「今日もがんばった」のあとに、心がそっと脱ぎ捨てたもの。

「今日もがんばった」のあとに、心がそっと脱ぎ捨てたもの。

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外ではいつもにこやかで、周りの人への気配りも忘れない。誰かのちょっとした変化に気づいて言葉をかけたり、場が和むように笑顔を作ったり。そんな風に過ごした一日の終わり、家のドアを閉めた瞬間に、どっと押し寄せる重い疲労感。バッグを床に置いたまま、服も着替えずにソファやベッドに倒れ込んで、数時間どうしても動けなくなってしまう……。

そんな夜を過ごしていませんか。

外で見せているあのまぶしい笑顔は、決して嘘でも偽りでもありません。あなたが周囲の人を大切にしたいと思い、一生懸命に尽くした優しさの証そのものです。でもね、その優しさが本物だからこそ、あなたが無意識のうちにすり減らしているエネルギーの量は、想像以上にとても大きいのです。

周りの空気を敏感に察知して、相手が心地よくいられるように先回りして動く。それは誰もができることではない、本当に素晴らしい才能です。けれど、そのアンテナを張り巡らせている間、あなたの心は一瞬たりとも休まる時間がありません。周囲を笑顔にするために、自分のエネルギーをぜんぶ外側へと注ぎ続けている状態なのだと僕は思います。

だから、お家に帰ってきたときのその動けなくなるほどの疲労感は、心が「もう限界だよ、お休みさせて」と出している、とても大切なサインです。決してあなたが弱いわけでも、体力が足りないわけでもありません。外で頑張って張り詰めていた心の糸が、安心できる空間に戻ったことで、ようやくふっと緩んだ証拠なのです。

動けなくなってしまったときは、どうか自分を責めないでくださいね。「また何もできなかった」「早く動かなきゃいけないのに」なんて思わなくて大丈夫です。ただ静かに横になって、呼吸をしているだけで、その時間は立派な「心の休息時間」になっています。

外でたくさんの人に配った優しさを、今度はほんの少しだけでも、自分自身に向けてあげてほしいなと思います。頑張って笑顔を作ったお顔の筋肉を緩めて、ただただ、だらだらしちゃいましょう。

あなたはもう、十分にがんばりました。今夜はただ、その疲れた心と体を、静かなお部屋の心地よさにゆだねてみてくださいね。

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