白か黒 ■離婚編_19■

白か黒 ■離婚編_19■

記事
コラム
私はEと
あからさまに距離をとった。
私の中の「女のプライド」が
烈火のごとく大炎上していたのだ。

こんな奴の為に
私は悩んできたのか?
何も知らず、別の女と共有してきたのか?
許せない。

夫が嫌いで
不倫相手も嫌いになったクソ女は
自分の中の境界線を一気に緩める。
そして
このEという男に
どうやったらダメージを食らわせることが出来るか
そんなことを考え始めた。

復讐。

奥さんにバラすだの
バイト先にバラすだの
彼女にバラすだの
そんな自分に不利があるようなことはしたくない。
そう、猛烈な怒りの中にも
ちゃんと自己保身だけは残っていた。
そして
いまだにここだけは不思議なのだが
私の怒りは相手の女性には向かなかった。
彼女もこいつの被害者だから。
でも教えてはやらない。
むしろこんな男
熨斗つけて差し上げます!

怒りの矛先はたった一人、E本人。
散々楽しく
おいしい思いを堪能してきたであろうE。
そしてまだ私のことも
何も知らず自分を好きでいるだろうと
高を括っているお前を
ゴミのように捨ててやる。

子供を迎えに行き
自宅に帰り
夕飯の支度
お風呂に入れ
寝かしつけながら
こんなことを考えていた私。

こんな母親で
本当に申し訳なかった。
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