初めましてかお久しぶり!トブトです!
昨日は昼の更新おやすみしちゃったから私に会えなくてさみしかったって人もいるんじゃないかい?安心して?あなたのトブトはここにいるよ?✨(イケボ)
あ、待って!逃げないで!全力で走って行こうとしないで!そこもクラウチングスタートしない!
で、ではさっそく本編行ってみよう!
「絵柄を似せて描いてほしい」とご依頼される方
ということでなんとか逃げるみんなを捕まえて始まりました本編ですが今回は実際にあったお話をしようかと思います。
私がまだイラストレーターとして活動を始めた頃、よく掲示板で絵の依頼を探していたことがありました。
そんな中でよく見かけたのが「〇〇さんの絵柄に似せて描いてほしい」や「画像の絵のタッチで描いてほしい」というものです。
依頼内容を確認するとアイコン用に使いたい、観賞用に描いてほしいなどまちまちでした。
ただその中で一番びっくりしたのが「画像の絵をそのまんま描いてほしい」というものでした。
一体どういうことなのかと依頼内容を確認すると「ネットで漁った画像の画質が悪いからこれのキレイなのが欲しい」ということでした。
ちなみに使用目的に関しては記載されていませんでした。
……えーと、これ盗作です。
場合によってはガチの犯罪にもなります。
では一体どういうことなのか説明していきましょう。
まず他人の絵柄を似せるのはいいのか?
これに関してですが私の意見だと場合によりけりです。
そもそもの話、イラストの権利というのは基本的に描いた人のものになります。
たとえ絵の購入をしたとしてもその絵の権利までは手に入りません。
絵を買った人がそれを家で飾ることは出来ても自作発言できないものと認識していただければ問題ありません。
このことに関しては以前の記事にも書いていますのでよかったらぜひこちらも合わせて読んでみてください。
で、絵の価値というのはその人の知名度に由来する場合が大きいので当然その人の絵を真似する人が出てきます。
なぜなら無名の人が自分の絵の価値を上げる最も手っ取り早い行為が有名な人の絵を真似することだからです。
これは芸術においても同じことが言えると思いますが作品の質を上げるためには上手い人の技術を取り込むのが一番だと思います。
人間はどうしたって一人では限界があります。一人で生きてる人なんていません。
私もごはん掃除洗濯をしてくれる人がいたらどれだけ心強いか……と日々思うことがあります。一人暮らしだからね。
そのため人間は他者からの発想を受けて、それを真似することで発展をしていきました。
日本が海外と交流をすることで文化改革をしたようにですね。
特に芸術の分野は人によって違いが生じるのでそこからインスピレーションを受けて新たな芸術が生まれることもあるんですね。
そのため絵の向上も絵の世界の発展のために有名な画家の人の絵を真似して勉強するということがあったわけなんですね。
ただここで問題が起きます。
ある時有名な人の絵を真似して描いた絵を自分が描いたものだと言わずに有名人の名をつかって売り出す輩が現れたのです。
これがいわゆる贋作と呼ばれるものですね。本物そっくりでその道の人が見極めるのも難しいものもあるそうです。
それを一般の人が見極めるのはさらに難しいわけで、つまり芸術の良し悪しを判断するにはその作品の作者の名前で判断するほかなかったわけです。
最初に言っておきますが贋作が生まれた経緯については初めから悪意を持って作られたわけではありません。
先に述べた通り作品の向上をするには上手い人のものを真似するのが一番効率が良かったんです。そのため昔は弟子入りしてきた人にひたすら自分の作品の真似をさせる画家もいたわけです。
そんななか悪意を持った人物がそのお弟子さんに近づいたわけです。
本物を入手するのはハードルが高いけど弟子が描いた真似したものは本人的にもそれほど価値がないため入手も容易だったことでしょう。
しかも熱心な人のだったら本物に近いクオリティのものが出来てしまっているときた。
あとは作者名の偽造をすれば簡単に贋作が出来上がってしまうわけですね。
このような経緯があることもあるので一概に贋作が悪いとは言えないんですね。悪いのはそれを使って利益を得ようとした人間です。
さて、ここで最初に話した内容に戻りますが……いやみんなが逃げようとしたところじゃありません。もっと下下。
昔私が掲示板で見かけた依頼内容のものですがあれ全部グレーゾーンのものです。特に最後のは完全に真っ黒に近いものですね。
「絵柄や絵のタッチを真似するだけなら絵をそのまま真似するわけでもないし別にいいんじゃない?」って人も中にはいると思います。
ではここで一つのたとえ話をしましょう
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ある時二つのラーメン店がありました。
A店は秘伝のレシピを使った有名なラーメン店。
B店は普通のレシピを使ったそこそこなラーメン店でした。
ある時B店の店主が自分の店をもっと盛り上げるためにA店のレシピを勝手に使い、それを自分のお店で出しました。
すると「B店の店のラーメンがおいしい!」と話題になり、たちまちB店のラーメン店は有名となり、A店の店の客を取っていったのでした。
結果A店の売り上げは下がってしまい、A店の店主は損をすることになりました。
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このたとえ話で問題なのはB店がA店に断りなくレシピを使ったこととそれを自分の店で出したことです。
レシピは言うまでもなくA店のものなのでこれを断りもなく勝手に使うこと自体論外なわけですがそれを自分の店のものとして出すのは完全にアウトです。
絵も同じことが言えるわけで原作者本人が不利益が被るようなことになる場合は絵柄や絵のタッチを真似するのもアウトになるわけです。
では他人の絵柄を真似するのはいけないことなのか?
ここまで読んでくれた人はおそらく「え、○○さんの絵を真似して描いてもらうのってダメなの?しかも犯罪行為になるかもしれないの?怖……」って思ってると思います。
ですが一方で「でもどうしても○○さんの絵のタッチで描いてほしいんだよな……」と思う方もいることでしょう。
そんな方たちのために次は絵柄の真似をしてもいい場合を説明していきたいと思います。
もしかしたら場合によってはセーフの場合もあるので不安に思ってしまった方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
絵柄を真似してもいい場合①「企業のものであること」
まず最初に認められる場合のケースは有名な企業のものである場合です。
例えばゲームのキャラやアニメのキャラなどが当てはまりますね。
もちろんこれにも原作者がいるわけなのでその権利は原作者にあるわけですが企業のものである場合二次創作を認めている場合が多いです。
これはなぜかというと二次創作はその作品の知名度をより広める宣伝効果があるからです。
作品にとって重要な要素の一つである「知名度」はそのまま企業の業績、売り上げにも直結します。
そのため一切の費用を出すことなく自分の会社から出した作品を布教してくれる行為は企業にとってもありがたいことなのです。
その際二次創作を売って利益を得る人もいるわけですがこのあたりは黙認してる場合が大きいです。
そのためネットではファンアートがあふれかえっており、企業としても宣伝になるので認められているのです。
ですが一つ注意として、中には二次創作を認めていない企業もあります。
なので好きな作品の二次創作を作る際は必ず利用規約の中の「二次創作について」という欄があるはずなのでそこのチェックを忘れないようにしてください。
絵柄を真似してもいい場合②「個人が許可を出している」
さて、ここまでは企業のものの話をして、次に話すのは個人の場合ですね。
個人というと定義としては「どこかの企業に所属をしていないフリーのイラストレーター」とします。
個人のものを真似する場合は必ずその原作者の方から許可をもらう必要があります。
耳にたこができるほどに言いますが基本作成された作品の権利は作った本人のものです。
しかし仮にたまたま偶然描いた絵がその人の絵柄にそっくりになってしまった場合はどうなるのか。
そもそもの話「絵柄」に関しての権利は作った本人でさえも持ってはいないんですよね。
先程のラーメン店での例を挙げるならばラーメンのレシピに使う具材の権利はA店B店ともにどちらのものでもないわけです。要は組み合わせの方法に問題があるわけで。
なのでもし自分の描いたものが偶然他の人のものに似てしまった……となっても理屈では問題ありません。
逆に他の人が自分の描いたものに偶然似てしまったとしてもその人が自分の作品を知らない場合は同じようなことが言えるわけなんですね。
ただしあくまで理屈の話なので現実で「偶然似てしまった」が通じるかは別です。悲しいことに。
こういう事例自体がかなりレアケースなので現実に起きたとしてもその主張が通るかは怪しいものなのです……。いやはや怖い怖い。
なのでこういったトラブルなどを回避するためにも個人のものを真似する場合や利用する場合はその人に許可を取っておくのが筋です。
今の時代ならばSNSで誰とでも繋がれるのでもし連絡が取れる方なのでしたら一度確認を取ってみるといいでしょう。(まぁ、連絡が取れるほどの間柄ならその人に直接依頼した方がいいんですけども)
有名な方の場合だとSNSで自分の絵の利用について記載してるものを発信している方もいるので確認をしてみるといいでしょう。
絵柄を真似してもいい場合③「死後70年経っている」
いきなり物騒な話になりましたね……。ですがご安心を。
三つ目は原作者が亡くなってから70年が経っていることが条件になります。
これは法律でも定められていることで、現在の法律では作品の権利は作った本人が亡くなって70年経つと失効されるようになっています。
ただ実はこの法律けっこうちょくちょく変わっているみたいです。
これの理由は色々ありますが一説では世界的に有名な某ねずみが関わってるみたいです。
……これ以上深堀りするとマジで消されかねないので触れませんが。
そのため現在では死後70年経っていることを原則にしていますがもしかしたらまた改正されるかもしれません。
なので頑張って長生きしても意味ないかもしれないのでご注意を。
まとめ
結論を言いますと原作者の許可が出ている場合は絵の真似をしても問題はありません。
ただし商用利用の有無などの許可までは出していないということもあるのでその点の確認は忘れないようにしてください。
イラストレーターも忙しい仕事なので必ずしもすべての作品の事情を知っているわけではありません。
描くためにわざわざイラストレーターの人が確認するのも負担となるのでその点の確認作業はぜひとも依頼者様ご自身で行ってください。
それでもご自分の判断で大丈夫なのかどうか判断が難しい場合はぜひともご相談ください。人より少しは詳しいので相談に乗れます。
もし許可の出ているものであれば私も力になれますので絵の依頼を検討されている方も一度私のところまでご相談ください。(宣伝)
サービス内容に関して気になる方はこちらより飛べますので一度覗いてみてください。
今ならお安くしておきますよ。(超小声)
あ、それと絵柄を似せて描いてほしいという依頼で依頼額が1000円とかの方がいますが中には数万円分の価値のある絵柄を1000円で描いてほしいという方もおられます。
これ「1000円あげるから日本一周してみてよ」と言われるのと同じくらいの無茶ぶりなのでもし1000円で描いてほしい方はまず1000円だけで日本一周をしてきてください。そしたら描きます。
それでは今回はここまで。また次回にお会いしましょう。
2023/4/26 著:トブト