白か黒 ■離婚編_22■

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Eは普段と変わりない感じで入ってきて
事務仕事を始めた。
二代目店長はバツが悪そうに
キッチンで仕込みを開始
私もその横で一緒に作業し始めた。

本当にクソ女発言だけど
正直、二代目店長の告白はどうでもよかった。
私は知ってるんだ、好かれる方法。
これまでの人生で自分から告白したのは
小学校低学年のバレンタインと中学校2年の2度。
その時は両方振られた。
でも中学校で私を振った男の子から
3か月後に告白されるという逆転劇があった。
以来私は、好きな人に自分から告白をしたことがない。
好きになった人は必ず一度は手に入るし
逆に好意を示されて好きになるという
パターンも多かった。
次の人が現れて別れる
事情があってお互い納得して別れる
以外、付き合っていて振られたこともない。
ま、Eには遊ばれてるくせに
何言ってんだかって感じだけどw
この時点でEは別れているつもりがない。
不正出血だと言ってなんとか行為はしないでいたが。
つまり、二代目店長は
私を好きになるように私が仕向けていた。
そして復讐劇に利用しようと思っていたのだが
思いの外
二代目店長の好意がエスカレート。
肉体関係を求めてきた。
告白から2日目。
まだ返事もしていない私に
めんどくさい。
この店長、嫌ではないんだけど
重たかった。
奥さんも子供もいらないとまで言い出してしまった。
これで関係なんか持ったら
私には責任を負えない。
救世主になると思ったが断念するしかない。
「このままでいましょう。お互いの為に。」
そう言って好意をちらつかせたまま
諦めてもらうことにした。

Eはというと
なぜか上機嫌だった。
「俺の女はモテる」と
悦に浸っているのがありあり見えた。
「会いに来たんだよ。
俺が来てよかったでしょ、危なかったね。」
逆効果。

「うん、ありがとう。
来てくれて嬉しかった。」
と答え、心の中では
放送禁止用語満載の罵声を浴びせていた。
ほんとうにコイツは
〇んだ方がいい生き物だった。
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