地獄通りに連れてって
地獄通りって聞くと、つい地獄の何丁目何番地──例えば、地獄の一丁目ならエリア88、三丁目は大霊界で丹波哲郎まで想いを馳せるんですが、ここで言うのはフランス・パリに実在する「地獄通り(Rue du Passage d'Enfer)」のこと。ラルチザンの香水「PASSAGE D'ENFER(パッサージュダンフェ)」は、その通りの名前を冠した香りです。ブランドの当時のパリ本店があった場所にちなんで名付けられました。「地獄通り」という物騒な名前に反して、香りはどちらかというと天国寄り。ホワイトリリーとインセンス(乳香)そしてムスクが織りなす、清楚で少しスモーキーな香りです。調香師のオリヴィア・ジャコベッティはこの香水について下記のように語っています。“It’s a cool, white scent, a contrast between incense and lily.”(それは、冷たく白い香り。インセンスとリリーが描く、静かなコントラスト。)"I wanted to capture a sort of silence, like a moment of meditation, with incense drifting through the air."(空気に漂うインセンスの中に、瞑想みたいな深い静寂をそっと閉じ込めたかったんです。)オリヴィア・ジャコベッティが作った『静寂に満ちた白い世界』。買った当初は冬の香水として使っていたのですが、ここ数年は夏に纏うことが増えました。大理石の床に…寝転んだことはさすがにないけれど、子どもの頃、お風呂のタイルや玄関に寝そべって母親に怒られた
0