お盆明け、仕事に行きたくないあなたへ ―― 休み最終日の夜に読む手紙
窓の外の光が、少しずつ夕方の色に変わってきたわね。まだ休みは終わっていないのに、もう明日のことばかり考えてしまう。夕方の日ざしを見ると、なぜだか胸のあたりが重くなる。……わかるわよ。今日はそんなあなたに、少しだけ肩の力が抜けるお話をさせてちょうだいね。◆ 明日が重いのは、あなたが真面目に働いてきたから休み明けが憂鬱なのはね、あなたが怠け者だからでも、根性が足りないからでもないのよ。ふだんそれだけ張りつめて過ごしてきた、という証なんだもの。ぴんと張っていた糸を、お休みのあいだにいったんゆるめた。それをまた同じ強さに張り直すには、力がいるものだわね。だから重く感じるのは、ごく自然なことなの。「たった数日でこうなる自分は弱い」なんて、思わなくていいのよ。それに、まわりが平気そうに見えても、今夜どこかで同じように「はぁ」とため息をついている人が、きっとたくさんいるものよ。あなただけじゃないんだもの。◆ 明日いちにちのことだけ、考えてごらん休み明けのつらさってね、「明日」だけじゃなく、そのあとに続く何ヶ月ぶんもの日々を、今夜のうちにまとめて背負ってしまうところから来るものなの。一年ぶんの仕事を、今夜のうちに引き受ける必要はないのよ。見る範囲を、ぐっと小さくしてごらんなさいな。たとえば、明日は朝いちばんに何をするか。それだけを、ひとつだけ決めておくの。それ以上は決めなくていいわ。人はね、目の前の一歩なら、案外運べるものだもの。それからね、今夜くらいは、明日の準備よりも、寝る支度を先にしてもいいのよ。ゆっくり湯船につかって、あかりを少し落として。それだけで、明日の朝の足取りは、ずいぶん違って
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