白か黒 ■離婚編_27■
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「あれ誰なの?」
Eは明らかに不機嫌丸出しで
私に詰め寄ってきた。
他にも従業員がいたので
聞こえるから今はやめてと流し
ランチ終了後
私はEに満面の笑顔を向けて
「急ぐのでお先に失礼します」と挨拶し
待っていてくれているGのもとに向かった。
着信音を切って。
子供を迎えに行く時間まで余裕があった私は
少しの間、Gの車でドライブした。
近くのドン・キホーテに寄って
二人でいろんなものを見て回った。
私・・
この時思っていた。
手を繋ぎたいって。
するとGが
今まさに私が思っていたことを口に出した。
「ここじゃ手を繋いじゃダメだよね?」と。
そうだね、ここではだめだね。
そういうのが精いっぱいだった。
恋はするものじゃなく落ちるものだ。
この言葉は本当だ。
私はこの瞬間、自覚した。
この子を好きになっている自分を。
そして自分の節操のなさに
怖さを感じた。
Cと関係し、やめてEと関係。
今度はこの子まで・・
これまでのことを知られたら
この子は私から離れてしまうだろう。
私を軽蔑するだろう。
そんなのは嫌だ。
幼稚園の近くで下ろしてもらい
また会う約束をした。
笑顔で手を振るGが
可愛くて愛しくて
どうしようもないくらい胸が熱くなった。
Eとは決着をつけよう。
私の中で復讐すらどうでもよくなっていた。
ただGに
嫌われたくない
それだけしか頭には無くなっていた。