白か黒 ■離婚編_21■

記事
コラム
この頃の私とバカ夫は
私が一方的に口を利かず
とは言っても
主婦として夕飯の支度・洗濯・掃除
そういった当たり前のことだけはこなしていた。
子供のことは
当時同居していた母が仕事から帰宅すると
子供たち自体、母にべったりだったので
私には時間的余裕があった状態。
子供達には分かっていたんだろうと思う。
母親が自分たちに関心がないこと。
私が帰宅すると迎えてくれるのは
当時飼っていた
ウサギのマモちゃんだけだった。
夜中、よくマモちゃん相手に
泣いていたことがあった。
自分が悪い癖に
誰かのせいにして
被害者根性むき出しだった。
あの頃に電話相談があったら
私は間違いなく
顧客になっていたと思う。

Eの話に戻る。
当然、Eはおもしろくない。
なぜ自分を避け
自分があまりよく思っていない店長と
やたらと距離が縮まっているのか。
挙句に声をかけても
ニコニコ笑って挨拶されるだけ
電話や連絡をしても
出ないか、出ても業務連絡以外は話さない。
こんなことが2.3週間経って
いよいよ店長が交代することが決まってしまった。

この初代店長は
本当に紳士な人だった。
二人でご飯を食べに行っても
何するわけでもなく
ただ私と過ごす時間を楽しんでくれた。
利用しているだけなのに・・
そしてEに関する話を聞かされた。
どこの店に行っても女性に手を付けるタイプで
私がその餌食になっているんじゃないかと
心配してくれていたと。
店長!!!!
もっと早く言ってよー(;_:)
店長には話せなかった。
自分が恥ずかしくてみじめで。
この人を利用することにも罪悪感を感じ始めていたので
かえっていなくなってくれる方が
私としてもホッとしてはいた。

が、喜ぶのはEだけ。
Eは店長がいなくなると決まってから
また距離を近づけてきた。
この頃には私はEと
絶対に肉体的な関係だけは持たず
適度な距離感を保っていた。
でもそろそろ限界に近づいた頃
ある意味、救世主となったのが
二代目店長だった。
身長190㎝、やせ形の既婚者。
年齢は初代店長より少し若いけど
私よりは上。
初代店長から
この店のことは何でも私に聞くといいと
言われていたそうで
よく一緒に組んでいた。
そして
出会って2か月目くらいだったか
私に告白をしてきたのだ。

「初めて会った時から
どうしても気になってしまうんです。」と。
そしてその告白は
朝、二人で行うトップの時間帯。
その日は私と二代目店長の日。
本来なら誰もいない時間だから
彼は私に告白したのだろうけど
告白されているカーテンの裏で
物音がした。
「おはようございまーす」といって
入ってきたのは遅番のはずのE。
多分、聞いていたはず。
好都合と言えば好都合だったが
Eのにこやかな笑顔に
嫌な予感がした。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す