物事には必ず二面性がある。見え方や価値観は人それぞれ
「人の気持ちを考えることが大事」とはよく言ったもので、小学校の道徳の授業に始まり現在に至るまで耳にタコが出来るほど聞かされてきたような手垢の付きまくった道徳論です。これは本当に「言うは易く行うは難し」の典型で実際にやろうとすればとても難しいものです。というか今でも完全には出来ませんし、その本当の意味を分かっている人の方が少ないんじゃないかと思います人の気持ちを考えているもりが、気が付けば「自分ならどう思うか」という風に単に自分の心をなぞるだけになっていたりします。自分は気遣いのつもりでやっていても、相手にとっては正直言って有難迷惑な話だったりします。それでいて「せっかく気遣いのつもりでやったのに!」などとお門違いな怒りを相手にぶつけるのも人間の性です。実際のところ、意見の違いや考え方の違いというのはどちらが正しいとかどちらが間違っているとかの話ではなく、誰にも真実はわかりません。時に「これが常識」「普通はこうする」と、多数派であることを根拠にその正しさを主張しますが、それも単に「多くの人間が抱いている主観」にしか過ぎず客観的な真実とは限りません。人は群れて暮らす生き物ですから、その中で「相対的に最も多くの人間が共通して考えていること」という”最大公約数” ”暫定1位” の考えが必ず生まれますが、多数派が正しいというわけではありません。人間は群れる生き物であるが故に「多数派に属すること」に安心感を覚えますが、それが転じて「自分と同じ考えの人が他にもいるということは自分は正しいんだ」と思いがちです。まあそれがある種「常識的な人間」の在り方でしょうね。逆に少数派は少数派で「自分たちだ
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