こどもの麻疹(はしか)について

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先日5月17日に京都市で麻疹の患者報告がありました。
国内で麻疹患者が発生すると、患者の発症までの経過や使用した公共交通機関まで、詳細が報道されます。
なぜか。
今回は麻疹についてお伝えします。
こどもは麻疹を含むMRワクチンを
①1歳になってから
②小学校の入学1年前(年長の年)
2回が定期接種になっています。
現在国内で麻疹が大流行しているわけでもないのに、なぜワクチンを2回接種するのか。その理由を簡単にお伝えします。
★麻疹はウイルスの病気ですが、感染力がとても高いです。
飛沫・接触感染だけでなく、空気感染(飛沫核感染)します。
口からウイルスを含む水滴が(この水滴が飛沫)体外に放出されて別の人が吸い込むことで感染するわけですが、飛沫は水分を含んでおり、重さがあるので、いつまでも空気中でとどまることは出来ません。
飛沫核は軽いので、飛沫として体外に放出された後、長時間空気中に浮遊し、遠くまで飛ぶことが出来ます。
空気感染とは、人の咳などからウイルスが飛沫の水分が蒸発した粒子を吸い込むことで感染します。
免疫がない集団に麻疹患者がいることで12~14人に感染すると言われています。(インフルエンザの場合では1~2人)
★感染した後、10~12日の潜伏期間を経て症状がでます。
はじめは発熱や咳などから38℃前後の発熱が2~4日続き、
不機嫌、咳や鼻水、結膜充血や乳幼児では下痢や腹痛を伴うことがあります。この時期に、口の中にコプリック班という特徴的な症状がみられます。(カタル期)
一時解熱し、再び発熱すると同時に発疹が出現します。
カタル期の症状が増悪することがあります。(発疹期)
解熱とともに症状は軽快しますが、咳が続くことや発疹が暗赤色になり、色素沈着へと変化します。(回復期)
感染力はカタル期に最も強く
発疹がでる1日前から感染力があります。
★合併症がなければ主な症状は回復しますが、免疫力が低下しています。
合併症として1000人にひとりが脳炎を起こします。
脳炎と肺炎は麻疹の二大死因といわれ、注意が必要です。
また、麻疹の罹患後数年たって亜急性硬化性全脳炎を発症します。
麻疹後6~8年ほどで発症することがあり、治療法がなく、1~2年の経過をへて脳機能が完全に喪失し、死亡します。
★唯一の予防が麻疹の予防接種です。
定期接種を2回実施することで99%以上の免疫を獲得できると言われています。
病気を知ることで予防接種の意義を考える機会になっていただけるとという思いです。
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