リロ&スティッチの成功|白雪姫の大失敗
5月23日にアメリカで公開された映画「リロ&スティッチ」。興行僅か4日でアメリカ国内だけで1億8,300万ドルを記録しました。大ヒットです。一方で実写版「白雪姫」の興行収入は、アメリカ国内で8,600万ドルしかありません。世界興行収入でようやく2億ドルを突破。盛大にこけてます。「リロ&スティッチ」と「白雪姫」2作品の明暗を分けたものとはどこにあるのでしょうか?見たいストーリーを提供していたかどうか「リロ&スティッチ」と「白雪姫」の大きな違いは、観客達が求めているストーリを提供できていたかどうかです。「リロ&スティッチ」はラストが大幅に改変されているとはいえ、大方は原作通り。改変に関しては賛否あるものの、観客達からは支持が得られています。一方で「白雪姫」。観客達が求めていたのは、おとぎ話の筈です。ところが蓋を開けてみると、実際は強い女リーダーの話。「強い女リーダーの話」は、否定するつもりはございません。ただロマンチックな話を求めている人相手に提供するとなると、些か違和感があります。実写アプローチが上手くいっていたかどうか?「リロ & スティッチ」と「白雪姫」の命運を分けたのは、実写へのアプローチです。「リロ & スティッチ」は上手くアプローチできていました。本当にスティッチは存在し、リロと固い友情を結んでいるのかと思うほどに。画面も違和感はなく、すんなりと物語の世界に入れるでしょう。一方で「白雪姫」。作り方によっては、実写でも違和感がない仕上がりにはなります。ところが妙なCGが目立ってしまい、違和感だらけの映像に。観客が物語に入り込
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