映画『 TENET』レビュー

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最新映画『TENET』を観てきました。

複雑な話なのですが、簡潔に言うと主人公が時間の逆行を利用して第三次世界大戦を止める、と言う内容。2つの時間軸が複雑に混じり合う、クリストファー・ノーランらしい難解な映画でした。

特に印象に残るのが高速道路のシーン。すごいスピードで運転しながら敵を追い込む姿は見ものでした!

『インターステラー』や『ダンケルク』、『インセプション』などの映画で監督が利用している技法が再利用されていて、ノーラン監督映画の集大成のような映像美。実際にその場にいるかのような臨場感と緊迫感が楽しめます。

またジョン・ディヴィッド・ワシントン(あのデンゼル・ワシントンの息子なんだとか)とロバート・パティンソンのコンビの周りを、『コードネームU.N.C.L.E.』のエリザベス・デビキ、『ダンケルク』のケネス・ブラナー、『イェスタデイ』のヒメシュ・パテル、そしていつも通りマイケル・ケインが固め、壮大なストーリーを展開しています。

そして最後のセリフ、
Neil: ”For me, I think this is the end of a beautiful friendship.”
(ニール:「僕にとっては、これは美しい友情の終わりだね。」)
The Protagonist: ”But for me it's just the beginning.”
(主人公:「俺にとってはこれが始まりだ。」)
は、1942年公開映画『カサブランカ』の最後に主人公が行った言葉、
"I think this is the beginning of a beautiful friendship."
「これは私たちの美しい友情の始まりだね。」
のパロディ。

二つの時間が交差する『TENET』と、二つの運命が交差する『カサブランカ』。その共通点が最後に綺麗にまとめられていますね。

コロナの影響で映画館が開いていない国もある中、勇敢にも劇場公開を実現した『TENET』。製作費2億ドルに対して、世界ですでに2.5億ドル以上の興行収入を挙げており、今後の動向も気になるところです!
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