もしたくさんの数の中で一つだけハズレがあるならばまず最初にハズレを引き当てるような話【5/5】
初めましてかお久しぶり。漫画家志望のイラストレーター、トブトです。今回はラノベみたいな長いタイトルになってしまいましたね。こういうの多分実際にありそうですね。昔から私って妙な幸運に見舞われてたんですよ。例えば三つあるくじの中で一つだけ当たりがあると私はそれを引き当てる才能みたいな。他の人ははずれを引く中私だけは唯一の当たりを引き当てる、そんな幸運みたいなものがあったんですね。……ですがこれは私が選ぶことが出来る場合においてですが。例えば生まれの環境の話をしましょう。当然ながらに生まれてくる生命は環境を選ぶことは出来ません。私が生まれた環境は比較的恵まれたものだったんですよ。同居人がいるということを除いて。同居人は私が生まれるよりも先に家にいて、私が生まれた後もずっといたんですよね。おかげで私のやりたいことしたいことは全部邪魔され続ける日々でした。このように私が選べない場合は数ある可能性の中から一つだけあるハズレを真っ先に引き当てるという謎の才能みたいなのがありまして。先日私に面接先から連絡が来たって話は覚えてますか? 期日が過ぎても連絡が来なかったので落ちたとばかりに思っていた面接先からその翌日に連絡が掛かってきたんですね。不採用ならわざわざ連絡することもないし(向こうから言い出したことではあるけども)かといって不採用だということを伝えるのにここまで時間を割くことなどあるのだろうか……?と疑問に思っていたんですよね。で、ついにその連絡が来たんですよ。私は一体どのようなことを言われるのかと内心落ち着かない様子で電話を取りました。「あ、不採用です。すいませーん」………………。なんじ
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