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苦手な人物事を平気にするシャーマン秘儀教えます ☆心の帰る場所・空の境地に至る向かう所敵無しの技法☆

最近、仕事・プライベートにおける嫌な相手、苦手な相手に対して対処する方法などあるでしょうかというご質問が増えています。その場から逃げられる、仕事ならば辞めたり部署を変更したりなど出来ればいいのでしょうがなかなかそうもいかず困っている方も多く見受けられます。この秘儀はそういった避けられない人間関係によって過剰なストレスを抱え、苦しんでいる方に向けた苦手な相手に対して耐性をつけてしまう⇒相手に対して平気になり相手の態度や環境ごと変えてしまうというかなり都合のいい秘儀です。元はシャーマンが生み出した技法であり苦手な相手だけでなく、苦手な食べ物、トラウマとなっている過去の事象をこの秘儀で全部消してしまうために門外不出の技法でプロのセラピストやごく一部の人間だけが学べる秘術でした。仕事での関係ではなく家族や友人、夫婦やご近所づきあいなど様々な場面でこの秘儀を使いストレスをストレスと感じない自分になる(今までの自分を破壊する)ことで向かうところ敵なしのような心休まるあなたが本当に出合いたかった場所が見つかることでしょう。シャーマンはこの心の拠り所・境地ををザナドゥ(桃源郷)と表現していました。現代を生き抜いていく対処法をあなたに是非学んでいただきたいと思っています。こちらは祝詞やマントラでなく技法の提供になります。難しいものではなく技自体はシンプルですのでどなたでも気負うことなく取り組んでいただけるものとなっています。ただし特定の人・もの・ことに対してトラウマがひどい場合技を行う最初のうちは拒否反応が強く出る場合がありますので私共の指導に従いながら行うようにしてください。
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白か黒 ■離婚編_29■

店を辞めたことは家族に言わなかった。が、ショッピングモール内に入っていたその店はその後、売り上げが激減し手数料という名の上納金を収めることが困難になってあれよあれよという間に私が辞めた3か月後に閉店となってしまった。その間、私とGは常に連絡を取り合い週に1.2回は会うようになっていた。Gには店を辞めたことを話したが理由はもちろん言っていない。そんな私に、また元居た店に戻れるよう働きかけてくれたのだがそこにはCがいる。今はもうお互いに別々の楽しい時間を過ごしているとはいえやはり気が乗らず断ると別の店舗の店長さんに声をかけてくれた。Gはその店舗にもヘルプでよく入っていたらしい。「同じところで働ければもっと一緒にいられるから」まっすぐに目を見つめてそう言ってくれるG。でも、その店は結構距離があり子供の送迎を考えると時間的に厳しい。実はクソ夫には義理の父が残したアパートがあり家賃収入もある。生活には困っていない。自分の自由になるお金が欲しかっただけで働いていた。今思えば、本当に贅沢だった。そういうこともGには言いたくない。致し方なくGのいる元居た店の道路を挟んだ向かい側にあるファミリーレストランで働くことにした。今度は夜の時間帯で。用事のない昼間、Gは私の買い物に付き合ってくれた。基本的には毎日大学で、終わるとバイト。冬場に山籠もりするための資金を稼いでいるG。シフトを教えてくれていたから私もそれに合わせて数時間働き夜、合流した。それでもまだディズニーランド以来夜、二人きりで会うという事はなかったのだが「今日はドライブしない?」そう誘われ、彼は私を自分の通う大学の近くに連れて行った。「
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白か黒 ■離婚編_28■

その夜、私は久しぶりにEに電話をした。Eが終わる時間を見計らって。私から電話が来たことで何かを察した彼はちょっと出てこれない?と私を呼び出した。よく一緒に行っていたファミレスで待ち合わせ決着の時を迎えたのだ。「なんで最近俺を避けてるの?」普通に聞いてくるE。それなのにとても冷静な自分。女ってこういう時、薄情なのかな。今、好きな人がいるとその前に好きだった人なんでどうでもいい。状況にもよるけど自分を大事にしてくれなかった男なんか興味もなければ邪魔なだけ。まず私は、彼に謝ったケータイの中身を見てしまったこと。そこで見た、もう一人の女性のこと。E、黙る。「私ね、知った時は辛かったの。」今、思い出しても不思議なくらい他人事のように淡々と状況説明をしていた自分。「でも今はこれでよかったと思ってるんだ」言ってやった!「好きな人が出来たの、だから私との事はなかった事にして欲しい」このクソ男なんて言ったと思う?「本気だったのに・・」でも腹も立たなかった。冷めるってこういう事なんだと改めて知った。その後、私はこのクソ男から散々罵られた。それが気持ちよくて心地よくて思ってもみないところから復讐が出来ちゃったwよっぽど悔しかったのね。ざまーみろ!!!!!でもそんな事よりこれでGに知られることはない。14歳も年下の愛しくてどうしようもない人。せめて嫌われたくなかったからあなたのためだけに色々終わらせる決心をした。そして私はこの店を辞めた。
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白か黒 ■離婚編_27■

「あれ誰なの?」Eは明らかに不機嫌丸出しで私に詰め寄ってきた。他にも従業員がいたので聞こえるから今はやめてと流しランチ終了後私はEに満面の笑顔を向けて「急ぐのでお先に失礼します」と挨拶し待っていてくれているGのもとに向かった。着信音を切って。子供を迎えに行く時間まで余裕があった私は少しの間、Gの車でドライブした。近くのドン・キホーテに寄って二人でいろんなものを見て回った。私・・この時思っていた。手を繋ぎたいって。するとGが今まさに私が思っていたことを口に出した。「ここじゃ手を繋いじゃダメだよね?」と。そうだね、ここではだめだね。そういうのが精いっぱいだった。恋はするものじゃなく落ちるものだ。この言葉は本当だ。私はこの瞬間、自覚した。この子を好きになっている自分を。そして自分の節操のなさに怖さを感じた。Cと関係し、やめてEと関係。今度はこの子まで・・これまでのことを知られたらこの子は私から離れてしまうだろう。私を軽蔑するだろう。そんなのは嫌だ。幼稚園の近くで下ろしてもらいまた会う約束をした。笑顔で手を振るGが可愛くて愛しくてどうしようもないくらい胸が熱くなった。Eとは決着をつけよう。私の中で復讐すらどうでもよくなっていた。ただGに嫌われたくないそれだけしか頭には無くなっていた。
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白か黒 ■離婚編_26■

ただ手をつないでディズニーランドを満喫しているそれだけ。なのに今までにない高揚感。お土産を買ってくれた。Gが選んでくれたものおそろいのネックレスとバングル。Gはこのあと駐車場に着くまで私の手を一度も離さなかった。帰りの車の中Gは私にこう言った。「今日はありがと。ごめんね、付き合わせて」私こそだよ!なんの邪心もなく素直に楽しめた時間。「ありがとうは私だよ」そういうと「お礼も兼ねてたけど・・〇〇さん、なんかすごく辛そうだったから。」この子、気づいてる。中身は分かっていないにしても私の心の中の闇を読んでいた。そして「これからも二人で出かけてくれる?」Gの優しい言葉に私はEへの憎しみも復讐心も多分この時から忘れていた。翌週、Eと仕事が被った。二人きりの時間。Eは相変わらず。でも気づいた私のネックレス。普段、アクセサリー自体つけない私が年齢にそぐわないような今時なやつ。「どうしたの、これ?似合わないよ」似合わないのは分かってるわよ鬱陶しいわね、この男。「義理って大事なの、分かるでしょ?」そう言って丸め込みランチ営業が始まった。そこに現れた。同じネックレスをつけたG。出かけたのは土曜。昨日は日曜。お互い一切の連絡を取っていない。そして今日は月曜日大学は?と聞くと今日は大丈夫と答えた。この店は先払いの食べ放題。ブッフェスタイルなので話せる機会は会計時のここだけ。いつもならバイトやパートに任せてサボるE。この日に限って一度も事務所に下がらず私をホールにも出さずあれやれこれやれ指図をされた。でもガラス張りの厨房が見える席に座っていたG。お互いに何度も目を合わせては笑いあっていた。Eは見逃さなかっ
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白か黒 ■離婚編_25■

デート??しかも仲間内、みんなのいる前で「一緒にディズニーランドに行って下さい!」ここにいる子たちは私が夫を嫌いで同居の母親が仕事から帰ると子供を預けて不倫している女だとは思ってもいないのだろう。その場にはCもいたが彼女と仲良くやっているようで「お土産買って来いよー」とGに声をかけていた。特に断る理由もなく一緒に行く約束を交わした。久しぶりにうしろめたさのない外出。次の土曜日、母の休みが重なり子供を頼み私はGの運転する車に乗ってディズニーランドへ向かった。バカ夫のことは嫌いだが子供にせがまれて行ったことがあった。並んでいる間にグズる子供に「泣くなら帰るぞ」余計に泣かす。抱っこしてやったり気を紛らわす術もない。なんでこんな男と一緒に夢の国にいるのか疑問で終わった以来、久しぶり。Gは終始、私をエスコート。「何に乗りたい?」「何を食べたい?」Gの好きなものでいいよと言っても「今日はいいの!」この子達と呑む時は私は常に多く出していた。なのに今回は全額出してくれた。アトラクションを決めかねている私に候補を挙げてくれるG。何個か乗った後帰る前の最後のアトラクション。「もう一度カリブの海賊でもいい?」そう聞いた私にGは「いいよ!行こう!」満面の笑顔で言った後手を差し出した。私はその差し出された手を普通に握った。するとGは一旦手をほどき俗にいう恋人つなぎに切り替えて私の手を握ってきたのだ。まだ苗字で呼ばれていた頃。「〇〇さんは今だけ俺の彼女ね❤」この日のこの出来事が私を離婚に向かわせるキッカケとなったのは間違いなかった。
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白か黒 ■離婚編_24■

元居た飲食店でほとんどかかわりを持たなかったG。体格の小さな男の子だった。スノーボードが好きで冬になると山に籠ってしまうので私が働きだした頃は会わず辞める直前に戻ってきた。その飲食店に夏だけ働くみたいな習慣があったようだった。「あら、来てくれたの?」と言うと「うん!二人が働いているところが見たかったんだー」結構なイケメンで顔をクシャクシャにして笑った。こんな弟がいたらなんでも買ってあげるのに~って、思うくらいただただ可愛いと思える男の子。時間に都合がつくとお店に寄ってくれるようになった。逆に私たちも時間に都合がつくと以前いた店に顔を出すようになった。そこにCがいてもなんの問題もなくなっていた頃だったから私たちは変なシガラミのない楽しい時間を共有していった。Eは違った。「また行くの?」「また来てるね」Gを勝手に意識しだすようになった。まぁGは結構なイケメンなんでねww私にとってGは可愛い弟でありながらこの復讐にも加担(本人の同意なしw)してくれるなんの関係もない子。優越感。ざまーみろ!若さでも顔でも勝てないE。ありがとう君達❤私は彼らを何度抱きしめただろう。でもEは図太い。普通に「まだ不正出血は治らないの?」「いい病院調べたから連れて行こうか?」お前の頭を診てもらえと心の中でつぶやきながら「ありがとう、ごめんね」と笑う私。クソ女。まだ足りない。そんな矢先のことだった。Gから突如、デートを申し込まれたのだ。
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白か黒 ■離婚編_23■

ドラマみたいなことがこれだけ起きているのにドラマのように痛快な復讐劇に未だ至らない。私の中でも少しづつ焦りが生まれてきた。本当のことを話してしまえば己惚れたEが優位に立つ。私自身が誰にも話すつもりがない以上Eには痛手がない。たとえ私がいなくなってももう一人の彼女がいる。こんなことしても無駄なのかもしれない。少し弱気になっていたと思う。そんな時、元いた飲食店の男の子から相談したいことがあると連絡があった。付き合っていたCがいた店。人とのコミュニケーションが苦手だった子でCよりも年下。バイト先の店長と上手くいかないようだった。久しぶりに辞めたお店の子たちと会い話を聞くことにした。一緒に働いている子たちも今のままじゃかわいそうだと言って結局、私の働いてる店に転職してくることになった。特に募集はしていなかったものの二代目店長は私のいう事をほぼ聞いてくれる状態だった。ここで彼は水が合ったようでなかなかの頭角を現してくれた。しかもここで働いている私に懐いている女の子とも付き合い出した。こんなクソ女でもいいことしたなとちょっと嬉しく思った。しかもこの子達のお陰でEとの距離を保つことも出来た。私はこの子達にEが苦手なの、助けてとお願いをしておいたので彼らは私をまるで身内かのように守ってくれた。もちろん本当のことは話さないまま。そんなある日その子をとても可愛がっていた彼より一つ上の男の子(仮にGと呼ぶ)がいた。私とは14歳離れているG。先日の集まりにも来ていたのだが私とその子が勤務している日に私たちの店に食べにやってきた。思いもしなかった。この子が本物の救世主になるなんて。
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白か黒 ■離婚編_22■

Eは普段と変わりない感じで入ってきて事務仕事を始めた。二代目店長はバツが悪そうにキッチンで仕込みを開始私もその横で一緒に作業し始めた。本当にクソ女発言だけど正直、二代目店長の告白はどうでもよかった。私は知ってるんだ、好かれる方法。これまでの人生で自分から告白したのは小学校低学年のバレンタインと中学校2年の2度。その時は両方振られた。でも中学校で私を振った男の子から3か月後に告白されるという逆転劇があった。以来私は、好きな人に自分から告白をしたことがない。好きになった人は必ず一度は手に入るし逆に好意を示されて好きになるというパターンも多かった。次の人が現れて別れる事情があってお互い納得して別れる以外、付き合っていて振られたこともない。ま、Eには遊ばれてるくせに何言ってんだかって感じだけどwこの時点でEは別れているつもりがない。不正出血だと言ってなんとか行為はしないでいたが。つまり、二代目店長は私を好きになるように私が仕向けていた。そして復讐劇に利用しようと思っていたのだが思いの外二代目店長の好意がエスカレート。肉体関係を求めてきた。告白から2日目。まだ返事もしていない私にめんどくさい。この店長、嫌ではないんだけど重たかった。奥さんも子供もいらないとまで言い出してしまった。これで関係なんか持ったら私には責任を負えない。救世主になると思ったが断念するしかない。「このままでいましょう。お互いの為に。」そう言って好意をちらつかせたまま諦めてもらうことにした。Eはというとなぜか上機嫌だった。「俺の女はモテる」と悦に浸っているのがありあり見えた。「会いに来たんだよ。俺が来てよかったでしょ、危
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白か黒 ■離婚編_21■

この頃の私とバカ夫は私が一方的に口を利かずとは言っても主婦として夕飯の支度・洗濯・掃除そういった当たり前のことだけはこなしていた。子供のことは当時同居していた母が仕事から帰宅すると子供たち自体、母にべったりだったので私には時間的余裕があった状態。子供達には分かっていたんだろうと思う。母親が自分たちに関心がないこと。私が帰宅すると迎えてくれるのは当時飼っていたウサギのマモちゃんだけだった。夜中、よくマモちゃん相手に泣いていたことがあった。自分が悪い癖に誰かのせいにして被害者根性むき出しだった。あの頃に電話相談があったら私は間違いなく顧客になっていたと思う。Eの話に戻る。当然、Eはおもしろくない。なぜ自分を避け自分があまりよく思っていない店長とやたらと距離が縮まっているのか。挙句に声をかけてもニコニコ笑って挨拶されるだけ電話や連絡をしても出ないか、出ても業務連絡以外は話さない。こんなことが2.3週間経っていよいよ店長が交代することが決まってしまった。この初代店長は本当に紳士な人だった。二人でご飯を食べに行っても何するわけでもなくただ私と過ごす時間を楽しんでくれた。利用しているだけなのに・・そしてEに関する話を聞かされた。どこの店に行っても女性に手を付けるタイプで私がその餌食になっているんじゃないかと心配してくれていたと。店長!!!!もっと早く言ってよー(;_:)店長には話せなかった。自分が恥ずかしくてみじめで。この人を利用することにも罪悪感を感じ始めていたのでかえっていなくなってくれる方が私としてもホッとしてはいた。が、喜ぶのはEだけ。Eは店長がいなくなると決まってからまた距離を近
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白か黒 ■離婚編_20■

私が今日までの人生の中で復讐してやろうと決めて実行したのはこのEだけ。このEにダメージを与えるために考えた復讐。Eが自分より男として下扱いしていたほかの男性に私が奪われるというもの。優越感に浸っているクソ男の鼻っ柱をへし折ってプライドをボロカスにしてやること。Eはもともと自意識過剰なところがあった。Eが認めているのは吉祥寺のイケメン店長だけで※参照そもそもこのイケメン社員が私を気に入ったことが全ての始まりだった。たまにこのおにーさんと会う時にEとはどうなってるの?とよく聞かれた。恐らくEはこの人に私とのことを全部話していたのだろうと思う。私は関係者には誰にも話していなかったけどね。黒歴史を勝手に話されていたことにも当時イラつきを覚えていた。その頃、初代店長が本部に昇進が決まり、後任の店長が来ることになった。この初代店長は私よりも6歳ほど上で既婚。マジメで紳士的な方。そしてEはこの店長の事が苦手だった。店長もEに対しては厳しかった。のちに理由は判明するのだが。私は店長とのシフトを優先的に入れるようにしてEと二人になる時間を作らないようにしていた。Eはことあるごとに連絡を入れてきたが私は適当な理由をつけて受け流していた。そしてある日店長から質問をされた。「Eと何かあったの?」もちろん言えるわけがない。「何もないですよ。なんでですか?」店長曰く二人がとても仲が良く見えていつか聞こうと思っていたそこに加えて羨ましかったと。思ってもみない店長からの告白。飲食の既婚者ってみんなこんななのか?だったらいいや。私の最初のターゲットは決まった。
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白か黒 ■離婚編_19■

私はEとあからさまに距離をとった。私の中の「女のプライド」が烈火のごとく大炎上していたのだ。こんな奴の為に私は悩んできたのか?何も知らず、別の女と共有してきたのか?許せない。夫が嫌いで不倫相手も嫌いになったクソ女は自分の中の境界線を一気に緩める。そしてこのEという男にどうやったらダメージを食らわせることが出来るかそんなことを考え始めた。復讐。奥さんにバラすだのバイト先にバラすだの彼女にバラすだのそんな自分に不利があるようなことはしたくない。そう、猛烈な怒りの中にもちゃんと自己保身だけは残っていた。そしていまだにここだけは不思議なのだが私の怒りは相手の女性には向かなかった。彼女もこいつの被害者だから。でも教えてはやらない。むしろこんな男熨斗つけて差し上げます!怒りの矛先はたった一人、E本人。散々楽しくおいしい思いを堪能してきたであろうE。そしてまだ私のことも何も知らず自分を好きでいるだろうと高を括っているお前をゴミのように捨ててやる。子供を迎えに行き自宅に帰り夕飯の支度お風呂に入れ寝かしつけながらこんなことを考えていた私。こんな母親で本当に申し訳なかった。
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白か黒 ■離婚編_18■

結局、その夜会ったが私は聞けなかった。Eとその女の子の関係について。まだ私を思ってくれているのなら聞いて壊れるくらいなら・・そう、思ったのかもしれない。ここからしばらくは関係を続けていた。カラオケが大好きなEはよくバイトの子たちを連れて行ったり中国人が数人バイトしていたこともあって近くにあったスポーツセンターで卓球大会を開いたりと変わらず優しいことをしてくれる。私とはその解散後に時間を作って会っていた。さらに2.3か月経った頃アイドルタイムと呼ばれるランチ明けディナー前のまったりタイムがある。私とEともう一人のバイトの子で回していた。Eは事務所(せま~い個室)に閉じこもって休憩をしていた。そんな時、ちょっとめんどくさい注文をするお客様がいらした。受けたのはバイト君。確認しますと言って私に聞きに来たけれどさすがに私も初めてのことで分からなかったからバイトくんはEに聞きに行った。Eは急いで休憩を終えると私に休憩に入るよう声をかけた。事務所に行くとEのケータイが開きっぱなしでおいてある。急いだあまり、そのままで出てしまったのだ。「今度のお泊り楽しみ~❤もーいっつもHなんだから❤」相手の名前は例の女の子。忘れてた、彼女のこと。私のW不倫は、後にも先にもこの人だけ。お互いの休みは干渉せず会っている時間だけは幸せだった。でも二股・・本当に二股だったんだ。手足が震える声がうわずる既婚者同士のくせに自分も夫を裏切っているくせに自分も相手の奥さんにひどいことしているくせに黒だったものがグレーとなりしていい事と悪い事の判別がつかなくなった。それはこの日を境にして特にひどくなり自分がいいと思う全てを
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白か黒 ■離婚編_17■

その日、私は大人しく帰宅。ただ気になって仕方なかった。あの女の子とEの関係。肉体関係は持っていたが「付き合おう」という言葉はないまま実情はセフレ状態。思い出すとCともそうだった。「付き合う」って言葉は言ってはいけない気がしていたから自分からも出せなかった。だってたとえ夫が嫌いでも私は結婚していて普通の付き合いは出来ないって分かっていたから。高校時代の友人のD子によく言われた。「そういうとこマジメだよね。辛くなるだけだよ。」って。その女の子との事をEに聞くこともしなかった。ただ、その日のラストまで入っていた別のバイトの男の子に「昨日、あの女の子何時までいたの?」と聞くと「最後までいましたよ。で、Eさんが家まで送っていくと言って二人で先に帰りました。」「あの二人、多分ですけど付き合ってますよ」あー・・やっぱり二股をかけられてた。そう確信した時、関係を持った後悔よりやっぱりくやしさが先に立った。あんなに可愛い彼女もいるのに手を出してくるなよ。バカにされてる感がたまらなく自己嫌悪だった。でも、さすがはクソ男・・午後からの勤務でやってきたEは私に「昨日は寂しかった。やっぱりいてもらえばよかったな。」と、平気で言ってのける。そしてバカな私は「今日、終わったらまた二人で会おう」この誘いを断れない。私は優しいEに恋をしてしまっていた。思った以上に。この男の話は書いていてほんとに胸糞悪くなる。でも、この話はまだしばらく続きます。
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白か黒 ■離婚編_16■

コカ・コーラホイホイの威力は絶大だった。Eも同じようにコカ・コーラグッズが大好きだったので必要以上に意気投合。食事も盛り上がり、帰りの車もノリノリで家まで送ってくれた。なんとここでも紳士にEは笑顔で帰っていった。翌日Eと二人のトップ。昨日の話で盛り上がる。またどこか行こうと誘われた時はい、来ました。ハグからのキス。最高のシチュエーション。私はすっかり信じ込んだ。ここまで紳士で優しく嫌いな夫の事も子供たちの事も忘れるくらい楽しい時間を与えてくれる人。Eが休みを取った土曜日。私は子供を母に預けEとどっぷりW不倫に浸る。遅漏ってこの人で知った。1時間以上普通にイカない人。後にも先にもここまでの遅漏はお目にかかってない。初めて彼と関係した3日後。私は腹部の痛みで病院に受診した。理由はもちろん、言ってないけどね。ところが・・・関係を持ってからしばらくはEの私への対応はヒートアップするほどだったが3か月も経つと途端に変わってきた。お店のキャンペーンを行った土日。私は15時までのシフトだった。入れ替わりに他所の店舗の女の子がヘルプに入ってきた。始めてみる可愛い、そして私よりかなり若い女の子。この子こそEが以前いた店舗で作った初めての愛人。Eはこの子とも関係しながら私にも手を出していたのだ。なぜわかったかというとねEが彼女を皆に紹介する態度と彼女がEに向ける安心しきった笑顔そしてEが初めて私に言った言葉「今日は早く上がって休んで」女の勘はバカに出来ない。
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白か黒 ■離婚編_15■

あなたを無事に送り届けることが自分の役目ですよ。「E」こと、私史上黒歴史なクソ男は言ってくれた。改めて紹介しようwEは私の一つ下で既婚者・子供なし。このチェーン店でずっと働いているベテラン社員。シフトを決めていたであろうこの男は「トップ」という朝一番のシフトによく私と二人で入っていた。まー優しい!!あのね、多分今までの私の知ってる男性の中でここまで私を女性扱いしたのは間違いなくEである!重いものを持っていれば即座に駆け付け持ってくれる。一人で何か作業していれば何も言わず手伝ってくれる。ある日私の趣味であるミニチュアの話になったことがありその数日後、Eはコカ・コーラのミニチュアボトルを私にプレゼントしてくれたのだ。私、コーラグッズも大好きで今も家にあるコップの半分はコカ・コーラ製品ですwコーラが死ぬほど好きなのではなくあのロゴと形に惹かれているのだ。クソ男って生き物はロックオンした相手のリサーチ半端ない。そしてEはお台場の今はなきコカ・コーラグッズの専門店に私を見事に誘い込んだのだ。違うかw私がコカ・コーラホイホイに入っちゃったのね。この時点で、私はEに対し何の感情も抱いてなかった。本当にコカ・コーラホイホイに乗っかったただのバカ女だった。↓ちなみにこれが我が家のコカ・コーラグラスたち❤
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白か黒 ■離婚編_14■

この当時、私は9時~15時までのシフトで月曜から金曜、頼まれれば土日も勤務していた。子供たちは幼稚園の預かり保育にいて終わり次第迎えに行き外に呑みに行くときは私の母が帰宅してから入れ替わりで出て行った。私の子供たちは私が出かけても追いかけたり泣きすがったりもしない。子供心に分かっていたんだと思う。私の目が自分たちに向いていないことを。私の母、おばあちゃんさえいればいいという当時の私には持って来いの状況だった。大人になった子供たちに聞いてみたことがある。あの頃どう思ってた?って。「覚えてないよ」と二人は言った。私が退職し、再婚したことも「ずっと働いてたんだから、そろそろゆっくりすれば」とすんなり受け入れてくれた。親がなくとも子は育つ。ホントかもしれない・・。話は戻りいざEの車で吉祥寺へ。この日はEが休みの平日で私の母も休みだったため17時頃現地に到着。イケメン社員はそこの店長で、まだ勤務中だったが平日はヒマらしく19時前には私服に着替えて合流してきた。あれね、飲食の人って自分のお店大好きな人多いのね。おごってくれたけど、ちゃんと払ってたのかしら?wこの人とは最後まで何もなくいいおにーさんだったwそこにEがからんでいるとは全く思わなかったけど。そろそろお開きになったのでイケメン社員に別れを告げEの車に乗って帰宅。最初の方のEはとてつもなく紳士だった。そう、私の大好きな柴田理人(メイちゃんの執事ねw)のように。
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白か黒 ■離婚編_13■

転職先の飲食店はオープンの立ち上げから入った。ここで私史上、最も黒歴史となった最低最悪な男と出会ってしまう。仮にEとする。どんな仕事もそうかもしれないが特に飲食店の立ち上げは戦場のような騒ぎ。いくらロープレしたとはいえ本物のお客さんは容赦ないw色んな店舗からベテランの社員が数日入れ替わりで入り不慣れな新人アルバイト達を指導しながら料理の提供・ホール回しをこなす。でもこの戦場を乗り越えた後なぜか仲間意識?というか結束が固まったりする。飲食の社員さんはノリがいい。職業柄なのか人をほめたり気分良くさせる話術のレベルが高い。既婚者の社員がほとんどだったけど家庭より店で過ごす時間が圧倒的に多い飲食業はバイトと社員間の不倫が多いのも頷ける。応援の社員さんの中にあきらかに私を気に入っていると感じた人がいた。その人から二人で呑もうと誘いを受けた。背は低かったけどなかなかのイケメンで私より1つ上。遊んでいそうな雰囲気が駄々洩れのイケメンの誘いに悩んでいた時「俺も一緒に行きたいっすよー」と割って入ってきたのがEだった。Eは応援社員ではなく、この店の社員。私達新人は全員、このEから仕事を教わった。他に店長とEの後輩の3人がこの店の専属社員。で、なぜか3人で呑みに行くことになる。イケメン社員の店舗は吉祥寺でそこで呑むことになった。私、電車乗ってまで呑みにいくのは好きじゃない。帰りが100%面倒くさいから。呑むなら近場!これ鉄則。するとEが車を出すと言ってくれた。この時まで知らなかったのだがEはまったくお酒を飲まない人だった。ラッキー♬って思ったのが運の尽き。この男に私は散々振り回されることになる。まぁ
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白か黒 ■離婚編_12■

Cは一軒家に一人暮らし。この子の家庭も複雑だった。両親と姉は別にマンションで暮らし恐らく売却するつもりだったはずの家に一人残ったようだった。理由は言わなかった。ただ、家族とはそりがあわないとだけ。よく私に甘えてきたこの子は母親とか姉の感覚を求めていたのかもしれない。それが少しずつ私の中で重荷になっていった。それと、デートらしいこともなくカラダばかり求められるのも飽きてきた。なるべく二人で呑んだりすることを避け仲間内みんなで呑むようにしCには別れを告げた。するとCはお店の女の子数人と手あたり次第関係を持ち始めた。すでにこの頃から相談役だった私に彼女たちはこと細かく話してくる。そして女の子同士で揉め始めてしまった。私のことがバレたら厄介だと思い私は店を辞め、別の飲食店で働き始めた。職場は変わってからも、その店の子たちとの付き合いはその後何年も続いていた。Cも時々は顔を出していたけど私の事は誰にも話さなかったようだった。ちゃんと落ち着いたようで揉めてたお店の女の子の中の一人と付き合うようになりのちに結婚。私とCは別れた1年後に笑いあって約束を交わした。「あの事は一生墓場まで持っていこうな」と。いまだに、仲間内では誰にも知られていない。しかしCはこの10年以上あとにまた私に言い寄ってくるバカ者でもあった。もちろんお断りです。奥さんを知っていて遊べるほど今の私は腐っていないので。
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白か黒 ■離婚編_11■

「二人じゃ嫌でしたか?」と聞かれたが、むしろ年齢がかなり下の子なので私と二人でこの子は大丈夫なんだろうか・・と心配した。Cは気にする様子もなくというか、この子はちょっと変わった男の子だった。店一番、調理が早いのだがとにかく時間にルーズな子で無口。人に気を遣うという事を知らない子。上に何を言われても謝らないしかといって下の子たちに先輩風も吹かさない。一種独特な雰囲気のC。そう、敬語もあまり使えなかった。だから驚いた。この時だけは終始、私に敬語で話していたから。店で見ていたCとは全くの別人かと思うほどCはよくしゃべっていた。3時間くらいだったかな、呑んだの。また吞みましょうと約束して、帰宅。そして翌日、お店では相変わらず無口でぶっきらぼう。意味が分からない子。でも1週間と経たないでまた誘われこのギャップが少し面白くなった私はそれからも何度か呑みに行くようになった。何回目の呑みの帰りだったかは覚えていない。送ってくれた帰り道いきなり抱きつかれキスをされた。「初めて会った時から好きでした」と。正直、本当に何とも思っていなかった私には困惑しかない。私は結婚しているし、年も違い過ぎる。悪いけど諦めて欲しいと頼んだがCは諦めることなくその後も何度も何度も言い寄ってきた。結婚はしている。でもすでに愛情のかけらもなくなった夫に義理立てする必要ってある?不倫・浮気は黒!そういうことはもうしないと結婚するときに決めたはず。でも・・ここまで求められてる。悪い気はしない。そして別に嫌いじゃない。むしろ何度も好きだと言われるうちに少し自分の中でも変化が起きている。まぁいっか、付き合ってみても。こうして黒は
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白か黒 ■離婚編_10■

祖父の死とそう変わらない頃夫の祖母、私の義理祖母も他界した。義理母が他界してからも義理姉夫婦と同居をしていた義理祖母。この人はきっとずっと心が落ち着く生活をしたことはなかったんじゃないかな。祖父がいない間はよく義理祖母を我が家に泊めていた。義理姉夫婦にばかり面倒をかけるわけにいかなかったし義理祖母自体が来たがった。ある日、いつものように泊まりに来た時義理祖母の足の指、爪?緑色になっている事に気付き私の母が心配してよく見てみた。ケガかと思ったら・・カビだった。人間の足にカビが生えるって???私がドン引きしている間に母は義理祖母をお風呂に連れていき一緒に入って洗ってあげた。母は偉大な人だと心から思った。が、のちにこの母も面倒な人になってしまうのだ。。。それもまた後日。夫の帰宅など待たないで寝てしまう私は翌日この出来事を一応報告した。案の定・・「そうなんだ」で、終了。口を利くのも無駄に思えてきた。義理祖母は夫の母である娘を亡くしたことでホッとはしたのだろうけど同時に生きる気力?みたいなものも失ってしまったのかもしれない。今の私ならきっと放ってはおかなかったと思うけど当時の私は何も出来なかった。むしろ何もしなかったが正解。夫の事を悪く書いてるけどこの時の私も同じひどい人間だった。話は戻り私はパートを始めた。最初のパート先はファミレスチェーン店。ホール業務が希望だったがなぜかキッチンに配属。不本意ながらもやるしかない。若いバイトの男の子たちに交じって鬼のようなランチのオーダーをこなす日々。いつしか彼らと打ち解けそのうちの一人、かなり年下のCくんから呑みに誘われていくことにした。まさか二人
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白か黒 ■離婚編_9■

新居での生活が始まった。実は第一子が生まれて3か月後私の祖母が他界した。祖父母は同じ埼玉で、母の一番下の未婚の弟と同居していた。私の祖父は祖母がいないと何も出来ない人でそのくせ祖母には偉そうに命令をする人だった。私たち孫には優しかったのだが母たち兄弟は母親を大事にしない父親をあまり好んでいなかった。祖母亡き後、祖父と叔父二人でしばらくは生活していたのだが昼間一人でいた祖父が祖母の祭壇のローソクの置き方が悪かったらしくボヤ騒ぎを起こしてしまう。すぐさま親族会議が開かれ、家を売ったお金で長男夫婦と家を購入し同居することになり長男の奥さんの負担も考え、年に2.3か月づつは母と母の姉の家で預かる事になった。当時、私は専業主婦。夫と同居中の母が仕事に出ていたので祖父の世話は私の仕事だった。世話と言っても一人で動ける人だから食事や布団くらいなんだけれどとにかく三食欠かさず食べるので面倒くさかったwただ子供たち、特に上の娘を尋常じゃなく可愛がってくれたのでやっぱり助かったかな。新居には祖父の部屋も用意しておいた。夫は多少不服そうではあったが私には何も言えない。そう、何も言わなくなった。休みの土日は午前中子供の状況などお構いなしで公園に連れていく。周りから見たらいいパパ。でも午後は大好きな競馬に集中する為に部屋にこもる。普段平日だと23時頃に帰宅して食べているから土日の夕飯もその時間に一人で食べる。片付けは水につけるだけ。その平日、何をしていたのか正直分からない。仕事なんだろうと思ってはいたけど女でもいたのか、Aたちと会っていたのか一度も聞いたことがない。夫に対して一切の興味がなくなっていた。
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白か黒 ■離婚編_8■

「そういやあの後またAが酔って暴れて大変だったんだよ」バカ夫、固まる。それを見た友達も固まる。はい、当然私も固まる。「え?なんで?会ったの?」バカ夫、無言。生意気な小娘が嫌いなバカ夫の友達が口を開いた。「友達と会っちゃいけないの?そういうの良くないよ」そっか。裏切ってたんだね。あんなにタンカ切ってたのに自分の嫁に手を出した相手と仲良く楽しく遊んでたんだね。周りのお友達がセッティングしてくれて合わない取り決めからそんなに時間を空けずにお付き合いが再開されていたと判明。あぁもうだめだ。別れたい。でも出来なかった。だって私、妊娠してしまっていたから。子宮内膜症を患っていた当時通院の間に婦人計で検温。医者から「今日チャンスだよ」と言われた当日久々のたった一回の行為で的中。嬉しかった第一子の妊娠。なんの天罰なんだろう。色々ありすぎてわからなくなっていた。また母に電話。母は言った。「好きにしていいよ」子供さえいなかったら離婚してた。夫との結婚前の別れている間、私は別の人の子供を一度妊娠している。そして中絶した。もう中絶は嫌だ。産んだ後、父親がいないことで苦労した私の経験を子供にまで味合わせたくない。それに親も離婚・自分も離婚親子して・・と思われたくもなかった。夫には都内に住むという強いこだわりがあった。東京都中野区で生まれ育った彼の2番目に嫌なこと。それは、東京以外に住むこと。そしてもう一つ私の母親と同居すること。この2つの条件で私は離婚せず再構築しようと決めた。夫は黙ってこの条件をのんだ。夫から好きなものを奪ったんだから今回は子供に免じて我慢しよう。私の地元、埼玉県に引っ越し無事、第一子
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白か黒 ■離婚編_7■

あれから3年近く経過した。私は近所のリサイクルショップで働いていた。そこで一緒に働いていた14歳年上のおねーさんがまた強烈なキャラクターだったwでも、私には優しくてとても良くしてくれた。彼女の事もまた追々。実はこの間に義理母が他界した。義理姉夫婦と同居して1年経たない頃から急に痩せ始め半年後くらいに亡くなった。80キロ近い体重が半分くらいになっていた。寿命だったのか、神経を使ったのか義理父が迎えに来てくれたんだって正直、悲しいというよりは誰もがホッとしていた。あの件以来、バカ夫の友人たちと私は一切の付き合いをしていない。当時、夫の友人たちはこぞって私を責め立てた。「なんで奥さんにまで言う必要があったの?」「あれからあの夫婦おかしくなってるんだよ?」「Aだけに話せばよかったじゃない!」「そんなことも分からないの?」私とこのバカ夫とは6歳差。夫の友人たちは基本的に仲間内で結婚していたからみーんなお友達。たまたま私と同い年だったAの奥さんは私と違って大人しくなんでもいう事を聞く可愛い女の子だった。白か黒しかない私とは正反対。夫の友人たちは全員、Aの奥さんの味方となっていた。彼らから見ると私は性格のねじ曲がった可愛げのない生意気な小娘。被害者は私なんですけどね。犯罪まがいの事をしたお友達の方が大事なこの集団。ここに私の人権は存在しないらしい。仕方ない、人種が違うのだからと若かりし頃の私は自分の気持ちをなんとか保った。あ、これは余談。今後彼らには、何かしらの不幸が起きた。その話はまた後日。そんな中、3年ぶりにその中の一人が我が家にやってきた。近くにきたから、それだけの理由。当時の事がなか
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白か黒 ■離婚編_6■

「ごめんね、本当に何も覚えていないんだ」Aは私にそう謝罪した。その横で奥さんはただただ泣いていた。可哀想な奥さん。でも、ごめんね。私、奥さんに悪いなんて全く思ってない。なんなら離婚したほうがいいんじゃない?って本気で思ってるよ。だって、覚えてないってさ?見え見えの嘘。私の目、見てないじゃん。てか見れないじゃん。私はガン見ですよ?本当に覚えてなかったら見るでしょ?警察とか慰謝料とか、そんなのはどうでもいい。この最低なクソ男を好きだと思っている奥さんと主人の前でこの男の本性を見せてやりたかっただけだから。この時、初めて主人がAに対して怒りをぶつけた。「お前、嘘ついてんじゃねーよ!」とかなんとか・・結構叫んでた。主人のそういう姿、初めて見たんだよな、そういえば。主人とAは2度と会わないと取り決めをした。まぁ主人なりには頑張っていたし大好きな友達と縁まで切ったのだから今回は許してやろうとこの時は本当に思ったんだよ。でもこれが失敗だった。この時に離婚を決意をしていれば私の人生はもっと楽になっていたと思う。まぁタラレバだけどね。私の主人は本物のバカ夫だった。
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白か黒 ■離婚編_5■

私はとても冷静だった。なんでか分からないんだけど、とにかく冷静な感じ。母はとても心配してくれたけどちょっとそれすら鬱陶しいと思ってしまった。主人から電話が来た。しばらく実家にいると言うと「分かった」と一言。そこから1週間後くらいだったかな主人が実家に来たのは。その時点で私には決めていることがあった。が、まずは主人に対し聞いてみた。「私がこんな目にあっても腹が立たなかったのか?」主人は答えた。「立ってるよ」「でも、俺の親を見てくれなかったから・・・」あーそこ?そこですか?急に芽生えちゃったのね、親への愛が。面倒を見たこともない奴が言っちゃうんだもんなー笑えるよ。拒否したことは悪いと本気で思ってた。でも、そんな気持ちも吹っ飛んだ。ま、今回はそこじゃない。そんなことを言ったくせに戻ってきて欲しいという主人。なので私は冷静に条件を出した。「Aの家に行き、Aの奥さんの前で謝罪させること」それがどんなに残酷な事かA夫婦を壊す事にもなりかねないAの奥さんをどれほど傷つける事になるか分かっていて、私は言った。案の定、主人は拒否した。知ってるよ。だって一番大事なのは「友達」だもんね。でもそれが出来ないのなら帰らない。母が初めて主人に文句を言った。お陰で主人はこの条件をのむことになった。母よ、ありがとう。主人に言ってやった。「友達が大事って思ってるの、自分だけだったね」って。主人は答えた。「そうだな・・」と。今はそれこそ冷静に書けるけど当時の私は本当にショックだった。この辺りからの記憶は何十年経っても鮮明に覚えている。それくらい辛い出来事だった。次の週、主人はAに連絡を取り実家に私を迎えに来た。そ
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白か黒 ■離婚編_4■

私が3歳の頃まだ父が逮捕される前誘拐されそうになったことがあった。知らないおじさんが私に声をかけ手を握り一緒にあっちに行こうと言った。どんな顔だったかは覚えていないけど嫌だと立ち向かった記憶がある。福島県の田舎町での出来事。たまたま通りかかった近所のおねーさんたちが嫌がっている私を見つけてくれてそのおじさんは逃げて行ったらしい。その後、母が警察へ通報し大人たちが大騒ぎしていたことで記憶に残ってはいるが子供だった私はすぐに立ち直りトラウマになることなく育っていった。ただあの瞬間、なんとなく思い出した気がする。酔っているとはいえ男の力は強い。このままでは最後まで犯られると思った私はAを殴った。多分鼻に直撃したんだと思う。怯んだ隙にすぐに夫の寝ている寝室に逃げた。主人を起こす。まだ寝ぼけている主人に訴えた。主人は一言「あいつ、酔うと手あたり次第なんだよなぁ」Aはトイレから出てすぐに外に出て行ったようだった。主人はその言葉を言ってまたすぐ眠った。なぜか涙も出なかった。怖さもどこかに行った。冷静に片付けだけしてその日はリビングで寝た。翌朝、そう日曜日。 起きてきた主人は至って普通だった。 私が主人に昨夜の記憶があるかと聞くと 「なんかやらかしたんだろ?」とまるで他人事。 私はもう一度 Aからされた全てを事細かく訴えた。 でも主人は 「本当にあいつは酒飲むとダメなんだよなぁ」 と昨夜と同じようなことを言った。 それだけなんだ。 私はすぐ母に電話をし主人に何も言わず実家に帰った。
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白か黒 ■離婚編_3■

義理父が亡くなってからほどなく。主人の友人が数名、自宅を訪ねてくれた。式にも来てはくれたが、義理父の事もあり気を遣ってくれたのだろう。友達が何より大事な主人は食事とお酒で上機嫌。時間が経つにつれて、一人また一人と帰っていく友人達。最後は一番主人と親しかった友人(仮にAとする)Aと私達夫婦の3人になった。結婚前に私も何度か会っていたAは優しく明るい人だった。私達より先に結婚していたし授かり婚だったからすでに子供もいた。主人の事を本気で気にかけてくれていたのだろう。そう、私は本気で思っていた。正確な時間は覚えていないがAが帰ると言ってトイレに行った。私より酒に弱い主人はもう帰ったと思い込んだのか一人寝室に入り眠ってしまった。片付けをしながらAがトイレから戻るのを待っていたがなかなか出てこない。あー寝ちゃったんだろうなぁ・・と私はAをトイレに迎えに行った。トイレのドアをたたいてAを呼んだ。数回呼ぶと応答があった。起きてくれた、よかった。トイレからAが出てきた。「大丈夫ですか?」だったかな・・ちゃんとは覚えていないんだけどなんかそんな感じのことを私はAに言ったと思う。焦点があっていないAの顔だけ覚えている。でも私の名前を呼び好きだと言った。洗面所の冷たい床に倒されたこの時の恐怖は言葉に表せない。Aという男は私と同い年の奥さんと幼い娘さんがいるにもかかわらず一番と言っていいくらい仲のいい友達の嫁である私にそういうことが出来る男だった。
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白か黒 ■離婚編_2■

義理父が亡くなったと知らされたのは挙式から2週間後。新居の荷物の整理やらでバタバタしていた矢先。朝10時頃だった。義理祖母からの電話だった。「お父さんが冷たくなってるの、どうしよう」と。私自身、正直よく覚えていない。相当パニックだったんだと思う。でもなぜか自分の母に電話をし母の指示に従ったんだと思う。そういえば救急車の手配って誰がしたんだろう?気づいたら義理実家に着いていて先に来ていた主人と義理姉が泣いていた。私も泣いた。でもすぐに現実が待っていた。障害者の義理母が私に言ったのだ。「今日から一緒にいて」と。あとから来てくれた私の母が一旦説得してくれたんだと思う。その日は帰宅。義理姉夫婦が実家に残ってくれた。運のいい事に主人の友人に僧侶の息子がいてそう時間を空けず葬儀を終え一段落したのもつかの間義理姉と主人が私に言った。「実家に入ってね」「実家に入ろうと思う」その日、初めて義理母をトイレに連れて行った。80キロ近い体重だったんじゃないかな、きっと。とてもじゃないけど支えきれなくて私の母と二人でやっとトイレまで連れていき母が用を足した後の始末をしてくれた。拭いてあげたのね。母は「あんたじゃ無理だね」と笑って言ってくれた。ここまでの期間挙式からまだ1か月も経過していなかった。「いくら父が面倒を見なくていいって言ったからって、事情が変わったんだから仕方ないよね?」「こういうことに最後はなるって分かってて結婚したんじゃないの?」「無責任じゃないの?」義理姉は容赦なく私に言う。そう、義理姉のいう事は正しい。確かに私が悪い。逃げたかったとは言え、結婚したんだから。本当はやらなきゃいけない。分
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白か黒 ■離婚編_1■

私の最初の結婚生活は12年で終わった。 元主人はいい人ではあった。 でも家族の愛を知らない人。 家庭環境に問題があったせいか 一番大事なものが「友達」だった。私には父の記憶がない。父は私が3歳になる頃、しょーもない罪で逮捕され投獄されたからだ。そこから母は一人で私を育ててくれた。そのあたりはまた追々として。主人の両親は健在だったけど母親が障害者だった。義理父は建具屋の後継ぎとして義理母の家に婿養子に入っていた。義理祖父はその後すぐ他界。義理父が家計を支え、家庭の事は義理祖母がほとんどこなし義理母は産んだ子供(主人と義理姉)すらろくに面倒を見ず遊びまわっていたと、私は主人と義理父から聞いていた。そんな矢先、義理母は外出先で倒れ介助がなければトイレにさえ行けない体になってしまったらしい。義理母の介護は義理祖母と義理父がして主人たち姉弟はほとんど関わっていなかった。私と主人が知り合ったのはそこから10年近く経ってからだった。義理母と初めて会った時主人とよく似た大きくギョロっとした目でただ見つめられる時間が長くて怖かった。まだ結婚なんて意識もしていなかった当時そんな第一印象だった。逆に義理父は、口数が少なくぶっきらぼうだったけど父親のいない私にとっては初めて、お父さんってこんな感じなのかな?と思わせてくれる優しさがあった。付き合っていくうちに義理母は私に好意的になっていった。そして求めてくるようになった。うちに来てくれと。兄弟のいない母子家庭の私が、この人の面倒も見る。まだ若かった私には到底受け入れられず付き合ってから結婚までの5年間の中で主人とは何度か別れと復縁を繰り返した。その間、
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白か黒 ■過去の不倫編■

私には白か黒しかない。子供の頃から変わらず、自分が白。そして自分とかけ離れているものが黒。やってることは黒でも自分が決めたことは白になってしまう、悪い癖。不倫は私の中では黒だ。なのにバカだから白にしてしまった時期があった。一緒にいられる時間がとてつもなく幸せ。会えただけで世界に色がついて見えた。許される限り手をつなぎ唇が赤く腫れるほどキスをした。ただずっと一緒にはいられない。その人には帰らなければならない場所がある。そこは私のところではない。たまらなく切なくて苦しい嫉妬心。手に入らないから余計に欲しくなる執着。愛情なのか憎しみなのかそれすら分からない感情に苛まれる日々。出会わなければよかったと後悔してはまた会って抱きしめられて流される。中には不倫の恋を成就させ幸せになる人もいるのだろうけどそんなのはごく僅か。そこまで望んでいたわけじゃない。最初から分かってたきっといつかは終わるんだろうって。だから願ってる。終わる時は嫌いになっていますようにって。終わるまでは不安にさせないで。嘘は上手について。我慢している自分に気づかせないで。そんな思いを 昔したな。結局終わった。復縁を繰り返しながら最後は好きなまま終わった。忘れるまで結構時間がかかったな。あの人は今どうしているんだろう。文字に起こすとあの頃の感情がフラッシュバックしてくる。でもきっと終わるべくして終わっただけ。これでよかったんだと今は思う。
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