こどもの結核について

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結核は全身性の感染症で、呼吸器に病変を起こすことが多いです。
気道から感染し、全身の臓器に結核病変を起こしうることがあります。乳幼児では家庭内感染が多いです。
日本は2022年に結核が低蔓延国になりましたが、今日は結核についてお伝えします。

★感染経路
主に空気感染します。
結核菌の初感染では患者からの飛沫・空気感染によって肺に感染巣をつくり、所属リンパに結核性病変が起こります。(初期変化群)80%はこの段階で初感染巣が石灰化し、発病せず治癒します。

★症状
【初期感染】 
結核菌が気道から肺に定着し、初感染巣が成立します。
初期は無症状のことが多く、発病・咳・疲れやすい・食欲不振・顔色が悪いなどの症状があっても気づかれにくいのが特徴です。
80%はこの段階で初感染巣が石灰化し、発病せずに治癒します。
【粟粒結核】
肺のリンパ節などに病変が進行して全身に散布された病型です。
発熱・呼吸困難・チアノーゼなどが認められます。
乳幼児に多くみられる重症型です。
【結核性髄膜炎】
結核菌が血流にのって脳や脊髄を覆う髄膜に到着して発症します。
高熱・頭痛・嘔吐・意識障害・けいれんなどがみられる最重症型です。一命をとりとめても後遺症を残すおそれがあります。
【二次結核】
初感染病巣から他の肺の部分に広がり、病巣を形成した病変で、思春期以降や成人に多くみられます。
疲れやすい・微熱・咳などの症状がでます。
【潜在性結核感染症】
結核菌に感染しており、検査では陽性を示すが、症状がないこともあります。免疫が低下した場合に感染することがあるので、治療の対象になる場合があります。

★治療
抗結核薬を使用します。

★予防
BCGワクチンが乳児の重症化予防に有用です。
定期予防接種として生後5か月から8か月未満の接種がすすめられています。

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