市役所に電話をする時はいつも緊張する
市役所の担当の人にも伝えてあることだと分かっていても「悪いことしているのではないか」「忙しいのに…」「上手く伝わるだろうか」などなど…
担当の人は私に「早く仕事を探しなさい」とか、そういうことを言われたことはないけど、それが返って私を苦しめた。
もっと軽蔑されるハズなのに…
市役所に電話をすると担当の人が出てくれた。
「引っ越し先決まりましたか?」と。
生活保護を受給して「引っ越し」なんて贅沢というか「ワガママ」だとという考えが止まらなかった。
保護課の人からは引っ越しを止められたわけでもない。
「否定されない恐怖」があった。
私は、事の詳細を話した。
相手の大家さんも保護のことに理解があることなどを伝えた。
そうすると担当の人は
「それはよかったですね!大家さんの連絡先知っていたら教えてください」と言ってきた。
が、私は「まだ契約していないので」というと、「そうなんですか!いい物件なら進めたほうがいいですよ!コチラには結果だけ教えてもらえれば!」と言われた
なんでも保護課に言わなければいけないと思っていたが結果だけでもいいと言われて「どこまでどう相談すればいいのか」がわからなくなってしまった。
報告することや近況を教えなければ「不正受給」と言われるのが怖かった。
世の中は保護課の人が思っているより「冷たい」んだ。
何を言われるかわからない…
だから最善の方法を取っていた。
が、それを跳ねつけられると何をどう誰に話せばいいのか…
あまり腑に落ちなかったが、その後に
「引っ越しの費用はどうなりますか」と聞いた。
担当の人は「なるべく最低限でお願いはします。ただ今回は貴方の都合ではなく近隣トラブルと精神面があるので自己都合ではないのでコチラも考慮できるところはします。なので大家さんともう一度話してもらって初期費用や退去費用のことなどを明確にしてからもう一度ご連絡ください」
と言われた。
そうか…
私が色々先走ってしまっていただけなのか…
ちょっと冷静に考えよう。
電話をしながらメモを取り、電話が終わってから
「やることリスト」のようなものを作った。
これまでも何度も引っ越しをしてきたが、行動や色んなことが制限されるので動き方が全くわからなかった。
というか考える、ということも出来なくなってきていた。
体重も激減したまま、まだ「固形物」を食べれるような状態ではなかった。
相変わらず、クラッカー3枚とミンティアとコーヒーの生活。
病院に行けば点滴してからの受診。
息子のことが落ち着いてからも、それでも気持ちが落ち着くことはなかった。
その間も上の娘と下の娘のこともある。
息子の学校も上下の娘たちの学校の行事には絶対に参加していた。
休みの日にはお弁当を作って公園に遊びに行ったりもした。
上の娘は中学にもなっていたが、下の姉弟と遊ぶことに全く偏見がないため一緒に遊んでいた。もちろん自分の友達が遊ぶとなるとそちらを優先させていた。
息子が支援学校に行き始めてから、上の娘のメンタルも相当安定してきたように感じた。
家にいると決して「仲が悪い」ということはない。
が、やはり「学校」という狭い人間関係の場所にいるとどうしても怒ってしまう「イジメ」…
息子も娘もどちらも「悪い」ということはない。
だからこそ悔しかった。
下の娘も人見知りが激しかったものの小学校の中学年にもなるとそれも薄れてきた。
兄弟間や家の中が安定してきた時でもあった。
だからこそ、何かをする時に慎重にならなければ。
とりあえず、内見した貸家の「間取り図」を大まかに書き出して、なにをどこの部屋にどう置くか、や光熱費の大体の計算などをした。
都市ガス、とは聞いたものの実際どれくらいかもわからない。
今と同じ計算で家賃だけ少し上がる。
自転車もこれから台数が増えることも考えなければいけないから…小屋があるのはありがたい…などとずっと考えたり計算をしていた。
部屋の間取りは大きい家だが部屋はどちらかが「兄弟部屋」になる可能性が大きいな…
私の父親の仏壇は私の部屋に置くとして…
など。
なんだか論点がズレているようなことでも、とにかく
「やらなきゃ…なんでもいいからやらなきゃ…」
という焦り。
けどどうしてどうやって動けばいいのかもわからない
完全なる「空回り」状態
保護課にも話した
大家さんにも話した
…後は決めるだけだけど
自分一人でこの荷物や梱包…
途方もない量だ。
どうしよう…
子どもたちに手伝ってもらうには限界がある
家電家具、衣類…
どれから手をつけていいのか…
全く頭が回らない状態だった
途方に暮れるとはまさにこの状態
終わりも見えないし
始めも見えない
理想は1日で引っ越しが終わって翌日から新しい生活にしたいけれど
一人でそんなことはできない…
引っ越し業者さんにお願いするしかないか…
それにはお金が掛かる
そんなお金を掛けれるほどの貯蓄はない
一体どれくらいかかるんだろうか…
もう頭の中がゴチャゴチャになってしまい考えるのも疲れてしまった
それでも引っ越しはしなければならない
ここには居られない
薬は増える一方だった