白か黒 ■離婚編_23■

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コラム
ドラマみたいなことがこれだけ起きているのに
ドラマのように痛快な復讐劇に未だ至らない。
私の中でも少しづつ焦りが生まれてきた。

本当のことを話してしまえば
己惚れたEが優位に立つ。
私自身が誰にも話すつもりがない以上
Eには痛手がない。
たとえ私がいなくなっても
もう一人の彼女がいる。
こんなことしても
無駄なのかもしれない。
少し弱気になっていたと思う。

そんな時、元いた飲食店の男の子から
相談したいことがあると連絡があった。
付き合っていたCがいた店。
人とのコミュニケーションが苦手だった子で
Cよりも年下。
バイト先の店長と上手くいかないようだった。

久しぶりに辞めたお店の子たちと会い
話を聞くことにした。
一緒に働いている子たちも
今のままじゃかわいそうだと言って
結局、私の働いてる店に転職してくることになった。
特に募集はしていなかったものの
二代目店長は私のいう事をほぼ聞いてくれる状態だった。
ここで彼は水が合ったようで
なかなかの頭角を現してくれた。
しかも
ここで働いている
私に懐いている女の子とも付き合い出した。
こんなクソ女でも
いいことしたなとちょっと嬉しく思った。
しかもこの子達のお陰で
Eとの距離を保つことも出来た。
私はこの子達に
Eが苦手なの、助けてとお願いをしておいたので
彼らは私をまるで身内かのように守ってくれた。
もちろん
本当のことは話さないまま。

そんなある日
その子をとても可愛がっていた
彼より一つ上の男の子(仮にGと呼ぶ)がいた。
私とは14歳離れているG。
先日の集まりにも来ていたのだが
私とその子が勤務している日に
私たちの店に食べにやってきた。

思いもしなかった。
この子が本物の救世主になるなんて。
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