こどもの日本脳炎について

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日本脳炎は夏から秋にかけて患者が増える病気です。
日本脳炎ウイルスによる感染症で、豚などで増殖し、蚊を媒介するウイルスです。ひとの急性脳症の原因となります。
急性脳症とは、ウイルスが脳に侵入することでなく、からだが脳以外の場所にウイルスが感染して反応を起こし、それにより間接的に脳を障害し、脳に急激にむくみが生じ、嘔吐・けいれん・意識障害・異常行動などの症状があらわれます。今日は日本脳炎についてお伝えします。

★感染経路
ぶたなどで増殖し、ウイルスに感染しているぶたを刺した蚊に人が刺されることで感染します。北海道・東北など一部の地域をのぞき、日本中で感染の可能性があります。人から人への感染はありません。

★症状
感染した100~1000人が発症し、発熱・頭痛・けいれん・意識障害などの症状が出現します。発症例の20~30%は死亡し、30~50%は脳障害の後遺症を残すと言われています。ほとんどの報告は高齢者ですが、こどもの報告もあるので注意が必要です。

★治療有効な治療法がありません

★予防
蚊に刺されないこと、になりますが、現実的ではありません。そのため、日本脳炎ワクチンが定期予防接種とされています。第1期 生後6か月~7歳6か月未満で接種可能です。3回接種します。基本は3歳になってから1回目、6日以上あけて(標準的には6~28日あけて)2回接種します。3回目が1回目から6か月あけて(標準的には1年後)に追加接種します。第2期9~13歳未満(標準的に9歳)に接種可能です。

第2期まで接種することで、免疫がさがりにくく、長く免疫が続くと言われます。また、日本脳炎に罹るリスクを75~90%に減らすと言われています。

2005年(平成17年)からは定期予防接種の積極的推奨の差し控えがあったことをうけ、特例措置として、1995年(平成7年)の4月2日生まれ~2007年(平成19年)4月1日生まれのかたに関しては、20歳の誕生日前日までは定期接種として実施できます。上記年齢の方で過去に接種した回数の不足に関しては接種することが望ましいといわれているので、かかりつけ医と相談し、ワクチン接種をご検討いただければと思います。

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