絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む
有料ブログの投稿方法はこちら

すべてのカテゴリ

15 件中 1 - 15 件表示
カバー画像

「ノーベル医学賞」って信用できない!

は?「ノーベル生理学・医学賞の受賞」が、あの最悪の「mRNAコロナワクチン」を開発した二人に与えられた。(^^;;;は??それって、ナニ??なんなの???今までボクは「ノーベル賞」って、とても名誉なことで、世界一の賞と言ってもいいくらいの気持ちでいたんだ。(^^;「世界一の名誉」と「一億円の賞金」と「最高のメダル」、それに「授与式」と「晩餐会(ばんさんかい)」という欧米では当たり前の「世界一の人間に対するおもてなし」じゃ。なのに・・・。なぜ???まあ、一応「コロナワクチン」により、多くのヒトが救われた?!となっているけどボクはぜんぜんそうは、思わないよ。(^^;「あんな、中途半端で、一年程度の最短?期間で”成功した?mRNAワクチン?”」って、それこそナンナン??????何度も言っているけど「臨床試験」って、必ずヒトに対する「治験」を実施しないといけないじゃんか!まずその前に「動物実験」なんかを何度も繰り返して、時間をかけてじっくりと検証するのが「通常」じゃ!そして「人間」に対しての「効果?」がありそうなら「老若男女、人種?」とかを色々と考慮して、「冷静、正確、誠実」に実験を行って、それを国家が「認証」するのが通例でしょ???(ーー;それがたった「一年程度?」での実験の結果じゃ。それに「副作用」もほとんど検証されてないよね。ま、無理じゃね。「圧倒的に時間が足りない」と思う。それなのに「ノーベル賞受賞」だなんて「狂気の沙汰(さた)」じゃ!(ーー;はじめてだよ~、ボクが「ノーベル賞」に疑問を持つなんて。まあ、「平和賞」とかってのも、なんかあやし~けどね。う~ん。まあ、許す。でも、「
0
カバー画像

何気ない土曜日

今日はまたまた家族でスケートへ。私はスケート靴を持ってないので娘と旦那だけ滑って私はひたすら写真を撮りました。スケートリンクはリンクだけれど室外。寒さ対策必死です!ちなみにノルウェーはまだ3度くらいしかありません。春よ来いです、切実に!車の中では娘がアナ雪を熱唱してくれて可愛かったです♪本業の英語のこともそうですが、ノルウェーという日本人がそうそういない国に住んでますので少しずつノルウェーのことも書いて行こうと思います。今日は土日の朝食の定番、ノルウェーワッフルの紹介です。このワッフルミックスを使って作る人が多いです。この写真の通りベルギーのワッフルとは違って大きくて平べったいです。お花の形で手で割くとハートの形になります。薄いのでサクサクした触感ですがモチモチもしていて、ノルウェーではベルギーワッフルを見たことがありません(笑)どのカフェでもこのワッフルを販売していて、関西の一家に一台タコ焼き機みたいな感じでどの家庭もワッフルメーカーを持っています。ワッフルのことを書いていたらさっそく明日の朝にこのワッフルが食べたくなりました♪
0
カバー画像

新生児の時の写真です。

こんなに小さかった娘もなんと3歳!8月には4歳になります。早いな~。ついこの前産んだ気がするんですが。今ではママの言う事を聞かない小さな怪獣になりました。でも可愛いです♪さて、私の住むノルウェーでは若者からお年寄りまで英語を話すことが出来ます。それはなぜ?私が思いつく理由をいくつか書いてみます。・英語とノルウェー語が同じゲルマン系の言葉でそもそも日本人よりは学習が簡単・小さな国のためアメリカやイギリスのドラマを英語のまま流す。(ノルウェー語の字幕を付ける)・日本人ほど「恥ずかしい」という感覚が無いため授業中に発言をたくさんしている・授業中に会話練習をする機会が多いなどです。特に10代や20代の子たちは全く訛りのない綺麗な英語を話す人も多いです。羨ましいなぁ~。この環境で育つ娘ちゃん、あわよくば日本語、ノルウェー語、英語のトリリンガルになってくれたら良いなぁ~と思う母でした。
0
カバー画像

世界で一番美しい場所⑩+ (終)

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら(前回のあらすじ)バイキングミュージアムでつい長居してしまった。帰路走る。走る。走る。 もっと早く走らないと、と心が焦れる。魔の手はすぐそこまで迫っていた。背後に身の毛のよだつ音がする。べちゃっべちゃっべちゃっ そう。私はまたカモメに攻撃されていたのだ。 …行きと同じ場所で。遡ること6時間前。 14時過ぎにバイキングミュージアムを出た私は地元の青年、そしてハーシュタに向かうマダムの車に乗せていただいて、道端で全く待つことなくスムーズにナルヴィクまでの帰路についていた。途中小雨が降っていた時に聞いたのだが、ローフォーテンは8月が天気が良くてベストシーズンで私がいた6月は天気が悪いのだとか。ちなみに9月になるともう寒く、暗くなり始めるからその意味でも8月がベストとのこと。「8月にまたおいで。」と青年は私にウインクしながら言った。ハーシュタ方面とナルヴィク方面との分岐になるTjeldsund 大橋に到着したのは17時を過ぎた頃。行きの時は冷たい小雨が降る中歩いて渡ったものだが(ブログ第③回のエピソード参照)、今は雨の晴れ間といった感じで日が差していて暑いくらい。 行きの時と同じくらい車は捕まらないものの、行きの頃の絶望感よりも気が楽だったのは私が少し成長したからだろうか。大橋で待つこと1時間、目の前をオーからナルヴィクに向かう300番のバスが通り過ぎる。これが行きの時で、Tjeldsun
0
カバー画像

世界で一番美しい場所⑩

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら(前回のあらすじ)ホビットハウスでの一夜は白い地獄だった。バイキングに連行される朝の8時50分、40分の旅を終えた私はレクネスに到着した。ご好意で眠らせていただいたおかげで身体はいくらか軽くなっている。ビーチ入り口の駐車場から乗せてくださった若いカップルのお二人が車の窓を閉めて走り去るのを見送るまで、私は何度もお礼を言った。(お二人は昨晩ホビットハウスのあるビーチでテント泊をした後帰るところだったとか。)すでに開いていたスーパーで焼きたてのパンを朝食用に買って食べつつ、レクネスの街を眺める。レクネスはスボルベルとレイネのちょうど真ん中くらいにあるこの辺りでは大きめの街で、学校もあるようだった。 昨日レイネに向かう時はお昼に近い時間だったため車が途切れない程度の交通量もあったが、今はまだ朝方なのでほとんど車がない。それでもスーパーマーケットの建物や学校が見えたことで、ホビットハウスがあるビーチのような、途中リタイアで行き倒れたら死ぬかもしれない僻地から「人里に帰ってきた」という実感が湧いて私は「ほっ」と安心した。昨晩はそれくらい疲れていたし、それくらい心身ともに凍えていたのだ。 無事にここまで帰って来れて本当によかった。ビーチのあたりでは晴れていた空はレクネス到着の時点で曇ってしまっている。天気予報は曇りから雨なので、もしかしたらお昼にかけて天気が悪くなるのかもしれない。 ヒッチハイ
0
カバー画像

世界で一番美しい場所⑨

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら(前回のあらすじ)ホビットハウスに到着した。天井の低い小屋「ふう。」バックパックを足元に下ろすと、ショッキングピンクのマットが敷かれたベッドに腰掛けて私は一息ついた。 風で吹き込んで来た砂がマットの上一面を覆っていて、座ったお尻がチクチクと痛む。内心眉をひそめながら、私は重たい腰を上げてとりあえず座る部分だけ砂を払った。幸い先客はいないようだ。これで先客がいたらいよいよ寝る場所がなかったのでよかった。時刻は22時を回っているので、今日これから増えるということもなさそう。朝スボルベルを出てから12時間以上。長い道のりだった。ホビットハウスの中は、太陽光があまり当たらないためか空気は外気温よりも少しひんやりしている。 床面積は外から見た感じよりは広く、床面積だけ見れば7畳くらいあった。くの字型の天井までの高さは一番高いところでも2mないようで、私が立つと梁の部分で頭をぶつけてしまう。 それでも私の腰くらいしかない入り口の円いドアをくぐって入ることを考えると随分高く感じられた。内装はシンプルながら、物がごちゃごちゃと置かれていて雑然とした感じに見える。 簡単に説明すると、入り口正面と左手奥に1人用ベッドが2つ。正面のベッド上の屋根付近には手のひらサイズの円い明かり窓が1つ。また、くの字の屋根のてっぺんにも小さな四角の明かり窓が1つ。これらの明かり窓のおかげで、電気の通っていない小屋だが中
0
カバー画像

世界で一番美しい場所⑧

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら(前回のあらすじ)バスに乗りたい誘惑と戦って、勝利した。最果てへオーの手前のソーヴァーゲン村にさしかかった時、道路の角でマットか絨毯のようなものをくくりつけた大きなバックパックを足元に置いて私が来た方向を見ている、眼鏡をかけた背の高い白人のお兄さんと目が合った。「ヒッチハイク中ですか?」と私から聞くと、彼は「そう。オーまで行くところだよ。」とにっこりと笑う。私もだと言うと、なら一緒にここで待とうということになった。彼の名前はフェイビアン。フランスのアルプス地方出身らしい。背は高く190cmくらいありそうだが、細身のため威圧感はなかった。 フランスから今までずっとヒッチハイクで旅をしてきているらしい。バックパックにくくりつけた大きなマットのような毛皮はトナカイのものらしく、途中ノルウェーでヒッチハイクしていた時に拾ってくれた漁師からもらったとのことだった。 なんというか、私と比べてヒッチハイクのスケールが違う。。このヒッチハイクの大先輩と車を待っている間に、ヒッチハイクの極意を聞いておきたいと私は思った。「どうやってヒッチハイクをしているんですか?」と私は聞く。すると、フェイビアンさんは「コツは3つあるよ。」と言って「一番大事なのは満面の笑みで待つこと。2つ目はコミカルにサインを出すこと。行き先を書いたスケッチブックよりも、まずは止まってもらわないとね。」と続けた。「3つ目は、1箇所
0
カバー画像

世界で一番美しい場所⑦

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら(前回のあらすじ)アナ雪のモデルになった場所、レイネに到着した。レイネレイネ村、あるいはレーヌ村。人口400人に満たない素朴で美しい島。 到着してまず、「とんでもない所に来たかもしれない。」と思った。民家はちらほらといくつか見えるだけで、後は一面緑の原っぱ。同じ村でもヘニングスヴァール村は住居が密集していて多少の活気と人の気配があったが、レイネは自然の割合が多い上に多くの家が海辺に面しているので村を歩いていても人の気配がほとんどしない。 「自然に許されて人間が何とか住まわせてもらっている」という感じが強い村だった。村の中でアレンデール(アナ雪で出てくる都市)っぽさを探す。が、ここがアナ雪のモデル?と思うほどぱっと見てもアナ雪っぽさがない。 そういえば事前にアレックスから見せてもらった写真は村を一望した時の遠景だった。後で展望台に行ってみよう。その前に腹ごしらえだと思った。レストランをやっているホテルが島内で唯一に近いご飯屋だったので、そこで昼食にする。時刻は13時40分。 ここ2日のペースから、スボルベルからの距離的に17時までに到着できたら十分だと思っていたのだがかなり早く到着できたのは帰省中のフレデリックさんに拾っていただいたおかげだ。特産の干しタラで作ったフィッシュスープを注文する。値段の割に量は少なめだったが、冷えた身体を温めるのには十分だった。魚の風味と、バターだろうか。
0
カバー画像

世界で一番美しい場所⑥

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら(前回のあらすじ)世界一美しい漁村を一望した。エメラルドグリーンの海下山した私は時間を見てドキッとした。 時刻は18時40分。そろそろ車を探さないとスボルベルに帰れない。アレックスには「仕事終わりが20時を回るから、そのくらいまで時間を潰しておいて」と言われたものの、帰りが遅くなりすぎると余計な心配をかけてしまう。 スボルベルまではスムーズに行けば車で30分。まだ多少時間に余裕はあるが、あまりにも遅くなりそうなら最悪ヒッチハイクに拘らずバスかタクシーでも…と思った。が、「そういえば」とふと思った。ヘニングスヴァール村に着いてからどちらの姿も見ていない。村人にスボルベルまでのバスやタクシーはある?と聞いたところ、ないとのことだった。時間帯的にないのか、そもそも全くないのかはお互い拙い英語でのやりとりなので分からなかったが、どうやら期待は出来なさそうだ。 タクシーすらないとなると、ヒッチハイクで帰るしかない。元々の予定通りではあるが、いざという時のプランBがないのはちょっとしたピンチ。私はまず村内の島々をつなぐ橋を渡り、ローフォーテン諸島を東西に結ぶメイン道路方面へ向かいながら、とりあえず車が止まれる場所を探すことにした。 しかし全然車が来ない。そういえばヘニングスヴァールはメイン道路から少し入ったところにある行き止まりの村。元々車があまり通らないのだ。時計を確認すると、あっという間に
0
カバー画像

世界で一番美しい場所⑤

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら(前回のあらすじ)無事スボルベルに到着。途中、ヘラジカ(ムース)と遭遇。世界で一番美しい漁村「おおー!」目の前に広がるのはかわいい家々。思わず声が漏れる。美しい漁村だからぜひ、とナルヴィクのホストにおすすめされるままヘニングスヴァール村に来てみた私は、到着して数分でもう既にここが好きになり始めていた。1日目の夜、無事にカウチサーフフィンホストのアレックスと合流した私は、2日目にスボルベルからヘニングスヴァール村に日帰りで行くことにした。 西へと向かう今後の進行方向的に、ヘニングスヴァール村からスボルベルに戻るメリットはない。それでもスボルベルに戻ることにしたのは、それより先で次のカウチサーフィンホストが見つからなかったからだ。アレックスは地元の人ではなかったけれど、ローフォーテンについてはちょっと物知りだった。 アレックスは音響の仕事でポーランドからノルウェーに働きに来て、閑散期にアパートとして貸し出されているホテルの一室に住みながら、休みの度にカウチサーフィンでやってくる旅人たちとローフォーテンのあちこちに探検しているらしい。(今回は残念ながらアレックスの仕事が忙しいらしく一緒に旅はできないとのことだった。)そんな彼とこの先の旅程を相談した結果、テントがないと夜は寒すぎて野宿できないから、ヘニングスヴァール村に行った後に一度戻っておいでということになった。 ローフォーテンのある場
0
カバー画像

世界で一番美しい場所④

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら(前回のあらすじ)捨てる神あれば拾う神あり。白犬とヘラジカ「ムース(ヘラジカ)だ!」助手席に座る若い女性が右の窓の外を見て声を上げた。運転しているパートナーに車を止めるように言うと、後部座席に座った私の方を向いて遠くに見える「それ」を指さす。そこには、隣の木の高さの半分にもなる、大きい牛のような「何か」がいた。遡ること1時間前、私はメカニックのおじさんに Kongsvika まで送っていただき、そこで車を降りた。お別れする頃には雨が止んでいて、相変わらず空は曇っているものの少し空気が暖かくなっているのを感じる。 おじさんに乗せてくださったお礼を伝え、またローフォーテンに来ることがあったら連絡する約束をした。さよならと去っていくおじさんに手を振る。そこから30分後、相変わらずどんよりと暗い曇り空ではあったものの幸いにも雨に降られなかった私は、本日の目的地スボルベルへ向かうノルウェー人の若夫婦に拾っていただいた。ちょうど目的地が同じということで最後まで乗せていってくださると言う。「犬は大丈夫?」と聞かれたので「大丈夫です。」と答えると、後部座席でのびのびと横たわっていた賢そうな白い中型犬がむくりと起き上がった。夫婦は犬を奥にずらしつつ、てきぱきと下に敷いたタオルなどをめくって後部座席の半分を開けてくださる。そこに座らせていただいた私はこの白い犬に恨まれるだろうと思った。 が、予想に反し
0
カバー画像

世界で一番美しい場所③

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら(前回のあらすじ)カモメに負けた。あたたかい猫夫婦カモメによる卑劣なうんち攻撃に敗北した私は、とぼとぼと道路脇を歩いていた。車の通りがぐっと減り、稀に来るのもトラックや荷物を乗せた業務用のバンなどで、私のサインを見ても全然止まらない。 車が通過するたび、仕事中ならしょうがないよな、と自分に言い聞かせた。いっそ一旦諦めて、先ほど食べ損ねた昼食を取ることにする。 昼食といってもパンに北欧名物のたらこペーストを塗ったもの、そして出かける前にホームステイ先のお宅で汲んだナルヴィクの水道水だ。余談だが、ナルヴィクの水道水は世界一美味しい水道水にランキングされたこともあるらしく、水道水とは思えないほど口当たりもまろやかで美味しかった。ご飯を食べながら、お金や力(ここでは移動手段としての車)って大事だなと思う。 お金があればバスがあまりない道でもレンタカーを借りたり、タクシーをチャーターできる。逆に、こうしてヒッチハイクで困っている人がいたら助けることもできるのだ。と、そう思っているうちに私の前に車が止まった。 運転席と助手席には老夫婦、後部座席には2匹の猫。大きい方と小さい方、どちらもノルウェージャンフォレストキャット。かわいい。ネコ好きに悪い人はいない、というのがネコ好きな私の持論なので、この方たちは信用できると直感(あるいは盲信)した。「乗ってくかい?」という、こちらの事情も聞かずにかけて
0
カバー画像

世界で一番美しい場所②

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら(前回のあらすじ)海外での初ヒッチハイク旅が始まった。お別れとカモメ海沿いにある大きなラウンドアバウト(信号機のない、円形の交差点)をぐるっと回り切ったところでドイツ人のリナさんにお別れを言い、大きなリュックを背負い直して車を降りる。 道端で拾ってもらった時に降っていた雨はいつの間にか止んでいて、相変わらず空を覆っている雲も少し明るくなっていた。時刻はお昼の12時半を過ぎたあたり。気温は7℃。地図で確認すると、出発地から30kmほどにあるビェルクビク(Bjerkvik)という小さな町に到着したようだ。 道路はこのラウンドアバウトで北方面のトロムソーへ行くE6号線と、西方面のローフォーテンへ行くE10号線に分かれる。E6で北に行くリナさんを見送ると、私は西方面のE10へ行く車を探すことにした。北の大都市トロムソーに向かう幹線道路ということもあり、ビェルクビクの道路沿いのスーパーマーケットやバス停は道の駅のように道路から入りやすく、しかも広い。車が安全に余裕をもって止まれるので、ヒッチハイクに最適だと思った。 しかし、しばらく車の通りを見ていると北のトロムソー方面の車や反対方向のナルヴィクに向かう車がほとんどで、ローフォーテン方面の車はほとんど皆無と言っていいことに気づく。お昼ご飯時で小腹は空いてきたものの、休憩している暇はないみたいだ。まずは、車の通りはぐっと減る代わりに確実にローフ
0
カバー画像

世界で一番美しい場所①

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー北西部)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。第0話はこちら6月中旬。ノルウェー北部の街ナルヴィク。町外れの道路。 しとしとと雨が降りはじめる中、私は道路脇の歩道で「Lofoten」と書かれたスケッチブックを掲げていた。かれこれ30分以上車を待っていたが、ただの一台も止めることができない。 出発地のナルヴィクから271km先にある、本日の目的地のローフォーテン諸島の街スボルベルへ行くバスは1日に2本ほど。不便な時間にしかなく、しかも1回乗ると80ユーロ(1万円前後)くらいしてしまうのが嫌でヒッチハイクをすることにしたのだが、失敗だったかもしれないと思った。 ナルヴィク滞在中にお世話になったノルウェー人の話では、ノルウェー人は車を家のように大事にするから、ヒッチハイクする=知らない人を家に入れるくらいの抵抗があるのだとか。おまけに私はアジア人。白人から見れば「自分たちの常識が通じるか分からない不気味な人」なわけで、ハードモード以上の「ナイトメアモード」だ。一応、ヒッチハイクに失敗した時でもローフォーテン諸島に行けるようにバスの出発時間よりは前にヒッチハイクを始めたのだが、どうやらナルヴィクの街から出ることすら叶わなさそう。。せめてバスの次の停留所がある場所までは歩いておこうととぼとぼ歩き出した時、後ろから来た1台の乗用車が私の斜め前で止まってウインカーを点灯させた。まさか!希望を持って走り出す私。そんな私を助手席側の窓を開けて待っていてくれた
0
カバー画像

世界で一番美しい場所⓪

*この記事で使用しているすべての写真の無断転載、無断使用等を禁止しております。これは世界で一番美しい場所、ローフォーテン諸島(ノルウェー)を私がヒッチハイクで旅して回った時の記録。序章雨が降る中、私は走っていた。 この車を逃すと次はいつ車に出会えるか分からない。見渡すばかりの大自然に通る一本の道。これが人間の生命線だ。そしてそこをたまに通る車が私の生命線だった。もう6月とはいえ、白夜が眩しいノルウェーの北の大地は寒い。晴れた日でも10度を下回るし、夜になれば0度近くになる。急遽買ったジャケットは思うように体を温めてくれず、雨は容赦無く体温を奪っていく。 北欧でのヒッチハイクはこうして始まった。4ヶ月前雪に覆われて白一色になった道路。夜道を照らす街灯は、風が吹くたびにその姿を白い背景に消してしまう。背負った重たい荷物だけが確かな感触で、視覚も聴覚も不確か。私の人生で初めてのヒッチハイクは、吹雪の中だった。良くも悪くも、この時のヒッチハイクがなければ自分にヒッチハイクができるだなんて思わなかったと思う。その年の福井県は例年にない大雪で、乗る予定だった電車は止まり、タクシーは金沢に向かったきり事故による通行止めで帰ってこないので一台もなかった。当時大学4年生だった私は、翌日から卒業旅行で海外に初めて一人で行く予定だった。金沢駅まで行けば、大雪でも動いている北陸新幹線で東京に向えるので間に合う。タイムリミットは16時間ほど。それまでに足止めされている福井のあわら温泉から金沢駅まで60kmを行く必要がある。出費は痛いが、いっそ手元のチケットは諦めて買い直せばいいものを、変なところで頑固な
0
15 件中 1 - 15
有料ブログの投稿方法はこちら