産業保健師とは?企業の健康を支えるプロフェッショナル

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コラム

そもそも「産業保健師」とは??

➡️「産業保健師」という単体の資格ではなく、保健師の種類の一つです。
保健師が活躍する場は主に、「行政」「企業」「学校」などがあります。
どれも同じ保健師の国家資格を有していますが、専門や役割の違いが分かるように、「行政保健師」や「産業保健師」「学校保健師」と呼んでいます。
ちなみに、保健師は看護師の資格がないと取得できません。保健師の人は看護資格を有しています。

そして今回は、「産業保健師」についてのお話です。

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1.産業保健師の役割

産業保健師は、労働者の健康を守り、職場の安全を確保するための専門職です。医学的知識と公衆衛生の専門性を活かし、労働者の健康管理、疾病予防、労働環境の改善などを行い、健康経営に大きく関わります。

健康経営とは
➡️企業が従業員の健康を重視し、その向上を図ることで職場の生産性や従業員の満足度を高め、最終的には企業価値の向上に寄与する経営戦略のこと。

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2.主な業務内容

①健康診断の実施と管理
労働者の健康状態を健診などで定期的にチェックし、産業医に就業判定をしてもらいます。また、健診時に異常があった際は、通院状況の確認など健診後のフォローを行います。

②職場巡視の実施
産業医や衛生管理者などと共に、職場巡視をし、化学物質や騒音、照明といった職場環境を評価し、リスクを最小化するための改善策を提案します。

③メンタルヘルスのサポート
定期的にストレスチェックの実施や、ストレスチェックのフォローをします。また、常時相談窓口として、労働者のメンタルケアを行います。会社によっては、カウンセラーを外部に委託して実施しています。保健師は一次予防の観点からの関わりが重要になります。

④特定保健指導の実施
特定健診で抽出された対象者に特定保健指導を実施します。労働者が自身の健康を認識・改善できるよう支援しています。

⑤安全衛生委員会などの参加
労働安全衛生法に基づいて、基準に該当する事業所では委員会の設置が義務となっています。保健師の参加は義務ではありませんが、健康情報の発信を行います。

⑥緊急事態への対応
職場での急病人や事故が発生した場合には、迅速な対応を行います。

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3.職場での産業保健師の重要性

産業保健師は、職場の健康と安全を守るための重要な役割を果たしています。特に現代の労働環境では、メンタルヘルスの問題や生活習慣病の予防が求められる中、産業保健師の役割はますます大きくなっています。企業にとっては、労働者の健康を維持し、生産性を高めるために、産業保健師の専門性を活用することが重要になります。

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まとめ

産業保健師は、職場の健康と安全を守るために必要な存在です。産業保健師の専門的知識や技術は、企業が持続可能な発展を遂げるために重要かと思います。あなたの職場にも産業保健師の力を活用して、より良い労働環境を実現しましょう。
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