占いやスピリチュアルが気になるけれど、どこか「ふわっとしている」と感じたことはありませんか?
実は〝見えない世界の研究〟には170年以上の歴史があり、かつての霊能力者たちは、研究と実践を通して「叡智(えいち)」を受け継ぎ、磨いてきました。
ところが今、そんな「知の系譜」は静かに失われつつあります。
本記事では昨今のスピリチュアル界隈が抱える課題と、これから私たちが向き合うべき『問い』を、霊能力者かつ心霊研究家の視点から紐解いていきます。
「見えない世界の知恵を、現代日本を生き抜く力に」
紹介性という名の〝鎖国〟を解禁して、私が鑑定や施術(霊視・波動修正)をネットでも広く承るに至った経緯として、
当時(昨今も)かなり〝ユニークなスピリチュアリズム〟が幅を利かせていることに危機感を覚えたことが、やはり大きな理由のひとつだったわけです。
というのも、大前提として「霊能を持っている人」と「霊能を〝正しく〟世のため、人のために使うことができる技術者=霊的能力者」は、似て非なるもの。
加えて「霊的能力者/霊能力者」として〝在る〟ためには自ずと、日々の修練はもちろんこと、先人たちが残した叡智、ひいては、目には見えない世界からの〝贈り物〟を、深く知る姿勢が求められる。
ゆえに私の場合、霊的能力者(霊能力者)であると同時に『心霊研究家』としての顔も持ち合わせておりますから、各種記事や拙著、あるいはコンテンツにはマニアックで希少な情報も含まれております。
それはさておき、かつての日本における「心霊研究」を、より幅広く、一般の方々でも実生活において上手に〝活用〟できるようにと、近年のスピリチュアル分野の礎を築き上げた人といえば、一般財団法人日本スピリチュアリズム協会の代表理事である、江原啓之さんでしょう。
江原さんの著書は今なお、多くの人々に愛読されており、江原さんのバックグラウンドや経験を加味しても、信頼に足る数少ない書籍だと、私自身も感じております。
強いて言えば、江原さんには何度か、私もご指導(*)を賜ったことがあるので余計にそう感じるのですが、かつてメディアで見せていた顔とは裏腹に、非常に厳しくもあり、優しくもある方ですし、指導霊の一人でもある「昌清霊」の影響も相まった表現/主張が、著書などでは用いられている。
* 私は江原啓之さんの弟子ではなく、純粋に一経験談として申し上げているだけであって、それ以上でもそれ以下でもありませんので悪しからず。
というか、意志のある人間が書いている以上、個人のフィルターを通している以上、やはり〝個性〟が出るわけです(良し悪しではなく〝個性〟の話)
今日の私たちが在るのだって、これまでの人生で関わってきて、ありとあらゆる[人・場所・物・出来事・霊]によって醸造された結果なのですから、当然といえば当然ですよね。
つまり、人間 誰しも〝ルーツ〟がある。
では仮に、江原さんの場合における〝ルーツ〟となるのは、一体 誰なんだろう?
そこでルーツを遡ってみると、江原さんのお師匠にあたる、寺坂多枝子 先生をはじめとする、多くの霊能力者(ならびに審神者)の系譜がたしかに存在していたという〝事実〟に辿り着く。
左手前:レジェンド審神者の大西弘泰 先生
右手前:寺坂多枝子 先生(写真では霊媒を担当)
しかし残念なことに、彼ら(かつて実在した、優秀な霊媒や審神者たち)に関する資料は、少なくとも〝表向き〟はほとんど残っておらず、あれだけ貴重な〝見えない世界からの叡智〟は今や、失われつつあるのが現状なのであります。
失われるだけならばまだしも、そういった叡智の数々が「個人の直感」に基づいた〝スピリチュアル〟によって上書きされつつある。
関連したところでいうと、先述の江原啓之さんも以前、羽賀ヒカルさん(占術家/神道研究家)との対談で
「心霊研究的にも許せないっていうか、全然ただの感覚だとか、勉強しない…霊能者って基本 勉強しないんだよね(中略)修行も大事だけど、我流が多い」
このように、昨今の霊能者には〝我流が多い〟ことを懸念なさっておられたり。
また、歌舞伎俳優の十八代目・中村勘三郎さんの名言の〝ルーツとなった名言〟として知られている
「型がある人間が型を破ると『型破り』、型がない人間が型を破ったら『形無し』ですよ」
なんて、僧侶であり教育者でもあった無着成恭さんの言葉もある。
ですから、私という一介の霊能力者としても、今日の〝スピリチュアル〟が、非常に残念でならない。
そんな現状に対して、はじめこそ己の無力さや憤りを感じ、拙著(Amazon独占出版『波動修正の不都合な真実』)の中でも皮肉めいた言葉を吐いたこともあったのですが、日々の修練を通しているうちに
「いや待てよ、無力さ? 憤り? それは違うだろう」
と、気づく日が訪れたんですね。
なぜなら、個人の「直感」に対する「良し悪し」をジャッジする権利が、同じ人間である私にあるのだろうか、いや、ない。
と。
最終的には読者が「なるほどな」と納得できるものを取捨選択すればいいだけの話であって、憤りを感じたり、物申すことにカロリーを消費する暇があるならば、
〝先人たちが『見えない世界』から賜った叡智を、現代日本を生き抜くための力として《再編》して広く届けることにこそ、労力を使うべきではないか〟
と、こう考えるようになったのです。
なので今後も当面、霊視鑑定ならびに波動修正をお求めの方には、あなたの守護霊団からうかがった話をもとに、適切な指針を。
今後は順次、霊性を開花させて、自身の秘めたる可能性(霊能)を世のため人のために〝正しく〟役立てたいと願う人には、私が独自に収集・検証した国内外に点在する〝秘匿情報〟に基づいた、再現性のある霊性メソッドをお届けしようと考えております。
いずれにせよ、誤解を恐れずに申し上げるならば、私を含む、現世を生きる人間は良くも悪くも未熟であり、愚かです。
だからこそ、私たちの〝たましいの親〟である守護霊をはじめとする、目には見えない世界の〝諸先輩がた〟から、時には知恵を借りながら、共に研鑽しながら、混乱の世を生き抜いていく必要がある。
もちろん、都合のいい時だけ「神さま、仏さま、守護霊さまー!!!」… なんて心持ちでは、かえって〝招かれざる客〟を引き寄せてしまいますから、そういった注意点も含めて、各種メディアを通し、あなたと共に〝叡智の数珠つなぎ〟のお手伝いをすることができましたら、これ幸いでございます。
* 本記事は「note・アメブロ」に掲載しているものと同じ内容です。