AI時代にフェルミ推定は役に立つか?
「フェルミ推定って何でしたっけ?」今更ながらそう思われる方も多いのではないだろうか?名前の由来は物理学者、ノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミに由来する。「ただのクイズの一種でしょ?古いしくだらない!」と思われる方も多い。しかしAI時代だからこそ、是非知っておいてもらいたい思考法である。これはその界隈ではあまりにも有名な、母集団の数を推定する技法である。(統計学に似ているが、アプローチが違う)例えば代表的な問題に、「日本にコンビニの数は幾つあるか?」などの問題を考えてみよう。このような問題はMBA戦略コンサルの試験問題などでよく出題される。下記に具体的な解法アプローチをご紹介する。(数字が苦手な方は頭が痛くなると思うので、飛ばすことをお勧めする)①まず、日本の面積を切り口にする日本全国のコンビニの数は、日本の面積÷コンビニ1店舗当たりの面積で求める。日本の面積は380,000k㎡メートル、そのうちの1/4を平野部とする(すなわち95,000㎢)②コンビニ1店舗当たりの占有面積を求める・都市部は2㎞ごとに1店舗、つまり4k㎡の中に1店舗あると仮定。・山間部は4㎞おきに1店舗、つまり16k㎡の中に1店舗あると仮定。③それぞれの地域の店舗数算出・都市部は95,000k㎡÷4k㎡=23,750店舗・山間部は(380,000-95,000)k㎡÷16k㎡=17,812店舗④両者を足し合わせる23,750+17,812=41,562店舗⑤実測数と照合・・・2023年1月時点で56,759店舗らしい。15,000店舗ほど少なく見積もったが、前提条件により推測値が大きく変わってしまうの
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