天に近い場所
天に近い場所で、心に根を張る…標高1,100メートル。
「天に一番近い」と言われるその場所に辿り着いた時まず私を迎えてくれたのは凛と冷たくけれどどこか懐かしい神秘的な空気でした。
今回の目的地は、三峯神社。
一歩足を踏み入れるとそこには都会の喧騒とは無縁の世界が広がっています。
聞こえてくるのは軽やかな鳥の囀りと風が木々を揺らすサワサワという音だけ。
五感がゆっくりと開いていくのを感じながら歩いているとどっしりと佇む「オークの樹」に出会いました。
その力強い姿に触発されるように私もそっと目を閉じ深く呼吸をしてみます。
自分の足の裏から大地の奥深くへと根が伸びていくような感覚。
いわゆる「グラウンディング」です。
天に近い場所であえて深く地に足をつけることで揺らいでいた心がすーっと凪いで自分の中に一本の太い軸が戻ってくるのを感じました。
夜は、境内にある「興雲閣」で宿泊。神域に湧く温泉に身を浸すと日常で溜まった心の澱(おり)がお湯に溶け出して消えていくようでした。
翌朝、改めて拝見した御神木は言葉を失うほど神々しく、ただただ圧倒されるばかり。
「私は生かされている…」
そんなシンプルな感謝が、自然と胸に込み上げてきました。
あっという間の、素晴らしい2日間。
三峯の森からもらった「静寂」と「安定」というお守りを胸にまた今日から、目の前の一人ひとりと丁寧に向き合っていきたいと思います。
あなたがもし、少しだけ道に迷ったり足元がふらついたりしたときはいつでもお話しを聞かせてくださいね。
三峯の風をお裾分けするように、心を込めて言葉を紡がせていただきます。
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