。 ★治療 ワクチン未接種、ワクチン接種後から5年以上経過した人が 泥や土などで汚染された傷を負った場合や動物にかまれた場合は 適切に洗浄し、抗菌薬とともに、ヒト破傷風免疫グロブリン投与や破傷風トキソイドの接種を行います。 ★予防 人から人への感染はありませんが、誰しもが感染しうるため、定期予防接種で免疫をつけることでこどもを病気から守ることが出来ます。 生後2か月から5種混合ワクチンが接種、11歳以上13歳未満での2種混合ワクチンが定期接種します。 毎日Instagramでこどもに関するライブ配信中です🌞
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こどもの溶連菌について

最近流行がみられる感染症で、A群溶血性れんさ球菌が原因となる感染症です。 注意すべきは溶連菌の感染により、いろいろな症状が出ることや合併症をして発症数週間後にリウマチ熱・腎炎を起こすことがあります。今日は溶連菌についてお伝えします。 ★感染経路 A群溶血性れんさ球菌が飛沫感染・接触感染することで感染します。 ★症状 上気道感染では発熱・咽頭痛・咽頭扁桃の腫脹や化膿・リンパ節炎を起こし、猩紅熱は5~10歳ごろに多く、発熱・咽頭痛・扁桃炎とともに舌がイチゴ状に赤くはれ、全身に鮮紅色の発疹がでて、治った後に剥がれ落ちます。 治療が不十分だとリウマチ熱を併発しやすいです。 ※リウマチ熱とは、治療不十分で関節や心臓、皮膚、神経系に炎症が起こります。大半は回復しますが、低い割合で心臓に回復不能な損傷が起こることがあります。 ★治療 抗菌薬で治療します。 抗菌薬の投与で24時間以内に感染力はなくなります。 ★登園・登校基準 適切な抗菌薬による治療開始後24時間以内に感染力はなくなるため、それ以降の登園・登校は可能です。 ★★劇症型溶連菌 最近流行しており、今年の6月2日時点での報告数は977人であり、1999年から統計をとりはじめて以降、最多を更新しています。 劇症型溶連菌とは、まれに引き起こされる重篤な病状です。 初期症状は咽頭痛・発熱・消化器症状(食欲不振・吐き気・嘔吐・下痢)倦怠感・低血圧などの敗血症症状や筋痛から始まり、 軟部組織病変、循環不全、呼吸不全、血液凝固異常(DIC)、肝不全、腎不全の多臓器不全をきたします。 また、日常生活を営む状態から、24時間以内に多臓器不全が完結する
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こどものジフテリアについて

ジフテリア菌による細菌性の呼吸器感染症です。 国内での発症は1999年を最後にみとめられていませんが、世界では流行的に発生する国もあります。健康保菌者からの感染も多いです。今日はジフテリアについてお伝えします。 ★感染経路 ジフテリア菌が飛沫感染することで感染します。 ★症状 発熱、咽頭痛、頭痛、倦怠感、嚥下痛などの症状から始まり、 鼻閉、鼻出血、嗄声などを起こし、呼吸困難や心不全、呼吸筋のまひに至ることがあります。 菌が侵入した場所に病変が起こりますが、ジフテリア菌の毒素によって生じる病変です。 咽頭→発熱・嘔吐・頭痛・咳・嗄声・犬吠様の咳 鼻→鼻炎・鼻汁・鼻出血・鼻の周囲にびらん 心筋や血管運動神経などがジフテリア毒素におかされると、突然心筋障害で死亡することがあります。また、ジフテリア毒素が末梢神経に作用し、軟口蓋・眼筋・呼吸筋・四肢筋などの麻痺がおこります。 ★治療 抗毒素療法といって、出来る限り早期にジフテリア抗毒素血清を大量に投与します。この治療用の抗毒素は、トキソイドおよび毒素を馬に注射し得られた高度免疫血清を材料にしているので、馬血清にアレルギーがないことを確認し、アナフィラキシーショックに配慮が必要です。 ※トキソイドとは細菌の再生する毒素(トキシン)を取り出し、免疫を作る能力は持っているが、毒素はないようにしたものです。 また、投与後に血清病に注意する必要があります。 ペニシリン系などの抗菌薬も併用します。 ★予防 5種混合ワクチンを定期予防接種することで予防します。 11歳以上13歳未満に2種混合ワクチンで追加で免疫を獲得することが出来ます。 毎日Inst
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こどもの百日咳について

こんこん咳こんだ後に、ヒューと笛を吹くような音をたて息を吸うような特徴的な咳が出ます。生後3か月未満の乳児は呼吸が出来なくなる発作(無呼吸発作)や肺炎、脳症などの合併症も起こりやすく、命にかかわることがあるのが百日咳です。今日は百日咳についてお伝えします。★感線経路百日咳菌による感染で、飛沫感染や接触感染します。1年を通じて存在する病気で、春から夏に多いです。★潜伏期間感染してから主に7~10日(5~21日)で発症します。咳が出てから4週目ごろまで感染します。★症状初期からしつこい咳が特徴です。発熱はあまりないですが、年齢が低いほど症状が重く、咳で寝れないことがあります。回復まで2,3週間~数か月かかることもあります。幼児期後半以降で症状は軽くなり、小学生などでは咳のしつこい風邪と思われることがあります。ワクチン未接種やワクチン未完了の乳幼児が罹患すると、重症化しやすいです。国内の最近のデータは学童から10歳以降に多く、成人の発症も増えています。★治療抗菌薬で治療します。抗菌薬開始で5日程度で感染力は弱くなります。★予防百日咳はかなりしつこい咳が長期的に続くことで、こどもの体力消耗も激しいです。また、咳で眠れないなどの弊害もでてきます。そのため、生後2か月から5種混合ワクチンが定期予防接種されています。最近の調査で、小学生になってくると、百日咳の抗体価が低下していることで、百日咳患者が5歳~10代前半に多くなっていることから、日本小児科学会は任意接種として追加での接種を推奨しています。ただし、5種混合ワクチンの5回接種はできないため、4種混合ワクチンで代用し、就学時前に4種混合
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こどものとびひについて

とびひとは伝染性膿痂疹といわれる皮膚に紅斑、水疱、びらんや厚いかさぶたができる病気です。細菌による皮膚の感染症です。接触によってうつり、火事の飛び火のように、あっという間に広がることから「とびひ」と言われています。あせも、虫刺され、湿疹やけがをした傷に感染を起こしてとびひになります。今日はとびひについてお伝えします。★原因菌主に黄色ブドウ球菌や溶連菌が原因となります。★感染経路接触により感染します。かさぶたにも感染性が残ると言われています。通常はその部分のみの感染ですが、いくつかの全身に影響を及ぼすことがあります。・ブドウ球菌熱傷皮膚症候群(SSSS)黄色ブドウ球菌が産生する毒素で皮膚が侵され、やけどのようにむけてきます。・腎障害溶連菌による膿痂疹の場合、その菌が産生する毒素によって、まれに腎障害を併発します。★症状かゆみがでて、皮膚に紅斑を伴う水疱、膿疱が破れてびらんやかさぶたをつくります。乳児期に多く、夏に多いです。★治療皮膚を清潔に保つことが第一です。かゆみが強く、病巣が広がると、外用薬や内服・点滴による抗菌薬投与をすることがあります。また、亜鉛華軟膏をはり、ガーゼなどで覆う場合もあります。内服を併用することが多いです。★予防皮膚を清潔に保つが大切です。入浴は病巣の程度によるため、かかりつけ医に相談しましょう。他に症状がない場合は入浴は可能な場合が多いですが、病変部をそっと丁寧に洗うようにしましょう。また、他の兄弟姉妹とは別に入浴しましょう。タオルなどの共有も避けましょう。プールの水で感染することはありませんが、日本小児皮膚科学会や日本臨床皮膚科医会の見解としては「かきむ
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こどもの水いぼについて

水いぼは伝染性軟属腫といわれる特に幼児期に双発する皮膚疾患です。半球状に隆起したいぼがからだにできます。今日は水いぼについてお伝えします。★症状伝染性軟属腫ウイルスによる感染症です。いぼ以外の症状はないです。いぼの中にウイルスが存在し、引っ搔くことで多発します。自然に治癒するまで6~12か月、時に4年程度かかることもあります。★治療自然に治癒するまで様子をみてもいいです。その間に他の兄弟姉妹家族への感染を防止するために、ピンセットでの摘出や液体窒素での除去などの治療をします。どちらも痛みがあるため、ピンセットで摘出する場合、皮膚科の一部では麻酔のテープを使用する場合があります。また、水いぼのウイルスに対する免疫を早くつけるために漢方の内服(ヨクイニン)をすることで、自然治癒を促すよう使用することもあります。★予防いぼの部分を覆うことで、他のこどもへの感染を防ぐことができます。プールの水を介して感染することはないので、プールを禁止する必要はありません。ただし、他のこどもへの感染を防ぐ観点から、治療をしないとプールを断られてしまうケースもあります。また、登園などの制限はないですが、浸出液が出ている場合は被覆する必要があります。毎日Instagramでこどもに関するライブ配信中です🌞
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こどものB型肝炎について

こどもたちはB型肝炎ウイルスのワクチン接種をしています。B型肝炎はみなさんも聞かれたことがある病気ではあるかと思いますが、こどもに関係ある病気なの?と思われた方も多いのではないでしょうか。今日はB型肝炎についてお伝えします。B型肝炎は、血液や体液を介して感染する肝炎です。以前は輸血や出産に伴う親から子への感染(母子感染)が問題でした。そのため、母子感染に対してB型肝炎のお母さんに予防処置をすることで、発生数は減少しています。ただし、予防処置が不十分な場合は胎児感染により、出生時にすでに母子感染していると、家庭内や集団保育の場で水平感染(垂直感染でない横の感染)や思春期以降に性感染することなどにより、日本では年間6000人以上の新規感染者があると言われています。★感染経路B型肝炎ウイルスによる感染は・母子感染(HBVキャリアからの垂直感染)・歯ブラシ、かみそりなど共有をともなう水平感染・性行為からの感染(性感染)血液や体液、唾液や汗も感染源になる可能性があり、ウイルスを含む血液や体液が皮膚や粘膜の傷から入り感染します。★症状乳幼児期の感染は無症状で経過することが多いです。急性肝炎を発症した場合、倦怠感・発熱・黄疸まれに劇症肝炎(重症化して死に至る)を起こすことがありますが、多くの場合は治癒します。10~15%で慢性肝炎・肝硬変・肝がんへ移行することもあります。一過性に感染した場合、一定期間後に感染がよくなることがありますが、持続感染(HBVキャリア)に移行しやすいです。※キャリアとは肝臓内にウイルスが残り続け、感染が持続している状態です。★治療急性肝炎の場合は対症療法を行います。
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こどものヒトメタニューモウイルス感染症について

冬から春にかけて流行するヒトメタニューモウイルスですが、呼吸器の感染症です。RSウイルスと同様に、乳児が感染すると急性細気管支炎や肺炎の原因となることがあります。 今日はヒトメタニューモウイルス感染症についてお伝えします。 ★感染経路 ヒトメタニューモウイルスによる感染で、接触感染、飛沫感染により感染します。潜伏期間は3~5日です。 ★症状 咳・喘鳴・喘息発作の悪化が起こります。 乳児の場合、急性細気管支炎や肺炎になり、免疫低下状態で重症化することがあります。 全ての年齢でおこりますが、多くの場合は5歳までで感染します。 ★治療 対症療法を行います。 ★予防 一般的な感染対策(手洗いの励行やマスクなど)を行います。 軽い風邪の症状から、ヒトメタニューモウイルスやRSウイルスのような乳児が感染すると重症な症状がでることがある呼吸器感染症もあり、どんなことに気を付けたらいいのか・・・ まずはこどもの苦しいサインを見逃さないことが大事です。 こどもの呼吸器の特徴として、乳児では咽頭や喉頭などの気道がやわらかく狭いです。気道や気管支の直径も狭く、感染などにより気道がむくみ、分泌物がでることで容易に気道を狭窄・閉塞しやすいです。そのため呼吸困難や窒息がしやすいくなります。 「少し咳が出ているだけと思ったのに・・」という状態から、容易に増悪しやすいのもこどもの呼吸器の特徴です。 ★こどもの苦しいサインは? ・呼吸時にゼーゼーなどの呼吸音が聞こえる ・鼻の穴を広げて息を吸い込んでいる ・呼吸時に鎖骨や肋骨、みぞおちのあたりがくぼんでいる ・吸うときに首を後ろに倒し、吐くときに前に倒す このよ
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こどもの呼吸不全をおこすウイルスについて

ウイルスにはたくさんの種類があります。 感染することで様々な病気になり、症状が出現することがあります。例えば、ライノウイルスは風邪や副鼻腔炎の原因になるウイルスですが、ライノウイルスは100種類以上あり、何度も感染します。また、クループ症候群の主な原因となるウイルスのパラインフルエンザウイルスも5歳までに複数回感染するといわれ、数種類のウイルスが存在します。 今回は重症な呼吸不全や喘息発作、急性の手足のまひ(急性弛緩性まひ)の原因と疑われているエンテロウイルスD68 感染症についてお伝えします。 ★感染経路 飛沫感染・接触感染し、呼吸器からのウイルスの排出が1~3週間続くと言われています。 ★症状 重症な呼吸器疾患や喘息発作、急性の手足のまひが生じる可能性が示唆されています。幼児におおく感染がみられます。 ★治療 有効な治療薬はありません。対症療法を行いますが、急性まひに関しては改善しにくいと言われています。 ★予防 一般的な感染対策を行います。 ★こどもの呼吸が苦しい時のサイン ・呼吸時にぜーぜーした音がする ・鼻の穴を広げて息を吸い込んでいる ・呼吸時に鎖骨や肋骨、みぞおちのあたりがくぼんでいる ・吸うときに首を後ろに倒し、吐くときに前に倒している このような時はこどもの呼吸が苦しいときです。 様々なウイルスの感染により、かぜのような軽い症状から重症な症状が出るウイルス感染があります。 初期の症状が軽い症状だったとしても、こどもは呼吸機能が未熟です。悪化する可能性もあるため、こどもの呼吸が苦しいサインを見逃さないようにしていただけると幸いです。 また、症状悪化がみられた場合
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こどものコロナウイルス感染症について

2019年12月に中国で確認され、世界に広がりパンデミックを起こした感染症です。 コロナはもうただの風邪なの? 大流行はしなくなったんだからもう感染対策いらない? 今日はコロナウイルス感染症についてお伝えします。 ★潜伏期間 コロナウイルスによる感染症で、潜伏期間は1~14日(多くは5~6日)で、オミクロン株は2~3日と短い期間で発症します。 ★感染経路 飛沫感染・接触感染します ★症状こどもの場合、無症状や軽症のことが多いです。 オミクロン株の流行で、発熱・咽頭痛を訴えることが多く、それに伴って熱性けいれんやクループ様の症状が出ることもあります。 ※クループ様症状とは、犬が吠えるような咳・声がかれる・吸気性喘鳴のような症状です。 軽症だといえど、2歳未満のこどもや基礎疾患があるこどもの場合は重症化するリスクがあると言われます。 ★検査 PCR検査、抗原検査が実施されます。 抗原検査の場合、症状がでてすぐの検査では、ウイルス量が足りないことで正しい結果がでないことがあります。 また、PCR検査では、感染後長い時間が経過していても、ウイルスの死骸に反応してしまうことで陽性反応が出てしまうことがあります。 ★治療 対症療法を行います。 重症化のリスクのあるお子さんに関しては、抗ウイルス薬を使用する場合があります。 ★予防 一般的な感染対策(手洗いの励行・マスクの着用)することで予防します。 コロナワクチンの予防接種は生後6か月以上のこどもに有効です。 日本小児科学会「新型コロナウイルスに関するQ&A」参照ください。 ★現在のコロナの状況 厚生省 新型コロナウイルス感染症の定
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こどものRSウイルス感染症について

夏に流行が始まることが多く、秋から冬を中心に流行するのがRSウイルス感染症です。主に乳幼児が感染し、呼吸困難に陥ることもある呼吸器感染症です。 日本で毎年12~14万人の2歳未満の乳幼児がRSウイルス感染症を発症し、そのうち約3万人が入院すると言われます。 今日はRSウイルス感染症についてお伝えします。 ★感染経路 RSウイルスによって感染し、接触感染・飛沫感染により感染します。潜伏期間は4~6日です。 ★症状 発熱・鼻汁・咳・喘鳴などの症状が出ます。 年長児や大人が感染しても軽い風邪の症状で済むことも多いですが、乳児が感染した場合、急性細気管支炎や肺炎となり、呼吸困難から人工呼吸器管理が必要になることもあります。 乳児の呼吸状態が一気に悪化することがあるのが特徴です。 ★治療 有効な治療薬がないため、対症療法になります。 基礎疾患がある乳幼児に対しては重症化を抑制する薬として シナジス(RSウイルス抗体)を使用します。RSウイルスの流行期に抗体を月1回筋肉注射することで、発症予防と軽症化ができるためです。 ただし、基礎疾患のない大部分のこどもには使えないという問題点があります。 ★★RSウイルスワクチン 一般の乳児への対策として5/31からRSウイルスワクチンの発売が開始となりました。 24~36週の妊婦さんが接種するワクチンです。 お母さんの抗体を胎盤を通じて、母体から胎児に抗体を移行することで、新生児および乳児のRSウイルス感染症による下気道疾患の発症と重症化を予防することが出来ます。 詳細は日本小児科学会参照ください。日本小児科学会「RSウイルス母子免疫ワクチンに関する
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こどもの食中毒について

食中毒は細菌およびウイルスによるものが大半を占めます。 ウイルスが原因で多いのはノロウイルスで、細菌だと感染力が最も多いカンピロバクター属菌、サルモネラ属菌、腸炎ビブリオなど、様々な菌により起こるのが食中毒です。 今日は食中毒についてお伝えします。 年間の成人を含む患者数はノロウイルスによる食中毒が最も多く、ほぼ大半を占めています。 ★症状 嘔吐・下痢・腹痛・発熱などの症状や、ときに頭痛を伴う場合もあります。食中毒は同じものを食べた人が同じ症状を起こすときに疑います。食中毒を疑う場合、すぐに受診をすること、おこさんがオムツをしている年齢では、オムツごと便を持って受診をすることで便の異常を確認することも出来ます。(便に付着したウイルスや細菌から感染しないよう、しっかり袋に入れた状態で持ち込みください) 多くの場合は軽症で、経口摂取を促すことで2~3日で回復します。急性胃腸炎の乳幼児は脱水や電解質異常になりやすいです。 しっかり水分摂取を促す必要があります。 重症の脱水や生後3か月未満のおこさんは輸液療法の目的で入院することがあります。 ★治療 安静・食事療法・補液を行います。 まずは嘔吐や下痢で体力の消耗も激しいため、安静が大切です。 食事に関しては、食事が出来るようになってきたら、脂肪の多い食事は避け、うどんやおかゆなど消化のいいものから開始します。 また、嘔吐や下痢によって低ナトリウム血症に陥りやすいので、ミネラル入りの補水液を飲むことで補給できます。 脱水症状がなければ、塩分を含んだおもゆ、野菜スープ、チキンスープなどを薄めて飲ませてもいいです。 胃腸炎によって体力の消耗だ
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こどものノロ・ロタウイルスについて

こどもの流行性嘔吐下痢症の症状がでてくるウイルスがノロウイルス・ロタウイルスです。胃腸症状が出てくる腸間感染症ですが、今日はノロウイルスやロタウイルスについてお伝えします。 【ノロウイルス】 乳幼児だけでなく、学童・成人にも多くみられる感染症がノロウイルス感染症です。 ★潜伏期間 感染してから12時間から48時間後に症状が出てきます。 ★感染経路 経口感染・接触感染・飛沫感染により感染します。 食べものを介して感染することもあります。(食中毒) 便の中に多くのウイルスが排出されており、吐物の感染力も強いです。吐物が乾燥してから、エアロゾル化した吐物からの空気感染も発生しうると言われています。 秋から冬に多く、園などの閉鎖空間で流行することがあります。 ★症状 嘔吐・下痢の症状が出現します。 多くは1~3日で治りますが、脱水を合併することがあります。 急性期が最も感染力が強く、便からはウイルスが3週間以上排出されます。 ★治療 対症療法になります。 ★予防 ウイルスがついた水、食べものを介し、そこから飛び散って感染します。吐物や便の接触があった際には手洗いをしっかり行ってください。 また、アルコール消毒の効果が低いのもノロウイルスの特徴です。 吐物などの汚物の処理をする場合、 ・こどもを汚物から遠ざける ・部屋の換気をする ・手袋やマスクを使用し、処理する ・次亜塩素酸ナトリウムなどを薄めて消毒する 毎日Instagramでこどもに関するライブ配信中😊
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こどもの髄膜炎や結膜炎について

今日は髄膜炎や結膜炎をおこすウイルスについてお伝えします。 【無菌性髄膜炎】 ウイルスにより髄膜の炎症です。どのウイルスでも発症しうるのですが、エンテロウイルスが原因の80%、他のウイルスではムンプスウイルスやアデノウイルスが多いです。 エンテロウイルスが原因の病気は手足口病やヘルパンギーナ ムンプスウイルスの原因の病気はおたふくかぜ アデノウイルスが原因の病気は咽頭結膜炎(プール熱)などです。 原因となるウイルスの流行により、夏から秋に増加します。 ★症状 発熱・嘔吐・頭痛・後部硬直・光に対する過敏症などがあります。 ウイルス性脳感染症(脳炎)が起こることもあります。 →脳炎は脳の炎症で、発熱・嘔吐・頭痛・筋力低下・けいれん・昏睡を引き起こすことがあります。 一般的に1週間程度で回復しますが、脳炎を併発し、けいれんや意識障害をきたすことがあり、その場合は後遺症を残すこともあります。 ★潜伏期間 どのウイルスによるかで潜伏期間が変わってきます。 ★治療 対症療法となります。 【急性出血性結膜炎】 目の結膜や白目の部分にも出血を起こすのが特徴の結膜炎です。 主にエンテロウイルス70型、コクサッキーウイルス、アデノウイルスでも発症します。 接触感染により感染します。 ★症状 急性結膜炎で結膜出血が特徴です。 ★治療 対症療法となります。 ★予防 接触感染の対策として、めやにや分泌物を触らない、手足の励行、タオルなどの共有を避けることが大事になります。 上記のように、同じウイルスで別の症状が出る場合もあります。 感染対策はしっかりしていただき、こどもを病気から守っていきましょう🌞 毎
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こどもの日本脳炎について

日本脳炎は夏から秋にかけて患者が増える病気です。日本脳炎ウイルスによる感染症で、豚などで増殖し、蚊を媒介するウイルスです。ひとの急性脳症の原因となります。急性脳症とは、ウイルスが脳に侵入することでなく、からだが脳以外の場所にウイルスが感染して反応を起こし、それにより間接的に脳を障害し、脳に急激にむくみが生じ、嘔吐・けいれん・意識障害・異常行動などの症状があらわれます。今日は日本脳炎についてお伝えします。★感染経路ぶたなどで増殖し、ウイルスに感染しているぶたを刺した蚊に人が刺されることで感染します。北海道・東北など一部の地域をのぞき、日本中で感染の可能性があります。人から人への感染はありません。★症状感染した100~1000人が発症し、発熱・頭痛・けいれん・意識障害などの症状が出現します。発症例の20~30%は死亡し、30~50%は脳障害の後遺症を残すと言われています。ほとんどの報告は高齢者ですが、こどもの報告もあるので注意が必要です。★治療有効な治療法がありません★予防蚊に刺されないこと、になりますが、現実的ではありません。そのため、日本脳炎ワクチンが定期予防接種とされています。第1期 生後6か月~7歳6か月未満で接種可能です。3回接種します。基本は3歳になってから1回目、6日以上あけて(標準的には6~28日あけて)2回接種します。3回目が1回目から6か月あけて(標準的には1年後)に追加接種します。第2期9~13歳未満(標準的に9歳)に接種可能です。第2期まで接種することで、免疫がさがりにくく、長く免疫が続くと言われます。また、日本脳炎に罹るリスクを75~90%に減らすと言われ
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こどものポリオについて

こどもの定期予防接種の四種混合(五種混合)ワクチンに含まれる病気がポリオウイルス感染症で、小児まひと呼ばれる病気です。 当たり前のように予防接種している病気ですが、どんな病気なの?に関してはご存じない方もいるかもしれません。 実際、日本ではポリオウイルスによる麻痺患者の発生はありません。世界ではパキスタンやアフガン、ナイジェリアなどで流行は続いている病気ですが、日本での発生はないのに・・・なぜワクチン接種をするの? そんなポリオについて今回はお伝えします。 ★症状 ポリオはワクチン導入前は、毎年何千万人もの方が罹り、死亡者が出ていた病気です。感染しても大半の人は無症状です。 感染してから3~35日後に風邪に似た症状がでることがあります。 風邪くらいならいいじゃん・・・と思われるかもしれませんが、腸管から入ったウイルスが脊髄の一部に入り込んでしまい、手や足に弛緩性麻痺(だらんとした麻痺)が出現し、その麻痺が一生残ってしまう、呼吸困難で死亡することがあるという病気でもあります。 軽症であれば風邪のような症状や胃腸症状、0.1~2%で急性の弛緩性麻痺や死に至ることがあります。また、後遺症として手足の麻痺を残すことがあります。 ★感染経路 便や唾液などを介して、経口感染・接触感染します。 ★予防 定期予防接種による予防が有効です。 四種混合(ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ) 五種混合(上記+ヒブ)ワクチンがあります。 ワクチン接種によって、こどもに免疫がつくことで、病気からこどもを守ることが出来ます。 ワクチンに関する情報は日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報」をご参照くださ
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こどものEBウイルス感染症について

EBウイルス感染症はみなさん聞きなれない病気かもしれません。 伝染性単核球症の原因となるEBウイルスですが、キス病と呼ばれることがあります。 感染しても症状が出ない例から、致死的な例もあるといわれる感染症です。 多くの場合、気づかないうちに感染しており、日本でも3歳までに7割程度、成人では9割で感染していると言われています。 今日はEBウイルス感染症についてお伝えします。 ★感染経路 潜伏期間は30~50日です。 キスや唾液などににより、唾液・体液を介して感染します。濃厚接触による飛沫感染もあります。 感染すると、唾液や咳からの飛沫や鼻汁から数か月間、ウイルスを排出することがあります。 ★症状 多くの場合は無症状です。 乳幼児期に感染して、無症状が多く、初感染で伝染性単核球症を起こすのは思春期以降の10~20代に多く見られます。 伝染性単核球症になると、疲労感・倦怠感・数日から数週間の持続する発熱・リンパ節の腫大・咽頭扁桃炎や咽頭痛などの症状が出ます。肝障害や発疹がみられることもあります。 治るまで時間がかかることがあります。 まれに、慢性活動性EBウイルス感染症になると、発熱・リンパ節腫脹・肝肥大などの症状が出現します。 対症療法で軽快することもありますが、根本的な治療をしない限り、再燃を繰り返し、急変したり、悪性リンパ腫や白血病化によって、死の転帰をたどることがあります。 病名が確定した時点で緊急に治療が必要になります。 ★治療 抗体検査で判明しますが、有効な治療薬がなく、対象療法になります。 多くの人は無症状で、感染力自体は弱く、 ほとんど伝染性単核球症に感染した場合、自
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こどものインフルエンザについて

みなさんが冬になると流行することでご存じのインフルエンザ(鳥インフルエンザを除く)ですが、流行時期に短期間で広がる感染症です。毎年流行することでみなさんにも身近な病気ではないでしょうか。インフルエンザのウイルスは新型が増えたり、変異したりするウイルスです。今日はインフルエンザについてお伝えします。インフルエンザウイルスには型があり、A,B型があります。型が違うインフルエンザに同シーズンに2回罹ることもあります。多くの場合は12月から3月にかけて流行します。★潜伏期間感染してから症状が出現するまで1~4日、平均で2日です。咳や鼻水からの飛沫感染・接触感染します。感染するのは発熱する1日前から3日目がピークです。7日目ごろまで感染力があると言われています。★症状悪寒・頭痛・高熱などの症状が出ます。倦怠感やからだの痛み・筋肉痛が出て、嘔吐や下痢などの症状が出る場合もあります。合併症がなければ、だいたい2~4日で解熱します。簡易キットにより診断されます。★★合併症肺炎や脳炎、中耳炎、心筋炎、筋炎などの合併症を起こすことがあります。乳幼児や高齢者は重症になりやすいです。脳炎を併発した場合、けいれんや意識障害が起こります。また、インフルエンザ罹患時の異常行動があらわれることがあり、異常行動による事故や危険を防ぐために、こどもの見守りが必要です。(以前は抗ウイルス薬によって、異常行動があらわれていると言われていましたが、その後の調査により、お薬の有無に関係なく異常行動はみられていることが分かっています)みなさんも過去にニュースでインフルエンザ罹患したこどもが窓から飛び降りるなどの事故は目にさ
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こどものおたふくかぜについて

おたふくかぜはみなさんよく聞かれる病気かと思います。 流行性耳下腺炎といわれる病気で耳下腺が腫れる病気です。 2015~2016年に384人がおたふくかぜによる難聴になり、300人近くに後遺症が残ったと報告されています。  「日本小児科学会より」今日はおたふくかぜについてお伝えします。 ムンプスウイルスの感染症で、幼児・学童に多いです。 大人が罹患した場合、精巣炎や卵巣炎の合併が起こることがあり、妊娠早期の感染は自然流産を増加させると言われています。 ★潜伏期間 感染してから症状が出現するまで16~18日くらいです。 また、耳下腺の腫れがみられる1.2日前から感染力があり、腫れて5日ごろまで感染力が続きます。 ★症状 全身のウイルス感染ですが、主に耳下腺の腫れがみられます。 腫れのピークは2,3日で、長くても10日程度で消えます。 腫れだけでなく、痛みを伴います。 耳下腺は唾液が出る腺です。唾液が出るときに痛みが強いことが多いので、酸っぱい飲み物(果汁など)や固い食べ物など唾液が出やすいものを避けるなどの工夫が必要です。 発熱を伴う場合もあります。 ★★合併症 10~100人にひとりが無菌性髄膜炎を伴う場合があります。 (無菌性髄膜炎の原因となるウイルスは手足口病やヘルパンギーナの原因ウイルスのエンテロウイルスが8割を言われていますが、ムンプスウイルスによっても起こる場合があります) 乳児だと発熱や不機嫌、年長児は発熱や頭痛、嘔吐などの症状が出現し、ときにけいれんや意識障害、脳炎になることもあります。 一般的にが1週間程度で回復していきますが、後遺症を残す例もあります。 500
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こどものプール熱について

手足口病、ヘルパンギーナと続いて、夏かぜと言われるプール熱=咽頭結膜熱です。 夏に多く、プールを介して流行することが多いということでプール熱と言われていました。現在は塩素消毒が不十分な水を介した感染より、飛沫感染や接触感染によって感染すると言われています。 今日はプール熱についてお伝えします。 プール熱はアデノウイルスによる感染症です。 幼児期から学童期のおこさんに多く見られます。 潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)は2~14日です。 接触感染や飛沫感染が主となります。 症状が出る初期の数日間にウイルスの排出が多いですが、 アデノウイルも手足口病やヘルパンギーナのウイルスと同じで、 ウイルスの排出期間が数か月続くこともあります。 ★症状 高熱(39~40℃)や咽頭痛、頭痛や食欲不振、咽頭の発赤や頸部や後頭部リンパの腫脹・圧痛などの症状と目の症状として、目の結膜充血・涙が多くなる・眼脂(めやに)などの症状が出ます。 ★治療 対症療法といって症状にあわせた治療を行います。 ★予防 一般的な予防として手洗いの励行を行います。 アデノウイルスにおいても手足口病・ヘルパンギーナのウイルスと同じでアルコール消毒の効果が低いと言われています。 しっかり石鹸で手洗いをしていただく、タオルなどの共有を避けることで予防をしていただきたいです。 ★登園基準 発熱、咽頭炎、結膜炎などの症状が消失した後、二日を経過するまでという基準がありますが、おこさんの症状の程度は個々に異なる為、かかりつけ医に相談しましょう。 毎日Instagramでこどもに関するライブ配信中です🌞
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こどものヘルパンギーナについて

ヘルパンギーナは夏かぜといわれる乳幼児に多いウイルスの感染症です。春から夏に発生し、夏にピークを迎えます。 今日はヘルパンギーナについてお伝えします。 コクサッキーウイルスA軍ウイルスによる感染症ですが、潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)は3~6日です。 昨日お伝えした手足口病と同じで、咳や鼻汁から1~2週間、便からは数週間から数か月間ウイルスが排出されると言われています。 ★症状 突然の発熱(39℃)や咽頭痛があり、のどに赤い発疹が出て、水疱になっていきます。 口やのどの症状は手足口病の初期とよく似ているので ヘルパンギーナかな?と思っていたら、手足に発疹がでて 手足口病だった、ということもあります。 また、のどに発疹が出ることから、食べたり飲んだりすることが難しくなる子が多いです。 果汁100%などのしみるような飲み物でも嫌がるおこさんもいます。なるべく刺激が少なく、おこさんが食べやすい飲みやすいものをあげてほしいです。 ★治療 対症療法といって、症状にあわせた治療を行っていきます。 ★予防 基本的な感染症の予防として、石鹸で手洗いをし予防します。 ヘルパンギーナのウイルスも手足口病のウイルスと同様に アルコール消毒の効果が低いと言われています。 ただ、ウイルスの排出期間は長くなることもあるので、しっかり手洗いを心掛けていただきたいです。 また、タオルの共有を避けるなどの工夫も必要です。 ★登園基準 ウイルスの排出期間が長いので、全身状態が安定していれば登園は可能になります。 ただし、罹患中の状態はおこさんによって異なるため、いつから登園可能かどうかはかかりつけ医
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こどもの手足口病について

手足口病がちらほらみられる地域もあるとSNSでみかけたのですが、みなさんのお近くはいかがでしょうか。 今回は手足口病についてお伝えします。 夏かぜといわれている手足口病ですが、夏に流行のピークがくる乳幼児に多いウイルスの感染症です。 コクサッキーウイルス、エンテロウイルスの感染により罹患します。 ★潜伏期間 感染してから発症するまではだいたい3~6日と言われています。 ★感染経路 経口感染・飛沫感染・接触感染 手足口病になったこどもの咳・鼻汁から1~2週間ウイルスが排出され、便からも数週間から数か月排出されると言われます。 ★症状 発熱と手足の末端から足はおしりまでの水疱、口の中や咽頭にも水疱が出ます。口腔の水疱によって、食事がいつも通りとれなくなるこどもがいます。また、足の裏や手のひらにも水疱がでることで、こどもが違和感が出ることで不快に感じることもあります。 ★★予防 手足口病の感染源になるウイルスはアルコール消毒の効果が低いです。ウイルスの中にはアルコール消毒によって不活化しないウイルスが存在します。 ただ、このウイルスは長期間ウイルスの排出がされるため、しっかり石鹸で手洗いすることが感染予防には大事になってきます。 また、タオルなどの共有をさけることも感染予防に繋がります。 ★登園基準  ウイルスの排出期間が長いですが、全身状態が安定しており、食べものを普段通り食べれるようになったら登園・登校は可能となっています。 おこさんにより症状の程度は変わってくるので、かかりつけ医に相談しましょう。 明日からも夏かぜといわれている感染症についてお伝えして行こうと思いますので、明日
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こどもの帯状疱疹について

昨日お話したみずぼうそう(水痘)に感染したあとに罹る病気が帯状疱疹です。 過去に水痘に罹った人が免疫が低下した際に、神経に潜伏していた水疱帯状疱疹ウイルスが再活性化します。 その結果、帯状疱疹の症状が出現するのです。 本日は帯状疱疹についてお伝えします。 ★症状 神経に沿って皮膚に症状が出現します。 水痘に罹った後、水疱帯状疱疹ウイルスが神経細胞に潜伏するので、神経に沿って症状が出現するのです。 発疹が胸や顔面、腰周辺など様々な箇所に出現しますが、 どちらか片方に出ることが多いです。 発疹は水疱のような赤みがあり、群をなしてでることが特徴的です。 また神経に沿って症状が出現するため、激しい神経痛を伴います。 この神経痛は後遺症として痛みがしばらく残ることがあります。 また、水疱の中に存在するウイルスに接触することにより感染します。 帯状疱疹の水疱からの接触感染により、水痘に罹ったことがない 人が感染すると、水痘に罹ることになります。 ★治療 抗ウイルス薬により治療します。 ★予防 水痘に罹る前に水痘ワクチンの予防接種によって、水痘帯状疱疹ウイルスの感染を予防することで、帯状疱疹の罹患を予防できます。 また。50歳以上の予防として、帯状疱疹ワクチンの予防接種が有効です。 水痘ほどの感染力はないと言われていますが、妊婦や免疫抑制する治療をうけている人の感染では重症化する場合があると言われています。 帯状疱疹に罹患した人が水痘に罹患していないこどもに接触する場合は、接触感染しないような留意をする必要があることも覚えておいていただきたいです。 毎日こどもに関するInstagramでライ
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こどもの水痘について

みずぼうそうはみなさんが子供のころ罹った方も多くいらっしゃるかと思います。現在は水痘ワクチンが定期接種となっています。 定期接種になる前に日本では役100万人が水痘にかかり、約4000人が重症化で入院し、約20人が死亡したと言われています。 本日は水痘についてお伝えします。みずぼうそうは水痘帯状疱疹ウイルスの初感染でおこる病気です。麻疹と同じで空気感染・飛沫感染・接触感染し、感染力が高く、 発疹が出現する一日前から感染力があると言われています。 また成人とくに妊婦の感染は重症化しやすいと言われています。 ★症状 軽い発熱と小さく赤い発疹が出たあと、赤みのある水疱が出現し、水疱は2,3日で乾燥していきます。 水疱はかゆみがあり、掻いて感染を起こすと瘢痕を残すことがあります。 全身に(頭皮や陰部まで)水疱が出るのも特徴です。 ★妊娠初期に感染すると、胎児に先天性水痘症候群(低出生体重・四肢低形成・皮膚瘢痕などの先天異常)を起こすことがあります。 また、分娩5日前~分娩後2日の感染だと、新生児に致死的な重症水痘を生じることがあります。   日本小児科学会「学校幼稚園保育所において予防すべき感染症の解説」より ★治療 抗ウイルス薬を使用します。皮膚のかゆみには亜鉛華リニメントを塗布します。 ★予防 1歳以上から3歳未満の児に対して水痘ワクチンの2回接種が定期接種されています。 1歳になってから1回目、1回目から6~12か月後に2回目を接種することで、2回目接種以降に94%程度でリスク軽減が出来ると言われています。 また、免疫のない方が患児との接触後72時間以内であれば、水痘ワクチン接種
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こどものヘルペスについて

ヘルペスはみなさん聞きなれている病気かとは思います。 こどもにも感染するウイルスの病気です。 今日は単純ヘルペス感染症についてお伝えします。 単純ヘルペス感染症とは、単純ヘルペスウイルス1型・2型の感染症です。1型は主に口、顔周辺の皮膚に症状が出現し(口腔ヘルペス)、性器ヘルペスは2型のウイルス感染で、症状は軽症から重症まで様々です。 新生児ヘルペスは妊娠中の母親から産道感染により、血液を介して新生児の全身の臓器にウイルスが広がってしまい、重症化して、肝機能障害・呼吸障害・脳炎を引き起こす場合があります。 また母親は無症状の場合もあるため、早期発見で治療をする必要が出てきます。 ★症状 口腔ヘルペスの場合、接触感染により感染し、口内炎や口の周辺に水泡が出現します。 アトピー性皮膚炎のこどもの場合は全身に水泡が多発する(カポジ水痘用発疹症候群)場合があります。 新生児ヘルペスの場合は後遺症が残ってしまうことがあるので、新生児にヘルペスをうつさないよう予防も必要です。 ★治療 抗ウイルス薬の内服、静脈注射、塗り薬を症状に応じて使用します。 ★ヘルペスウイルスの特性 初回感染からウイルスの潜伏感染状態が続き、再活性に伴って再発することがあります。 大人がヘルペスに罹っている場合、こどもが接触しない留意が予防に繋がります。 毎日こどもに関するInstagramでライブ配信中です🌞
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こどもの突発性発疹について

生まれてから初めてお熱が出た時に 親御さんが心配になることはありますよね。 突発性発疹とはお母さんからの免疫がなくなってくる生後5か月以降から1,2歳の乳児までにみられるウイルスの感染症です。 初めての高熱が出た時に突発性発疹を疑うことがあります。 今日は突発性発疹についてお伝えします。 ★症状 突然の発熱(高熱)が数日続くことがあります。下痢やリンパの腫脹を伴う場合がありますが、高熱のわりに元気なことが多いです。 解熱したと同時にからだを中心に赤く小さい発疹が出てきます。 発疹はかゆみはなく、2,3日で消失していきます。 ★治療 対症療法を行います。 ★登園の目安 症状が回復したら登園は可能になりますが、全身状態はおこさんにより異なる為、かかりつけ医に相談しましょう。 ★生後5が月から1歳すぎまでのおこさんは定期予防接種の予定が入っているおこさんもいらっしゃるかと思います。 回復後のワクチン接種は問題ないと言われていますが、ウイルス感染ではあるので、多くの場合1~2週間くらい様子を見てワクチン接種をすることが多いです。 突発性発疹のあとに予防接種の予定がある場合は、かかりつけ医に相談しましょう。 毎日こどもに関するライブ配信中です🌞
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こどものりんご病について

りんご病はほっぺがりんごみたいに赤くなる病気です🍎 あまり聞き覚えのない方も多いかもしれませんが、 本日はりんご病についてお伝えします。 りんご病は伝染性紅斑という病気です。 学童期前後のおこさん(5~9歳)に多くみられ、ヒトパルボウイルスB19のウイルスによる感染症です。 ★感染について 飛沫感染、母子感染し、潜伏期間は平均で16日です。 感染力が発疹が出るまえの潜伏期間に強いという特徴があります。 ★症状 微熱や頭痛、風邪症状などが出現し、頬に少し隆起したじんましんのような紅斑が出現します。また、四肢に多型性紅斑から網型、レース状紅斑になり、1,2日で消失します。 ★合併症 重症の貧血を生ずることがあります。 また、妊娠感染により、胎児の異常(胎児水腫)及び流産することがあります。妊娠前半期の感染のほうが危険であると言われていますが、妊娠後半期でも胎児感染は生ずるとの報告はあります。 一方で妊婦の感染が即胎児の異常に結びつくものではなく、妊婦の風疹感染ほどの危険性は少ないと言われています。 妊婦の感染が分かった場合は超音波断層検査などで胎児の状態を把握するよう、かかりつけ医に相談しましょう。 妊婦の半数以上は免疫がないといわれています。 りんご病の診断をうけたおこさんが、症状出現から遡って1か月くらいの間に妊婦さんとの接触があった場合は、必ず妊婦さんに連絡してくださいね☺毎日こどもに関するインスタライブ配信中です🌞
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こどもの風疹について

こどものMRワクチンは麻疹と風疹の混合ワクチンです。 日本において、2012-2013 年にワクチン未接種の成人男性を中心に約 17,000 人、2018-2019 年に同じくワク チン未接種の成人男性を中心に約 5,000 人の流行がありました。 今回は風疹についてお伝えします。 ★風疹は風疹ウイルスの飛沫感染により感染します。 感染すると2週間くらいの期間をへて症状が出現します。 15~30%は不顕性感染といわれ、抗体はできるけれど症状があらわれないため、気づかないうちに感染を広げてしまうことになります。 発疹が出る7日前から5日後まで感染力があると言われています。 ★症状 1~3日 37℃の微熱や軽度のリンパの腫れ 1~3日 38~39℃の発熱、顕著なリンパの腫れを発疹が出現します 1~3日 解熱し、発疹が軽快しますがリンパの腫れは続くことがあります 大人の感染では関節痛が持続したり、重症化することがあります。 ★合併症 3000人にひとりは血小板減少性紫斑病を起こすことがあり、血小板の減少により、出血傾向・紫斑が出現することがあります。 ★★妊娠初期(20週以前)に風疹に感染すると 先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれることがあります。 目や耳、心臓に障害をもった赤ちゃんがうまれることになるのです。 ★予防 予防接種によって予防することが出来ます。 昔は風疹に罹患することで免疫を獲得していました。 そのことで流行したことをうけ、 昭和37年4月2日生まれ~昭和54年4月1日生まれの男性は 2024年度まで風疹の抗体検査、ワクチン接種無料クーポンが配布されています。ぜひご活
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こどもの麻疹(はしか)について

先日5月17日に京都市で麻疹の患者報告がありました。 国内で麻疹患者が発生すると、患者の発症までの経過や使用した公共交通機関まで、詳細が報道されます。 なぜか。 今回は麻疹についてお伝えします。 こどもは麻疹を含むMRワクチンを ①1歳になってから ②小学校の入学1年前(年長の年) 2回が定期接種になっています。 現在国内で麻疹が大流行しているわけでもないのに、なぜワクチンを2回接種するのか。その理由を簡単にお伝えします。 ★麻疹はウイルスの病気ですが、感染力がとても高いです。 飛沫・接触感染だけでなく、空気感染(飛沫核感染)します。 口からウイルスを含む水滴が(この水滴が飛沫)体外に放出されて別の人が吸い込むことで感染するわけですが、飛沫は水分を含んでおり、重さがあるので、いつまでも空気中でとどまることは出来ません。 飛沫核は軽いので、飛沫として体外に放出された後、長時間空気中に浮遊し、遠くまで飛ぶことが出来ます。 空気感染とは、人の咳などからウイルスが飛沫の水分が蒸発した粒子を吸い込むことで感染します。 免疫がない集団に麻疹患者がいることで12~14人に感染すると言われています。(インフルエンザの場合では1~2人) ★感染した後、10~12日の潜伏期間を経て症状がでます。 はじめは発熱や咳などから38℃前後の発熱が2~4日続き、 不機嫌、咳や鼻水、結膜充血や乳幼児では下痢や腹痛を伴うことがあります。この時期に、口の中にコプリック班という特徴的な症状がみられます。(カタル期) 一時解熱し、再び発熱すると同時に発疹が出現します。 カタル期の症状が増悪することがあります。(発疹期
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こどものアレルギー喘鳴について

咳の回で少しこどもの喘息について触れましたが、こどもの呼吸器官は未熟なので、風邪などから喘息様の症状があります。こどもの喘息の定義は「小児の気管支喘息は、発作的におこる気道狭窄によって、喘息・咳嗽および呼気延長を伴う呼吸困難を繰り返す疾患」です。今回はこどものアレルギー喘息についてお伝えします。おさらいですが、喘息になると風邪の炎症のように気道が炎症を起こし狭窄してしまいます。喘息の場合は慢性的に炎症を起こし、気道狭窄をおこしてしまうのです。★アレルギー喘息の原因多くの場合、喘息児の原因の90%がハウスダストとダニです。花粉やペット、真菌カビなどの抗体も高いです。原因となるアレルゲンだけでなく、運動や感染・刺激ガスや天候の変化・ストレスによって誘発される場合があります。★症状呼気延長を伴う呼吸困難により、呼吸数が多くなり、陥没呼吸や起坐呼吸、チアノーゼや喘息、呼気時にゼーゼー、ヒューヒュー音が聞かれることがあります。また、乳幼児の場合は「5歳以下で反復性喘鳴があり、24時間以上続く呼気性喘息を3エピソード以上繰り返す場合、気管支拡張剤を吸入後に呼気性喘息・努力呼吸・Spo2の改善が認められる場合」に喘息と定義されます。★喘息の症状が出た場合気管支拡張剤が効果的です。また、症状が出た場合は悪化させない、室内の温度調整や加湿をし、すごしやすい環境つくりをしてください。また、喘息を繰り返さないよう、日頃からほこりやカビ、けむりなどを避けるような環境整備をしましょう。喘息の発作が出た場合、こどもは呼吸が苦しくなります。喘息の症状が出現した際にはすぐに医療機関を受診しましょう。また、こど
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こどもの食物アレルギーについて

アレルギーってなに?からだは自分の害になると思ったものに対して、免疫を作ってからだを守ろうとします。花粉や食べ物、害ではないのに同じように害だと思って免疫をつくってからだに反応が起こるのがアレルギー反応です。こどもでもある特定の食べ物に反応してしまうのが食物アレルギーで、原因となる食べ物は乳児の場合、卵・牛乳・小麦が代表的です。幼児期になると、ナッツや果実・そばや魚介類などの食べ物もアレルギーとなることがあります。多くの場合はこどもの成長とともに軽症化、治っていきます。★アレルギーの症状はどんな症状が出る?皮膚は部分的にじんましんが出現することや全身に出現する場合もあります。のどの違和感から咽頭痛になることもあり、腹痛が悪化すると下痢や嘔吐を繰り返す場合もあります。呼吸器症状として咳や鼻水から増悪すると犬吠様の咳が出る場合もあります。また、脈が速くなることや血圧低下で重症化すると徐脈、心停止に至るケースもあります。元気がない状態からねむけや頭痛、増悪するとぐったりし、意識消失してしまう場合もあります。アナフィラキシーショックを起こすと命の危険が出てきます。★食べ物でアレルギーが出現した場合アレルゲンとなる食べ物に関しては、かかりつけ医と相談しながら負荷試験をおこなっていきます。必ず医師と相談のうえで進めていきましょう。★予防のためにアレルギー疾患に関しては乳児期からのスキンケアが食物アレルギーに有効であるといわれています。乳児湿疹をケアすることでその後の食物アレルギーを抑制すると言われています。食物アレルギーに関しては心配になる親御さんもいらっしゃると思います。現在は「正しい診
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こどもの誤嚥・・どうする?

こどもに多い事故、誤嚥です。飲み込んでは危険なものを飲んでしまった!のどにつまらせてしまった!こどもはこれくらいの物なら飲み込める、これは食べられるの判断が出来ません。今回は誤嚥で多いものの対応についてお伝えします。★おもちゃを飲んだ場合おもちゃの誤嚥で多いのが、兄弟がいて兄弟のおもちゃを下の子が飲んでしまったケースです。こどもは興味があるものを口にします。※詰まってしまったら、顔色が悪くなって、よだれが出て、呼吸が出来ずに苦しくなります。慌ててしまって呼吸状態が悪化することもあるので、救急車を呼んでください。1歳未満のおこさんの場合、親御さんの太ももの上にこどもをうつぶせにし、背中から肩甲骨あたりを強く叩きます。1歳より大きいおこさんの場合、こどもの背中側から親御さんの腕を回し、みぞおちのあたりで手を組んで上向きに圧迫します。※呼吸が戻ってきた場合でも医療機関を受診してください。予防のためにはのどに詰まるサイズ(4センチ程度で飲み込みやすいサイズ等)のおもちゃは置かないようにしましょう。★たばこをのんでしまった場合ニコチンの毒素でこどもは1本程度のニコチンでも致死量にあたります。ニコチンを摂取すると、顔色が悪くなったり、吐き気がでて重症になるとけいれんや心停止をします。また、たばこが捨てられている水や濡れているたばこを口にすると、水に溶けているニコチンは吸収が早く危険です。もし、気づいたら「どのくらい飲み込んでしまったか」「受診できるまでの時間」を確認し、大至急対応してください。※口には灰皿などの水で汚れているけれど、飲んだかはわからない場合は、飲んだものとして対応してくださ
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こどものけが・・・どうする?

おこさんがけがをする場面はよくあることですよね。こどもは興味が多く、活発です☺ではけがをした場合、どうしたらいいかについてお伝えします。★擦り傷の場合は、きれいに流水で汚れを落としてください。傷口にばい菌が入ると、化膿することがあります。流水で流しても、傷に石や砂が混じっていて取り切れない場合は受診しましょう。★切り傷の場合は、まずはしっかり止血します。きれいなタオル等で圧迫し、大きな傷や深い傷は止血しながら医療機関に連絡しましょう。また、指などの切断の場合は、止血しながら救急車を呼びます。出血部位の根本を圧迫し、止血します。★皮膚の表面が傷ついてしまうので、じわじわと出血が続く場合があります。出血だけでなく、痛みは強いです。なかなか出血が止まらない場合は、受診しましょう。また、傷が広範囲な場合、深さがある場合や顔など目立つ部位の傷の場合は、形成外科に連絡してみましょう。★傷に関しては、乾かさないようにする方が治りが早いを言われています。被覆材(ひふくざい)などを使用してカバーしましょう。軽度の傷であれば、絆創膏などのカバーで様子を見ましょう。こどものけがはよくあることです。ただし、「転倒によって頭に傷を負ってしまった」などの場合は傷だけでなく、頭への衝撃に影響がないかなどの心配も出てきます。そのような際には医療機関に連絡し、受診しましょう。Instagramでこどもに関するライブ配信中です。お時間ある場合はぜひ遊びに来てください☺
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こどもがやけどした・・どうする?

あ!お味噌汁こぼしちゃったの!!?? えー、どうして触ってるの!!!??? 予測できない状況で、こどもがやけどすることは多いです。 テーブルの熱いものをひっくり返してしまったり、 電気ポットや炊飯器のゆげに手を当ててやけどする子、 ママのヘアアイロンのコードを引っ張ってやけどしたりと こどもは色んなことに興味津々です。 昨日まで出来なかったことが出来るようになるものこどもです。 ただ、やけどの広さや深さによっては危険な状況もあります。 まず、こどもがやけどをしない環境つくりをしっかりしていただき、もしやけどしてしまった場合についてお伝えします。 ★やけどをした場合 やけどによって皮膚に赤みがでる、水疱になってくる、皮膚がただれる等、やけどの程度によって状態は変わります。 どんな場合においても、まず冷水でひやすことが先決です。 指先などの小さい範囲であれば、お水をためて冷やしていただいてもいいです。 広範囲な場合は、シャワーで冷やすでもいいです。 とにかく冷やしましょう。 冷やしながら医療機関に連絡し、状況を説明した上で受診が必要かの確認をします。 ※おこさんの手のひら以上にやけどを負ってしまった場合は必ず受診してください。おこさんのからだの半分以上にやけどを負ってしまった場合は救急車を呼んでください。 ★軽度のやけどであっても、瘢痕が残る場合があります。 痛みがでたり、水疱になると表面の皮膚がめくれてきて、化膿してしまう場合もあります。 また、冷やした直後に「赤みだけになった」と感じても、時間が経つと皮膚に水泡がでてくることもあります。 こどもの皮膚はやわらかいこともあるので、
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こどもがけいれん・・どうしたら?

いきなりこどもがけいれん!!!目の前でいきなりこどもがけいれんするとどんな親御さんも慌てます。とっさのときに慌ててしまって対応ができなくならないようにけいれんについて「知ってほしいこと」をお伝えします。★けいれんの原因は様々ですが、ほとんどの場合は10分以内で落ち着くことが多いです。ただ、1時間以上続くと脳に影響することがあります。慌てずに対応しましょう。★こどものけいれんで1番多いのは熱性けいれんといって、熱が上がってけいれんを起こす病気です。「熱の原因が脳炎や髄膜炎ではない風邪などでけいれんを起こす」と熱性けいれんと言われます。熱がでて24時間以内に起こることが多いです。★けいれんが起こった場合ーやめてほしいことー舌をかまないように!と口の中になにかを入れることは絶対にやめてください。けいれんと同時に吐くこともあるので、口に何か詰めることで呼吸が出来なくなり、危険です。また、大きな声で呼びかける・体を大きく揺さぶるなどもやめましょう。ーやってほしいことー①こどもの周りに危なくない状況をつくります。けいれんしているこどもは、自分の意思で動けません。けがをしないように、周りを危なくない環境にしてください。②呼吸の状態を確認してください。呼吸が出来ているかを確認します。また、けいれんと同時に嘔吐してしまうこともあるので、ゆっくり左右のどちらか向きにしてください。③できればお持ちの携帯で動画を撮ってください。難しいようであれば、けいれんしてから何分たっているか・けいれんの状態(目がどこを向いている、手足の状態は左右差があるかどうか等)を確認します。ここまでやっていただいても、けいれ
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こどもが泣き止まない・・・どうする?

おこさんがどうやっても泣き止まないとき親御さんも泣いている理由が分からず困惑して、心配になりますよね。ではなぜこどもが泣くのか。今日はこどもの啼泣についてお伝えします。こどもは言葉で自分のことをうまく伝えることが出来ません。お腹がすいた、ねむい、うんちやおしっこがでた、悲しい、不安様々な欲求や感情を「泣く」ということで表現してパパママに伝えようとしています。特に病気になって泣いているときは熱でしんどい、おなかや頭が痛い、手が、足が、しんどい・痛いこんな時です。では、こどもが泣いているとき、ミルクやおむつも変えて、抱っこしてそれでも泣いている・・・そんな時にどうしたらいいのかについて解説します。生後すぐの赤ちゃん~の場合★まずは熱がないか確認しましょう。ミルクもあげた、オムツも変えた、抱っこしてるでも泣き止まない、そういう場合は何かしらの病気で熱が出る前に不機嫌になることがあります。★服を脱がせて全身をよく確認しましょう。パパママの目で「からだのどこかに異常がないか」と確認します。どこかを痛がっているのか、皮膚に発赤などの異常がないか等しっかり全身を見てください。★衣服やお布団など、赤ちゃんの身の回りに異常がないか確認しましょう。衣服などに髪の毛や虫がついている等がある場合、不快で泣くこともあります。全部見ました!でも泣き止まない・・・ここまでくると、泣いている選択肢が①病気もしくはからだに不調があって、泣いている②夜泣きのような場合に絞られてきます。呼吸が苦しそう・体のどこかがぴくぴくしたり、おかしな動きをしている・泣き方がいつもと違う・生後3か月未満で持続的に泣き止まないなど
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咳がでている・・・どうする?

少し咳が出てきたなぁ‥と思っていたら、なんだか急に咳がひどくなってきた、こんな時心配になりますよね。こどもの呼吸器官は未熟なので、あっという間に悪化するケースはあります。今回は子どもの咳のとき、どうしたらいいの?について解説してきます。★咳が出ていて、要注意なこどもの行動咳が出ていて、横になってねむれない咳が止まらなくて、眠れない水分がとれないこんな時にはこどもは呼吸が苦しい状態です。他にも発熱もしている等の別の症状がある場合も同様です。★異常な呼吸の状態呼吸は乳幼児(0~1歳)は腹式呼吸、幼児期(1~6歳)に入ると腹式呼吸から胸式呼吸が加わってきて、学童期(6歳以降)になると大人と同じ胸式呼吸になっていきます。こどもに多く見られる異常な呼吸は肩で呼吸をしている状態(肩呼吸)や胸骨の上や鎖骨の上が吸うときにペコペコした呼吸の状態(陥没呼吸)などがみられます。また、呼吸の際にゼーゼー、ピーピー、ヒューヒューという音が聞こえる場合も異常な呼吸の音です。これらの行動や状態がみられる場合はその時に医療機関に受診をしましょう。こどもはまだからだが未熟なので、急に症状が悪化することもあります。特に日中より気温がさがってくる夜中や朝方に症状がひどくなってくることが多いです。こどもは集団生活の中で風邪をひいてしまうと、咳がでることはよくあります。ただし、異常な呼吸の場合は早めの対応をしましょう。Instagramで毎日こどもに関する発信中です。
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こどもの鼻水について

暑くなって日差しが強くなってきましたが、風が強い日も続いています。今回はこどもの鼻水についてお伝えします。鼻水がなかなか治らないなぁ、鼻が詰まってきた?保育園や学校などの集団生活の中で、鼻水が多くなってくることもあるかと思います。では鼻水って、どうしてでるの?健康な状態でも、鼻で呼吸をしていると鼻粘膜から鼻水は出ています。鼻水には鼻の中を潤わせる働きや、悪いものを外に出そうとする働きがあります。冷たい乾燥した空気が、鼻に入ると鼻水が多くなったり、花粉やほこりなどが多いと鼻水がふえるのはこうした理由があるのです。おこさんの鼻水が増えてくるのは他にも風邪をひいたとき。熱が出たり、咳が出たりして、炎症がひどい時は鼻水だけでなく、鼻詰まりもでてきたりします。ではどうしたらいいの?医療機関に受診した場合、医師は「何が原因で鼻水が出ているか」を判断します。アレルギーのような症状であれば、アレルギー性の鼻水止めが処方されますし、炎症がひどく、副鼻腔炎のような状態の場合は耳鼻科の受診が必要になってくることもあります。また、鼻と耳は繋がっています。鼻の炎症が耳にまで広がって、中耳炎になると、発熱したり、耳を痛がったり、言葉が話せないおこさんでも耳をよく触ることがあります。ただし、こどもの鼻粘膜は弱いので、鼻水は元気なときでもみられる症状です。鼻が詰まって眠れない、呼吸が苦しそう、鼻水が増えて鼻の下の皮膚を痛がっているなどの場合を除いては、様子見ていただいてもいいかと思います。おこさんの苦痛がでてくるようであれば、無理せず医療機関に受診しましょう。Instagramで毎日こどもに関するライブ配信中
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こどもが鼻血がでたら・・どうする?

風が強い日が続いています。昼間は日差しがあっても、夜になると空気が乾燥しておこさんは鼻水がよくでる子も多いかなぁとも思ったり。今日は鼻血が出たらどうする??について解説します。こどもは鼻粘膜も弱く、冷たい空気やほこり、花粉等の刺激によっても鼻水が多くなったりします。鼻水が溜まってくると、鼻いじりをする子もいます。そんな時、鼻血が出ることも多いです。ただ、「だめ!お鼻ばっかりいじらない!」と言っても、こどもには分かりません。大人でも鼻をほじって汚れを出そうとするのと同じように、こどもも同じことをしているのです。もし、鼻血が出た際に「あんまりお鼻ばっかりいじると血が出るから、ママに教えてね」と声をかけておいて、加減が分かる年齢になるまではお鼻掃除は”ママとの時間”にしてみるのはいかがですか☺?では鼻血が出た時の対応1,鼻の中央には毛細血管が多いので、鼻の中央の部分を上から圧迫します。2,座らせて、圧迫したまま下を向くように促します。3,このまま5分程度圧迫します。注意点★鼻の中にティッシュなどを詰めるを呼吸が苦しくなることがあるので、上からそのまま圧迫し、血が流れてくる場合はタオルなどで押さえましょう。★出血部を心臓より高くするために座っていた方がいいです。座ることが難しい場合は抱っこでもいいです。★10分以上圧迫しても、ポタポタ出血が続く場合は耳鼻科に受診しましょう注意点とはべつに覚えていてほしいのは「こどもは血が出ることにびっくりしたり、こわかったりする」ということです。親御さんもびっくりするとは思うのですが、できればおこさんが怖い気持ちを冷静に受け止めてあげられるように行動し
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こどもの発疹について

なんかぶつぶつでてきてる・・・暑くなってきたから、あせもかな?虫刺され?なんだか違う気がする・・・なんだろう・・・こんなことは多いかと思います。今日は発疹について簡単にお伝えします。発疹は原因によってその出方も様々です。例えば、あせもや虫刺されは、湿疹といって皮膚に汗がつく、虫の毒素など外からの何らかの刺激によって皮膚に炎症を起こすものです。発疹はおもにウイルスや細菌など内側からの原因によって、皮膚に症状が出ることが多いです。例えば、手足口病やみずぼうそうなど、聞いたことがある病気もあるかと思います。これらの病気にかかることで皮膚の症状をして、発疹が出てきます。★ではどうやってみわけるの??区別がつかない・・・という場合は医療機関に受診しましょう。こどもの場合、皮膚も頑丈ではないので、かゆみがでて搔いてしまい悪化することもあります。また、発疹の様子を写真などに記録しておくのもお勧めです。昨日と今日の発疹の状態が変わる場合もあるからです。★どこに受診する??皮膚の症状なので皮膚科を受診する親御さんもいますが、小児科でも問題ないです。小児科で総合的に判断してもらうことが出来ます。★どんな治療をするの??発疹の原因によって、治療が変わります。例えば、手足口病 ウイルスによる夏風邪といわれる病気です。その名の通り、手・足・口の中の発疹がでてきます。米粒状の特徴的な発疹がでてくることがあります。 経過観察することが多いです。ほかにもみずぼうそうや麻疹などの病気にかかっても発疹がでてきますが、なかには重篤な症状が出る病気もあります。ですので、まずは心配な発疹を見つけたら、医療機関にご相談い
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こどもの便秘・・・どうする?

5月ですが、暑い日が続いていますね!水分をしっかりとってほしいなぁと思う日々です☺わたしもいまだに20歳の息子には「水分しっかりとりなさいよー」とLINEすることが多いです(笑)こどもも便秘になりますか?はい、なります!今回は子どもの便秘について解説します。まず、便秘って?生まれたばかりの赤ちゃんは1日に4~5回、1歳すぎてからのおこさんでも目安として大体2日に1回の排便習慣はほしいところです。〇なぜ便秘はダメなの??こどものからだは成長段階にあります。便が腸にたまると、溜まった便は固くなっていきます。その状態で便が溜まることが続くと、腸が「この溜まった状態が正常なんだ」と便秘が当たり前のからだになっていきます。腸自体も便秘に順応していくわけです。〇それってだめなの??固い便が溜まっていくわけなので、排便のときに痛みが出ます。肛門に”見張りいぼ”といって、肛門がきれたりします。要は、おこさんが排便のたびに痛みを伴うことになるのです。〇じゃあ、どうしたら?まず、どの程度の排便状態か、によって治療が変わってきます。まずは排便の回数、便の性状を記録してもらい、かかりつけ医に相談しましょう。何日も便秘で排便がないお子さんに関しては、一旦溜まっている便を浣腸で出して、そのあと便を柔らかくするお薬や、整腸剤を飲みながらコントロールしていくことが多いです。今は大人も「腸活」が大事と騒がれていますが、こどもも同じです。まずは、こどものからだが生活しやすいよう成長するように水分をしっかりとりながら、排便コントロールを意識してみてほしいです☺Instagramで毎日、こどものことをテーマにライブし
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こどもが下痢したら・・どうする?

なんだかうんちがびちびちだ・・・下痢になるとおむつかぶれはするし、食欲が無くなったりで心配になりますよね。なかには下痢と嘔吐のダブルパンチでぐったりして受診するおこさんもいらっしゃいます。今回は下痢になったらどうする?をポイントを3つお伝えします。まず1つ目水分補給をしてあげてください。水分水分といい続けていますが、脱水にならないための予防として、水分補給大事です!電解質バランスがくずれることもあるので、できればイオン飲料やOS1などの経口補水液が理想的です。2つ目いつもと違う便が出て、下痢もあって受診をする場合、下痢の原因によって治療が変わることがあります。血が混じっている便、白っぽい便、色がいつもと違う便どんな便だったのか、写真を撮って記録してください。先生が下痢の原因を判断しやすくなります。おむつを使用しているお子さんはおむつごと便をもっていくのもひとつの手です。3つ目1回だけど、便に血が混じっていた、白っぽいべんだった、頻回に下痢を繰り返す、元気がなく食欲が減ってきた、腹痛がある等の症状の場合は受診しましょう。下痢になる原因は様々ですが、腹痛がひどく嘔吐など別の症状を伴う場合も心配です。逆に下痢だけど、ごはんはしっかり食べれている、元気がある、下痢した後にやわらかめの便にもどってきたなどの場合は様子を見て、下痢がまたでてくるようなら受診で問題ないでしょう。下痢になると、おむつをしているおこさんはおむつかぶれがでたりして、さらにおこさんが苦痛を伴うこともあります。おむつかぶれがでてくるとおしり拭きより、ぬるめのお湯であらって、やわらかいタオルで拭きあげてあげたほうが痛みは
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こどもが吐いちゃったとき、どうする?

こどもがいきなり吐いちゃった・・・😢 こんな時心配になりますよね。 こどもは些細なことで吐くこと多いです。 大人に比べて消化管の機能も未熟です。 年齢によって心配な状況も変わってくるんですが どの年齢でも共通して大事なことを2つお伝えします! まず1つ目 基本的に嘔吐の際に気を付けてほしいのは脱水です。 発熱や下痢などの症状が伴っている場合は特に脱水予防が大事です。 「でも吐いたから、飲ませてたらまた吐いちゃったんです・・」 吐いてからすぐは吐きやすくなっているので、 吐いてすぐにがぶがぶ飲んでしまうとまた吐いてしまいます。 こどもは嘔吐後、のどが渇いて水分を欲しがる子も多いですが、 吐いた後、30分くらい時間を置いて 少しずつ水分をとるようにしましょう。 飲ませるものはイオン飲料やOS1、お茶などが理想です。 どうしても嘔吐後すぐに水分を欲しがる場合は 少量だけにするか、氷などをなめさせるでもいいです。 そして2つ目 ゆっくり休ませてあげてください。 吐いたことで体力を消耗してしまいます。 元気なお子さんでも「吐いた」ということ自体に びっくりして泣き出したり、戸惑うお子さんもいます。 寝ることで消化管が休まり、吐き気が軽減されることも多いです。 ですので、吐いた直後はできるだけゆっくり寝かせてあげてください。 そして3つ目 嘔吐以外に発熱・下痢・腹痛・頭痛など別の症状がある場合は 医療機関に受診をしましょう。 こどもが吐く原因は様々ですが、胃腸炎などの感染症の場合、 咳が引き金で吐く咳上げ、転倒などによって脳に原因がある場合 など、これらのケースは嘔吐以外にも症状が出現しま
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こどもの発熱のとき、どうする?

おこさんが発熱したら、心配になりますよね😢こどもは急に熱を出すなんてこと、よくあります。そんな時に「どうする??」と慌てないように大切なことをまとめておきます。①生後3か月未満のおこさんが38℃以上の熱が出た場合、すぐに受診をしてください。赤ちゃんの平熱は大人よりも高く37.5℃くらいが目安です。また、ちいさなお子さんのほうが体温調節が未熟なため、室温や外気温によっても熱が高くなることがあります。室温や服装を調整していただき、それでも熱が下がらない場合はすぐに病院受診してください。※日本小児科学会「こどもの救急」で検索②こどもの発熱で心配なのは脱水です。脱水予防のために、水分補給をしましょう。出来ればイオン飲料やOS1(経口補水液)が望ましいですが、なかなか飲みたがらない場合は好きなものを飲ませる、氷をなめさせるでも構いません。水分補給を優先しましょう。③熱がからだに悪いことをしているわけではありません。細菌やウイルスなどからからだを守ろうとするための反応です。・解熱剤は使ってもいい?→38.5℃以上の熱がある、ぐったりしている、水分がとれない等の場合に使用していただくのは有効です。38.5℃以上の発熱であっても、水分がとれていて元気であれば様子見ていただいてもいいです。・熱があるのに寒がっている→今から熱が上がるというときは悪寒で寒がることもあります。手足が冷たい時は暖かく、手足があったかいときは涼しく調整してあげましょう。④解熱剤を内服すると、一時的に熱がさがります。ただし、発熱して24時間はおうちでゆっくり休ませてあげてください。どうしても迷った場合、こども医療電話そうだ
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