「いいセッションだった」で終わっていませんか?
クライアントから「いいセッションだった」と言ってもらえる。それなのに、こんな感覚が残ることはないでしょうか。「なんだか、表面をなぞっているだけな気がする」技術は学んだ。場数も踏んだ。それでもクライアントに本質的な変化が起きていない気がする。2022年、この感覚に正面から答えた研究※が発表されました。研究が指摘したのは、コーチ養成の構造的な偏りです。多くのプログラムはパワフルクエスチョンや傾聴といった「技術」の習得に時間を割く一方で、コーチ自身の自己認識を育てることには、ほとんど時間を割いていない。※ Bachkirova, T., & Borrington, S. (2022). Exploring the role of self-awareness in coach development: A grounded theory study. International Journal of Training and Development, 26(1).では、自己認識が育つと何が変わるのか。研究者がたどり着いた答えは「つながり」でした。コーチがまず自分の内側で起きていることに気づける(自己とのつながり)。それが育って初めて、クライアントとの深いつながりが生まれる。このとき会話は表面から本質へと潜り始め、クライアントは「より深く考え、より多く語る」ようになる。逆に、自己認識がなくても目標達成型のコーチングは成立します。ただし、その変化は表面的なものにとどまる、と。ここで一つ、疑問が残ります。論文が勧める自己認識の育て方は、ジャーナリング、マインドフルネス、スーパービジ
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