白か黒 ■離婚編_20■

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コラム
私が今日までの人生の中で
復讐してやろうと決めて実行したのは
このEだけ。

このEにダメージを与えるために
考えた復讐。
Eが自分より男として下扱いしていたほかの男性に
私が奪われるというもの。
優越感に浸っているクソ男の鼻っ柱をへし折って
プライドをボロカスにしてやること。
Eはもともと自意識過剰なところがあった。
Eが認めているのは吉祥寺のイケメン店長だけで
※参照
そもそもこのイケメン社員が
私を気に入ったことが全ての始まりだった。
たまにこのおにーさんと会う時に
Eとはどうなってるの?とよく聞かれた。
恐らくEはこの人に
私とのことを全部話していたのだろうと思う。
私は関係者には誰にも話していなかったけどね。
黒歴史を勝手に話されていたことにも
当時イラつきを覚えていた。

その頃、初代店長が
本部に昇進が決まり、後任の店長が来ることになった。
この初代店長は
私よりも6歳ほど上で既婚。
マジメで紳士的な方。
そしてEはこの店長の事が苦手だった。
店長もEに対しては厳しかった。
のちに理由は判明するのだが。

私は店長とのシフトを優先的に入れるようにして
Eと二人になる時間を作らないようにしていた。
Eはことあるごとに連絡を入れてきたが
私は適当な理由をつけて受け流していた。
そしてある日
店長から質問をされた。
「Eと何かあったの?」
もちろん言えるわけがない。
「何もないですよ。なんでですか?」
店長曰く
二人がとても仲が良く見えて
いつか聞こうと思っていた
そこに加えて羨ましかったと。
思ってもみない店長からの告白。

飲食の既婚者ってみんなこんななのか?
だったらいいや。
私の最初のターゲットは決まった。


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