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憂鬱を知った猫

オレの嗅覚はずば抜けている。 ここらの猫界隈でもダントツだろう。 嗅覚とは何も鼻がいいってだけじゃない。 食い物がありそうだという直感、 危険な他の動物が近づいてくる感覚、 嵐が来そうな気配。 その嗅覚を持ち、 危険を回避できる運動能力と 可愛がってくれる相手を見破るずる賢さ。 オレには全てが揃っている。 自由に生きているのがオレだ。 ただ、人間は大きな勘違いをしている。 オレたちが食べているのは食事だ。 それをエサなんて言葉で見下してきやがる。 それは人間からみたら残り物であるかもしれないし、まずいものであるかもしれない。 でもオレたちにとっては立派な食事だ。 特に誰に飼われてるわけでもない、お前たちのいう野良猫って存在のオレたちには。 百歩譲って、ペットとして大事に飼われているような奴らは、食事をエサだといわれてもしょうがない。 なんの苦労もなく腹いっぱいになるのだから。 日向ぼっこをしながら寝ている俺たちをのんきでいいなぁなんてね。 ふざけるんじゃねー。 食べ物を探すってことは、人間にとって仕事と同じだ。 誰かにやらされているお前らとは違う。 生きるために仕事をして、 生きるために寝ているだけだ。 そんなオレはある日、楽園を見つけた。 大通りから一本入った裏通りの築40年は経っているであろう古びた中華屋。 よく通るその道は常にうまそうな匂いを漂わせている。 空腹に飢えていた俺は匂いだけでも満喫しようと、その店の周りをぐるぐる歩き続けた。 ふと小さな穴を見つけた。 物音をさせずに顔突っ込んで様子を見た。 ガシャガシャと大きな音が入り乱れている。 まだ明るいうちはだめだ。 ま
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雨にも負けず 風にも負けず 凛と咲く花を眺めていた。 羨ましくもあり、 切なくもあり、 不器用でもある。 ありのままの自分でいる あなたは美しい。 世界が壊れてしまいそうな音が響く。 そんな中でもあなただけは孤独を味方につけ、 誰かと比べることもせず、 生きてゆこうと歌ってる。 こんな時代だからこそ、 何者にも染まらずにゆく。飾り立てた言葉なんて欲しくない。 不必要な褒め言葉もいらない。 激しく揺れている空気の中、 時には諦めそうにもなるけれど、 やっぱりあなたはここにいる。 この世に綺麗なものなんて 存在してないのかと錯覚することもあるけれど、 あなたがいてくれるから 僕はまた前を向ける。 たった今のこの瞬間だけ 輝くものを離さないないように、 雨の日も、 風の日も、 雪が降っても、 突風が吹き荒れても。 あなたが咲き続けることで、 あなたの周りに 新しい花が咲く。 そう、 あなたはわかっている。 自分自身を愛せないで、 誰もあなたを愛してはくれないことを。 愛されることは、 癒しも苦しさも 全て受け入れるということを。 あなたが僕を産んでくれたから、 僕もいつか花を咲かせるでしょう。
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少年時代の葛藤を思い出すショートストーリー『sixteen』

『sixteen』街の外れにある河原に面した公園。 人目につかない日陰を選んで腰を下ろす。 ポケットからくしゃくしゃになったタバコを取り出し、 空に向かって煙を吐き出す。 人目につかないところを選んだのは、 見つかって停学や退学になることが怖いんじゃない。 つまんないことをいちいちうるさく言う大人とはしゃべるのも面倒だし、 誰かに何かを話したところで、 俺の思いを分かってくれる人がいるとは思えないからだ。 まあ、俺自身もうまく言葉にできないからこうしてるんだけど。 高校生になれば幾ばくかの自由を得られると思っていた。 もちろん中学生のときよりは自由だ。 金を持って登校していいということは、 帰りは自由に遊んで帰っていいわけだ。 義務教育から外れたということは、 遅刻も早退も、行くも行かぬも自分の判断。 部活に青春をかけることも選べれば、 いい大学目指して勉強に励むことも選べる。 仲間とつるむことも選べれば、 ひとりを選択することもできる。 でも結局俺は、どれでもない。 何かを選んだわけでも、 自由になれたわけでもない。 きらめく水面に石を投げ込みたくなったが、 それすら面倒くさい。 そう。 きっとこーゆーことなんだ。頭で何かしたらおもしろいかもと思っても、 行動におこすことはめんどくさい。 実際石を投げてみれば、 もっとあっちを狙ったのにとか、 思ったより遠くに飛んだぜとか、 楽しめることはあるはずだ。 でもきっとすぐ飽きる。 誰かと何かをしゃべっているときも、 誰かと何かで遊んでいても、 いつもどこかで距離を感じてしまう。 楽しく感じたはずなのに。 俺だって昔からこうだったわ
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野良犬ー月の酔う夜ー

めずらしいな、お前がそんな顔してるのは。 何度目だろう? 口を開きかけて、 でも結局出るのはため息で、 またグラスを口元に持っていく。何度目のときだったろう? お前から話すまで、俺からは聞かないって決めたよ。 どこにでもあるチェーンの安い居酒屋。 お前と飲むときは大抵こういうところ。 どうせ飲み潰れるんだから、安い方がいいだろって。 いつも馬鹿話しで笑わせてくれる。 好きな子に振られた話し、 会社でやらかした話し、 酔っ払って立ちションしておまわりさんに注意された話し。 いつも懐かしい話で盛り上がる。 そんなお前が黙ってるんだから、よっぽどのことなんだろう。 オッケー、今日はとことんまで付き合うぜ。 今日はとことん馬鹿な話しを俺がしてやる。 やらかした馬鹿話を続けてると、 お前はだんだん苦笑いから、 少しずつ声を出して笑い出す。 それが嬉しくて、 俺は恥ずかしさも忘れて 必死で自虐ネタを思い起こす。 俺の話が尽きることを分かったのか、 お前は 「もう一軒行くか?」 と席を立つ。 人知れず悲しみ抱いた 眠らない都会の夜。 次の店に向かう途中、 足元に転がってる空き缶を踏み潰し、 お前は 「雀の涙ほどやる気が湧いてきた」 って。 「ありがとう」ってニヤリと微笑んで その空き缶を蹴飛ばした。 遠くで野良犬が吠えている。 俺たちはその野良犬と変わらない。 ここにいるんだよと吠えながら、 誰に向けて吠えているのか、 何のために吠えているのかわからない。 でも負け犬じゃないんだ。 俺もお前も負け犬じゃないよ。 今はまだ届かない叫びでも、 吠えなかったら誰にも届かないから。 きっと俺たちの存
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夏の日の少年

飛行場が近くにある以外は、 のどかでなにもない街。 ゆったりと流れる時間にやきもきする。 もうすぐ夏休みも終わり。 だいたいの子供が憂鬱を感じているだろう。 でも僕はそんなことよりも、 早く明日になって欲しい。 太陽の日差しがまだ優しくなっていく少し前、 通りから緩やかな坂道を下っていく。 車の音が聞こえなくなり、 静かに流れる風の音が気持ちよくなった頃、 いつもの公園が顔を出す。 今日は日曜日。 木漏れ日が揺れて遊ぶ中、 寄り添ってるカップルがたくさんいる。 夢中でボールを追いかけている同級生や近所の子らに声をかけ、 僕は抱えていた子犬のペスを放す。 ペスもボールを追いかけるように、僕らの仲間に入る。 この地域はサッカーが盛んだ。 野球よりも断然人気があるし、多くの子供たちは小さな頃から サッカーボールに慣れ親しんでいる。 強いクラブチームや、強豪の高校は僕たちの誇りだ。 だからこそ、強いクラブチームには4年生にならないと入れない。 小さいうちから入れるクラブももちろんあるが、 一旦入ってしまうと他のクラブにはいそいそと移籍できない。 ここにいる連中は、憧れのあのクラブに入りたいやつばっかだ。 なにも考えずにボールを追いかけているのは、楽しい。 いや、その瞬間は楽しさを感じている余裕さえない。 タイムマシーンにでも乗ったかのように、 あっという間に時間が過ぎる。 僕はこの感覚が好きだ。 もしも時間がゆっくりとしか過ぎないのであれば、 一番の楽しみが来るのを待ちぼうけする時間も長くなってしまうから。 夕焼けが終わる頃、みんな 「腹減ったー」って言いながら走って帰る。 早く夕飯が
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『讃火華』〜絵画とショートストーリー〜

寒空の下彼女は帰路につく真冬の冷たい空気と冷たい人間に震えながら白い息が昇り、それが雲となり雪を降らせているようだった家に着いた彼女は忙しなく暖炉に火をつけマグカップを見つめながらロッキングチェアに腰掛ける今日の虚しさがホットミルクの湯気となり雪を降らせているようだったやがて暖炉は無邪気に赤色を放ちそれが彼女の頬へも伝わっていくはしゃぐ子供の面影にも見えるその炎はぱちぱちとぱちぱちとまるで過去のすべてを讃えているようだった思い出すだけで思わず微笑んでしまうような記憶を人の温もりによく似た暖かさが思い出させてくれたちょっと可笑しくて、懐かしい記憶をありがとういま、生きています『讃火華』
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幻想喫茶店 物凄く番外01「音のおくすり」

〝カフェ・えりくしる〟のマスターはちょっと調子が悪いようです…。そんなマスターの、ちょっとしたエピソード。================================今日は昨日に引き続き、やたら強い風が吹いています。埃っぽいので、どうしても咽にきますね…。秋ともなると、乾燥した空気なのも手伝って…けほん、けほんっ。咽を潤そうと蜂蜜入りの紅茶を淹れていると、ドアのチャイムが鳴りました。「おや、いらっしゃいm…けほんっ!んん、ごほんっ」カウンターに座ったお客様は、かわいらしい妖精さんでした。「マスター大丈夫?なんか咽が辛そうだよね」「そうなんですよ、申し訳ございません。さすがに商売柄、声を出さなくてはいけないので…けほんっ」数日前から咽がいがらっぽくて少々痛いし…ちょっと辛くなってきたので、店を閉めて暫く休もうかなと考えていたところへでした。「あのね、マスター」「はい?」「あのね…昨日もおとついも、なんだか辛そうだったから音櫻が咲いている郷に居るお医者様に、お薬を貰ってきたの」「えっ」小さな手が、そっとワタシに手渡してくれました。あっ、これって。「じゃ、もう帰るね!お大事にね!」咳き込みながらお礼を言うと、彼女は照れながらそそくさと帰ってしまわれました。頂いたお薬は、音櫻の奏でる音が生み出す結晶を素材に作られたもの。そのタブレットは口に含むとふわ、と融け小さな音を奏でます。咽にゆっくりとしみ込む、とても優しいお薬でしたよ。お店を閉めた後、淹れた蜂蜜紅茶を頂きながら、今度あの妖精さんがおいでになったら何かお礼をしなくては、と考えました。…うーん、何が良いかな…。=========
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彼のために肉じゃがをつくったはずなのに、、、いたずらAIが起こしたキュンとする物語

彼のための肉じゃが彼氏が彼女に作ってもらいたい料理No. 1とは、 いつの時代も肉じゃがではないだろうか? ひとり暮らしのワンルーム。 とても料理をつくることに向いているとはいえないキッチン。 ということを言い訳にして、自炊することはあまりない。 だから比較的きれいにはなっている。 彼氏ができて3ヶ月。 今まで彼に手料理を振る舞ったことはない。 デートの中で食事を済ますことが多かったからだ。 しかし、そろそろ逃げられる状況じゃなくなった。 「菜穂ちゃんのつくった料理たべたいなー。」 なんて言われたら、覚悟を決めるしかない。 スーパーで買ってきた材料を袋から取り出し、 スマホのアプリを開いた。 「私はAIサポートシェフのサリーよ。 よろしくね。」 今ちまたでは"AIO"というアプリが流行っている。 AIOとは、『AIお袋の味』の略らしい。 このアプリは失敗なく料理を作れると話題になっている。 カメラ越しに 「この材料はもっと大きく切って」とか、 「強火から中火にして」とか、 「今醤油を入れて」などと、 まるで隣にいるお母さんが指示をくれているかのように、 リアルタイムで教えてくれる。 お袋の味を歌ってる割には妙にかわいい女の子の声で挨拶をされた。 「私は菜穂よ。よろしくね。」 「オッケー、菜穂。今日は何を作りたいの?」 「彼氏のために美味しい肉じゃがを作りたいの」 「オッケー。じゃあ先に聞きたいんだけど、 彼氏の好きな料理を3つ教えてちょうだい。 その傾向から味付けを調整するわ。」 へー、そんなこともできるんだ。 ちょっと待ってね。 彼は何が好きだったろう? 「ハンバーグでしょ。
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あなたに会いたいと思うことで、奇跡は起こるー「ミミちゃんに会いたくて」

ミミちゃんに会いたくてうさぎのミミちゃんは喋ることができません。 もともと喋れなかったわけではないのです。 お父さんとお母さんとレストランに食事に行った帰り道、飲酒運転の車に突っ込まれました。 運転席と助手席に乗っていたお父さんとお母さんは即死でした。 そのショックからミミちゃんは喋ることができなくなってしまったのです。 それからミミちゃんはおばあちゃんと一緒に暮らしています。 おばあちゃんもお母さんも共に一人娘を授かるのが遅かったので、 おばあちゃんはもうすっかりおばあちゃんです。幼稚園の頃から一緒に住んでいるおばあちゃんはとっても優しくて、学校に行っている以外の時間は、いつもミミちゃんの隣にいてくれています。 小学校のお友達も、先生たちも、ミミちゃんにとっても優しくしてくれます。 なかでも校長先生は常にミミちゃんのことを気にかけてくれていました。 みんなと喋れないミミちゃんを気にしていつも見守ってくれています。 こっそりとお菓子をくれたり、 風邪で学校を休んだ時には家にお見舞いに来てくれたりしたこともありました。 大きな体のくま校長先生は、体以上に大きな優しさと愛でいっぱいでした。 小学校を卒業して中学生になりました。 町にひとつしかない中学校は3つの小学校の生徒が通うことになります。 今まで小学校ではみんなが優しくしてくれました。 でも大きな中学校にはたくさんの人がいるので、ミミちゃんのことを馬鹿にしてくる人もいます。 ミミちゃんは喋れないけど、何を言っているのかは理解できます。 だからだんだんと学校に行けない日も出てきてしまいました。 困ったおばあちゃんは考えました。
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彼との距離が縮まらない…そんな時、タロットが教えてくれる答えとは?」

「もう、彼との距離は縮まらないのかな?」そんな不安が胸をよぎる夜。ベッドに横たわっていると、ふと彼とのこれまでのやり取りが頭をよぎる。連絡が減ったこと、会う頻度が少なくなったこと、そして彼の態度が少しずつ冷たくなっているように感じること…。どれもが小さな変化だったけれど、それが積み重なるたびに、心にぽっかりと穴が空いたような感覚が広がっていく。「私は彼にとってまだ特別なのかな…?」「このまま関係が終わってしまうのではないか…」そんな不安が積み重なり、何も手につかなくなる日々。答えが出ないまま、ただ時間だけが過ぎていく。このまま待ち続けるべきか、それとも自分から距離を置くべきか、心が揺れ動く。そんな時、友人から「一度タロット占いを試してみたら?」と言われた。占いなんて…と半信半疑だったけれど、今は何か少しでもヒントが欲しかった。心の中にあるもやもやを解消したくて、タロットにすがる気持ちで占い師に連絡を取った。占い師は穏やかな笑顔でカードを一枚ずつ並べていく。そして、彼女がめくったカードの中に、星が描かれたタロットがあった。それを見た瞬間、何かが胸に響いた。「あなたは彼の心の中にまだ存在しています。ただ、彼自身も今、少し迷っている状態です。でも、彼の心の奥には、あなたに対する小さな火がまだ灯っています。それが消えていない限り、あなたが彼に向けて行動を起こすことで、再び彼との距離を縮めることができるかもしれません」占い師のその言葉に、胸が熱くなった。彼との関係が終わってしまったのではなく、ただ一時的に迷っているだけ…。そう思うと、少しだけ心が軽くなった。そして何より、私自身がどうする
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iMovieで動画がんばってますw

以前も、ブログでお話したかと思いますが…頑張ってます(^^;;仕事も頑張れよ、とか言われそうですが、まぁその…(苦笑)。ちなみに、新作。約1分ほどの、短いストーリーとは言え製作・編集の何とク●面倒なこと。変なこだわりがあるので、字幕は全部手作り。そういうソフトやツールには一切頼っていません。さらに、このiMovieって手軽だし、Macユーザーなら無料で使えるソフトなのは有り難いんですが…何といってもエフェクトとかが非常に少ないっ(^^;;かなり以前のバージョンだと、雨を降らせる・雲や霧を流す・逆光を入れる(しかもちゃんと動いてるw)等の素敵エフェクトがあって、非常に助かったもんですが、今はそういうのが一切無いんですよ〜orz実際、iMovieって初心者用感があり、これの上位版である「Final Cut Pro」へ移行させるための、練習的な扱いなんだろうなと思ってます。無論、ワタシの勝手な想像ですけども。物凄くふる〜いFinal Cutは持ってたんですが、引っ越しのどさくさに業者さんに箱ごと捨てられたっぽい(しかも、当時のPCは壊れてしまってる…orz)ので、もし使うなら改めて購入するしか…っ(^^;;まぁ、そんな事をウダウダいいつつ、色々なフリーソフトやツールを使いながら、楽しみながら製作してます。…何やってるんでしょうね、ワタシ(^^;;
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【短編小説】8月31日

今年の8月31日は曇り模様。午後からは雨が降るらしい。雨に濡れるのもいいだろうから、水は用意しなかったよ。数年前まで夏休みの宿題は、最後まで取っておいてたっけ。お前と通話しながら、夜通し課題を埋めてさ、徹夜で新学期を迎えたよな。うだうだ言ってはいたけど、今となっては尊いんだ。不思議といい思い出なんだ。高校からは別々になって、それぞれ忙しくなったよな。新しいコミュニティができて、生活リズムも変わって、いつしか連絡を取らなくなった。「便りがないのはいい便り」だなんて思ってた。また会える、そう思ってた━━報せは突然だった。お前の母親から、ウチの母親に連絡が入った。「亡くなったって」あまりに現実味がなくて、真面目には捉えてなかった。でも、お前の亡骸を目の前にして、抗えない現実を突きつけられて、そこからは正直、しばらく記憶がない。記憶が再開された時に感じたのは、目の腫れと鼻と喉の痛み、カピカピの目の下の感触だった。親曰く、激しく泣き崩れたらしい。8月31日。お前が逝った日だ。お前が残した物から、俺たちは必死に手がかりを探った。見つけたところでお前が帰ってくる訳でもないし、俺たちが救われることもないけれど。俺たちは知りたかったんだ。お前の孤独の正体を。ただ不思議なほど、お前の弱音や苦しみの欠片は見当たらなかった。ノートにも、SNSにも、消しゴムのカバーの裏にも。いや、それが答えなのかもしれない。きっとお前はどの世界にも気を遣い過ぎちまったんだ。吐き出せば楽になれたはずの苦しみを、誰も呪いたくないと、飲み込んだんだ。褒めはしない。でも、責めることなんてできやしない。だってきっと、お前はそれを
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ロリポップサイダー

色とりどりの未来が私の前に輝いている。 この中で何色の未来を手に入れられるんだろう? 手に入れられる色は、ひとつしかないのだろうか? すぐまた自分の価値とか考えてしまう。 すぐまた自分の価値を低く見積もってしまう。 今のままじゃイヤだ。 それだけははっきりしているのに、 どんな自分になりたいのかは ぼやけたままではっきりしない。 なんとなくだけど、 好きな人に好きだと言える私。 好きな人に好きだといってもらえる私。 そんな私になりたいけれど、 どうしたらなれるの? カラフルすぎて、無限すぎる未来が、 むしろ私を辛くする。 河原でほんわかと赤く染まってる私に、 あなたは話しかけてくる。 今のままのあなたでは、 「誰にも見つけてもらえないよ」 と。 姿形は同じなさっきとは違う私が話しかけてくる。 「あなたはあなたのままでいいのよ」 と。 次々に浮かんでは消えるもう一人の私。 いったい誰の人生を生きてるの? 私は私になれてるの? やけに晴れ渡る空の下、 私は泣いていた。 手元にあるロリポップキャンディを、 炭酸水に溶かしたい。 透明なサイダーはどんな色に変わるだろう? そんな好奇心に溢れているのに、 いざ入れようと思うと、 何色のキャンディを手に取っていいかわからない。 まるで私の未来が決まってしまうようで、 躊躇してしまう。 結局まだ未来なんて知りたくない。 あの歌詞の、 あの人に憧れて、 ベランダで煙草を吸ってみた。 たいして強くもないのに、 無理やり安い酒を飲んでみた。 苦くてまずい煙草は肺に届くことすらなく、 むせて煙にもならず外に吐き出された。 ひと口ひと口流し込んだお酒は
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新シリーズもスタート…してるのかな?(^^;;

以前こちらでも書かせて頂いた「ユートピア」というショートストーリーを少々手直しして、動画にしてみました。※スマホからだと閲覧出来ないかも知れません(^^;;ゴメンナサイ文章で書いている時は余り気にならなかったんですが、いざ映像にしてみると…かなりダークな感じに仕上がってしまいました(苦笑)。今では「ユートピア」というと、どうしても近未来における管理社会のイメージが強いです。そんな中で、何の疑問も不自由も感じずに「普通に」生活している少年は、過去を滅んでしまった地球という人類の故郷や、当時の人々のことをどう感じているんでしょう。そんなお話です。拙い動画ですが、お暇な時にでもどうぞ観てやって下さいませ。中で登場する「太陽系」のイラストは、写真を使用したものでは無く「全部、自分で描いたもの」です。ぐはぁ。もし、こういうものが必要でしたら遠慮なくお声掛けしてください(営業w)動画作成は…まぁ、iMovieですんでアレですが、この程度で良いのであれば、これまたお声掛けして頂ければ(これまた営業w)。
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『星の灯る夜に、春の夢を』

 放課後の昇降口。靴を履き替える手が止まる。  誰かがこちらを見ている気配がした。  白石春《しらいしはる》は鋭い眼差しを上げる。  ──視線の正体は、星野灯《ほしのともり》だった。  柱の陰から、あの夜の星のような瞳が、じっとこちらを覗いている。 「……灯?」  呼びかけると、彼女は微かに首を傾げた。 「どうしたんだ?」 「ううん、別に。ただ、見ていただけだよ」  微笑みすら浮かべずに、さらりとした声でそう言う。  彼女のこういうところが、春にはわからない。  そして、たまらなく愛しいと思う。  ──彼女を思うと、また、思春期特有の現象が起こる。  春はぎこちなく鞄を持ち直し、彼女に近づいた。 「本当に、それだけ?」 「それだけだよ。でも、もし春が『尾行されているかもしれない』と気づいたら、どうするのかなって考えていた」 「……お前、まさか」 「うん。つけていたよ」    あっさりとした口調だった。  春は息を詰まらせる。 「それって……普通はしないことだぞ?」 「うん、そうかもしれないね。でも、してみたかったんだ」 「なんでそんなこと……」 「春を、もっと知りたいから」  灯の声は、いつものように穏やかだった。でも、その瞳の奥に揺れるものは、確かに熱を孕んでいた。  春は喉を鳴らす。  自分の胸の鼓動がうるさい。  こんなにも好かれているという事実が、彼の中に甘い痺れを広げる。  彼女は儚げで、ミステリアスで、それなのに時折、こうして一直線に彼だけを見つめてくる。  ──耐えられるわけがなかった。 「……灯」  ぐっと手を伸ばし、彼女の腕を引いた。 「……っ」  驚いたよう
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自主制作の短編アニメ

シンプルな内容になりますが観てみてください
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『Chronophobia』〜絵画とショートストーリー〜

時の流れは清濁昨日が昨日であった事今日が今日であった事明日に流されていってしまう事それが怖いの人の形を成し始めた頃に戻りたいよ何も知らない、命だけの頃になんてね「もう大人なんだから」そんな思惑にまた逃げてしまうそのくらいの邪気が宿ってしまったよ飲めないアルコールと、愛情濡らす枕に睡眠薬、1錠眠っている時だけが死に一番近い時間だねどうか今だけ、安寧の時をどうか今だけ、安寧の時を『Chronophobia』
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チュン君のレストラン

「いらっしゃいませー」 ネズミのチュン君がやっているレストランはいつもお客さんでいっぱい。 チュン君は忙しいながらも、毎日毎日楽しそう。 同級生もたくさん来ます。 今日もレストランはにぎやか。 ゾウのパオ君、ウサギのミミちゃん、フクロウのポロ君、アシカの ガー君がテーブルで楽しそうに話しています。 「ここに来ると楽しいんだよなー」 「いつも誰かに会えるしね」 「料理も美味しいしね」 チュン君は幸せです。 みんなに会えること。 美味しいって喜んでもらえること。 健康で働けていること。 ずっとずっとこんな日が続くと思っていました。 「へー、そうなんだ。」 チュン君は新聞を読みながらつぶやきました。 少し離れたチクタク村で風邪みたいな症状が流行っているみたいです。 毎日病院にたくさんの動物たちが押し寄せる。 「僕も気をつけよう!」 カランカラン。 お店の玄関からパオ君が入ってきました。 「ゴホッゴホッ・・・やあ・・・チュン君」 「いらっしゃい、パオ君  あれ?ちょっと顔色悪くない?」 「うん。ここんとこ調子悪くてね。  今日はお酒はいいから、何か美味しいものつくってよ」 「わかったよー。元気の出るものつくるね」 それがパオ君と最後に話したことでした。 2日後、パオ君は天国に行ってしまったのです・・。 チュン君は悲しくて悲しくて仕方ありません。 この間まであんなに元気だったパオ君が死んでしまうなんて。 パオ君のお葬式が始まりました。 ミミちゃんもポロ君もガー君もみんな泣いています。 そんななか、街のサイレンが鳴りました。 「わくたま村のみなさんにお知らせです。  原因不明の感染症が流行
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VRで大きなオフィスがいらなくなる…的な近未来VRSF

VRで会議をしよう。テーマ:「テレワークが続いているけど、感想とかを聞きたい」 自宅のPCにチャットの着音が鳴る。 ツールバーのアイコンをクリックすると、チャット欄が開いた。 手元のVRヘッドセットを装着し、 sideのツールバーから「会議を開始」をクリックした。 VRの視界に電脳空間に構築された会議部屋が拡がった。 曲線で構成されたデザインの白いテーブルと落ち着いた木目調の椅子。 窓からは陽の光が差し込み、インテリアとして配置されたプランタンの葉が床に薄い影をおとしている。 次々に仲間たちのアバターも出現している。 「やあ、おはよう」 「・・昨日ちょっと飲みすぎちゃって・・」 「おはようございます!」 あちこちであいさつが始まる。 「みんな、おはよう!集まったかな?」「ぼちぼち始めるよ!」 主任部長の言葉でみな一斉に声の方を見る。 会場には低く音楽も流れていて、会場の臨場感を伝えている。 唯一の違和感は、下半身だけパジャマであることでの膝の感触と、足裏に触れる 部屋内履きの内側のふわふわ感だけ。 「本日のテーマなんだけど。・・・テレワークがだいぶ長く続いているけど、 みんなどんな感想ですか。・・みたいなところを聞きたくて、集まってもらったんだけど。」 「誰か、・・・・マツとかどう?」 マツと呼ばれたアバターが答える。 「そうっすね、俺なんかは結構順応性高いんで、結構快適っすね!・・・Uberバッカたのんでるのでちょっとデブたんすけど。はは。」 周囲から笑い声。 「業務的には、結構何とかなってます。」と女性のアバターが答える。 「っていうか、通勤時間、
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新作ノベルゲーム「世界をひとつ、置いていく」の配信を開始します☆

こんばんは! ​ ​ ​ ​ これからは現在制作中のノベルゲーム「心の闇の先に」だけではなく、 ​ ​ 新作ノベルゲーム「世界をひとつ、置いていく」の ​ ​ 配信も並行して行っていきます☆ ​ ​ ​ ​ 今作は一つ一つの話が独立した様々な ​ ​ ショートストーリーの集まりと言える作品。 ​ ​ ​ ​ そのため、物語性はやや薄く、プレイヤーの皆様にとっては、 ​ ​ 今作は物語をじっくり味わう時間というよりは、 ​ ​ 作品の世界観に浸る時間、作品の雰囲気を ​ ​ 楽しむ時間がメインになるでしょう。 ​ ​ ​ ​ 作品の持つ独特の世界観に浸る過ごし方が好き、 ​ ​ 魅力的な世界の雰囲気を提供してくれる作品が ​ ​ 気に入っていると感じるような感性を持つ方々に、 ​ ​ お勧めできる作品と言えるかもしれません。 ​ ​ ​ ​ 配信の準備が出来次第、色々なショートストーリーを ​ ​ アップデートを通して追加で配信していきます。 ​ ​ ​ ​ 現在制作中のノベルゲーム「心の闇の先に」とは、 ​ ​ 作風が異なる部分があると感じられると思いますが、 ​ ​ こちらの方も宜しくお願い致します🌈 ​ ​ ​ ​ココナラの規約の関係上、ゲームサイトのURLを直接載せられませんが、 ​ ​ インターネットで「世界をひとつ、置いていく」と検索して、 ​ ​ プレイしてみて下さい☆
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"森の中のガゼボ"【ショートストーリー#3】

恋と愛。 恋は、落ちるもの。 愛は、育むもの。 恋は、胸の苦しさと痛み、焦がれるような激情を、甘い蜜のように感じる。 それはさながら甘いハチミツを舐めた時に喉がヒリヒリと焼け付くような。 愛は、安らぎと満ち足りた幸福の中で、恐れも不安も無く、ただ身をゆだねる。 それはさながら温かな毛布に包まれて眠りにつくような。 私は今、恋をしている。 「狂おしい」という言葉以外に、今の私を的確に表現できる言葉は無いというくらい。 どうしようもなく、恋をしている。 嗚呼、何故、恋とはこんなに苦しいものなのか。 愛は、あんなにも温かく心地良いものなのに。 お父様とお母様が決めた許婚は、隣国の王子で、よく私の王宮にも遊びに来ていた。 私よりも少し年上の王子は、とても優しくて、いつも青い湖のような静かな瞳で私を見守ってくれた。 私が欲しいと望んだものは、何でも与えてくれた。 私がしたいと願ったことは、何でも許してくれた。 王子の抱擁は温かく、ホッとするような、陽だまりのぬくもりを感じさせた。 しかし、私は落ちてしまったのだ。 恋に。 森の中で見つけた小さなガゼボ。 王宮の庭園にあるガゼボと比べれば、決して豪華ではないけれど、木漏れ日のスポットライトを浴びた森のガゼボは、私の目にとても幻想的に映った。 お父様の狩りに同行し森の中で牡鹿を追っていた時に、ひとりだけはぐれてしまい、深い森の奥に迷い込んでしまった私が辿り着いたのが森のガゼボだった。 その美しさに心奪われ、疲れを癒すために馬を繋ぎ、ガゼボの中で腰を下ろした。 そこで、貴方と出会ってしまったのは、運命の悪戯か、神様の意地悪か。 馬が人の気配を察
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新規のショートストーリー(6)の配信を開始しました。

現在制作中のノベルゲーム、 ​ ​ 「世界をひとつ、置いていく」の ​ ​ 新規のショートストーリーの配信を開始しました。 ​ ​ ​ ​ 今後も配信の準備が出来次第、 ​ ​ 様々なショートストーリーを追加で配信していきます☆ ​ ​ ​ ​ 架空の天地ルナフィナの新たな断章を ​ ​ どうぞお楽しみ下さい^^ ​ ​ ​ ​ 現在並行して制作しているノベルゲーム「心の闇の先に」とは、 ​ ​ 作風が異なる部分があると感じられると思いますが、 ​ ​ こちらの方も宜しくお願い致します🌈 ​ ​ ​ ​ ココナラの規約の関係上、ゲームサイトのURLを直接載せられませんが、 ​ ​ インターネットで「世界をひとつ、置いていく」と検索して、 ​ ​ プレイしてみて下さい☆
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新規のショートストーリー(5)の配信を開始しました。

現在制作中のノベルゲーム、 ​ ​ 「世界をひとつ、置いていく」の ​ ​ 新規のショートストーリーの配信を開始しました。 ​ ​ ​ ​ 今後も配信の準備が出来次第、 ​ ​ 様々なショートストーリーを追加で配信していきます☆ ​ ​ ​ ​ 架空の天地ルナフィナの新たな断章を ​ ​ どうぞお楽しみ下さい^^ ​ ​ ​ ​ 現在並行して制作しているノベルゲーム「心の闇の先に」とは、 ​ ​ 作風が異なる部分があると感じられると思いますが、 ​ ​ こちらの方も宜しくお願い致します🌈 ​ ​ ​ ​ ココナラの規約の関係上、ゲームサイトのURLを直接載せられませんが、 ​ ​ インターネットで「世界をひとつ、置いていく」と検索して、 ​ ​ プレイしてみて下さい☆
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癒し系動画

YouTubeで癒し系の動画をよく見ているよ。ちいかわはずっと見ているんだけど、それ以外にもYouTubeでちいかわみたいな癒し系でかわいいミニアニメ動画を出しているチャンネルがあって、そういうのをよく見ているよ。1つの作品が1~3分くらいの短いアニメだけど、キャラクターもかわいいし、みていて癒されるから、仕事の合間とかにも見ているよ。家で仕事をしているから、出勤している会社員の方よりは、ストレスとかは少ないけど、それでも嫌なことは、生きているからどうしても出てくるよね💦落ち込んだときも、癒し系の動画を見れば、少しでも元気になるから、僕はほぼ毎日みているよ。ストレスの解消方法とか、落ち込んだときの対処方法とかって人それぞれだけど、僕はこういう感じでそれぞれ対処しているよ。
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新規のショートストーリー(4)の配信を開始しました。

現在制作中のノベルゲーム、 ​ ​ 「世界をひとつ、置いていく」の ​ ​ 新規のショートストーリーの配信を開始しました。 ​ ​ ​ ​ 今後も配信の準備が出来次第、 ​ ​ 様々なショートストーリーを追加で配信していきます☆ ​ ​ ​ ​ 架空の天地ルナフィナの新たな断章を ​ ​ どうぞお楽しみ下さい^^ ​ ​ ​ ​ 現在並行して制作しているノベルゲーム「心の闇の先に」とは、 ​ ​ 作風が異なる部分があると感じられると思いますが、 ​ ​ こちらの方も宜しくお願い致します🌈 ​ ​ ​ ​ ココナラの規約の関係上、ゲームサイトのURLを直接載せられませんが、 ​ ​ インターネットで「世界をひとつ、置いていく」と検索して、 ​ ​ プレイしてみて下さい☆
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昔々その昔

昔々 何か面白いことを探している者がおった 探せば探すほど焦りと共に浮かばなくなってきた 何かないか、何かないかとキョロキョロして落ち着かない 人と話をしていても、座っていても何をするときで。 それが1年続き、2年続き 次第に周りの人が離れていった。その者はそのことにも気がつかないくらい面白いことを探し続けた。 ある日、ふと静かな湖面に映った自分の顔を見て 「あれぇー何じゃこの首は!」 余りにも周りを見渡しすぎて 麒麟のように首が伸びていたのです これがろくろっ首の言われだとさ
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出会うまで、そして…

※(17) 過去に掲載したものを、改正して再投稿。【短編集より】これもいつものように 出会い系サイトからのメール 無料出会い系サイトに登録したものの サクラばかりで実在しない子からの メールが頻繁‥だから というわけではないのだが 割とほったらかしにしてあった 1週間毎位に新しい子からの メールが届く 無料なのになんでこう サクラメールが届くんだろう 暇なので返信したりしているが たいてい2、3週間程で来なくなる それもそろそろ飽きてきたな‥ そんなことを思い いつものようにメールを覗いていると 新たな子からの新着メール そのメールはHNイチゴちゃん 30代独身女性 プロフィールではそれしかわからない もっとも僕のプロフィールも 40代会社員 位しか書いてないと思うが‥ 文面も 「仕事と家の往復で出会いがありません」 「相談する相手もいないのでお話相手になってもらえませんか」 みたいな よくある文章だった どうせ2、3週間もすれば 来なくなるんだろう‥と 思いながらも真面目に返信し続けていた そして一月ほど過ぎたころ 「サイト経由だと見れる時間が限られているので」 「直接メールしませんか」 と言ってきた ん?ひょっとして本物? 半信半疑ながらも携帯アドレスを教えると 彼女の携帯
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短編③『不本意』

※⑷ 過去に掲載したものを、改正して再投稿。【短編集(シリーズ)より】 [本文] あの大雪の晩、 後輩のリュウを交えて久しぶりに三人で乾杯を …と話が決まっていたが その日の夕方から、急に 自分の出張と言う名目で、愛人のかすみとの逢瀬が決まり ふたりをあの家において、何故ともなく‥ 由比子とリュウとの間に何かが起こることを予感していた。 自分がいない晩 二人きりで逢って、何も起こらないはずはない… そう、弘司は思った 時に…リュウは、 猛々しいような視線を、由比子に投げかけているのを何度も目にしていた。 あまりにもリュウの、由比子に対する純粋な気持ちが解りすぎるくらいだった… 由比子は時が経つにつれて 次第にリュウに対して息苦しさを覚えるようになっていく様子に、 弘司は、煮えたぎるような嫉妬とは別に 若いかすみの方に傾いていく自分を押さえられないでいた。 夫婦であるが故に、 当たり前の日常・当たり前の流れが いつしか時が経ってくると、 男と女という壁を易々と乗り越え、ただの空気のような関係になっていく… この世でもっとも近しい 誰よりも安心して寄り添える親友のようになっていくものだと、 信じて疑っていなかった しかし… 妻の痴情の果てをつぶさに眺めては、 嫉妬にかられた鬼のような形相を、自分は見せているのかもしれなかった 自分は何人もの女と寝ながら、 妻に対しては一度の浮気も許さない …そんな男は案外、世の中にはたくさんいるだろう。 それに… 自分が由比子と別れて、独身のかすみと一緒になり、 由比子をリュウにみすみす渡すには、自分のプライドが許さ
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短編①『想い』

※⑷ 過去に掲載したものを、改正して再投稿。【短編集(シリーズ)より】[本文] 鈍よりした灰色の空… 肌を刺すような寒さが増してきた 僕はうす暗い空を見上げながら… 今夜はきっと雪が降るだろうと思った やっと、土曜の午後のバイトを終えて、これから伺う、家主への手土産に大福餅を買い 久しぶりに藤原家の玄関のインターホンを押した。 「ピンポーン」 チャイムが鳴り 奥から、先輩の妻である由比子さんが出迎えてくれた 「いらっしゃい。リュウちゃん!」 いつものように優しく微笑みかけてくれる 「はい。これ、先輩の好きな大福… 美味しそうなお店があったから」 「ありがとう!わたしも大好きなんだよね」 先輩と同じ郷里から進学の為に上京して以来、 月に数回ほどのペースで週末の土曜日には、 先輩の家で夕飯をご馳走になっていた 僕は、小さなキッチンの付いた四畳半一間、 風呂無し・共同トイレのアパートを借り、 学費以外はバイト収入での自活の学生だった 身寄りの無い僕にとって、 たまに味わう家庭料理とお風呂を頂ける藤原家は、 すごく居心地のいい空間でもあり、実家のような存在だった。 「先輩は今…お出掛けですか?」 と聞くと、急な出張で今夜は泊まりだと由比子さんは答えた 三人で夕食をする予定だったのだが… ひとりで鍋をするよりはふたりの方が美味しい
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新規のショートストーリー(3)の配信を開始しました。

現在制作中のノベルゲーム、 ​ ​ 「世界をひとつ、置いていく」の ​ ​ 新規のショートストーリーの配信を開始しました。 ​ ​ ​ ​ 今後も配信の準備が出来次第、 ​ ​ 様々なショートストーリーを追加で配信していきます☆ ​ ​ ​ ​ 架空の天地ルナフィナの新たな断章を ​ ​ どうぞお楽しみ下さい^^ ​ ​ ​ ​ 現在並行して制作しているノベルゲーム「心の闇の先に」とは、 ​ ​ 作風が異なる部分があると感じられると思いますが、 ​ ​ こちらの方も宜しくお願い致します🌈 ​ ​ ​ ​ココナラの規約の関係上、ゲームサイトのURLを直接載せられませんが、 ​ ​ インターネットで「世界をひとつ、置いていく」と検索して、 ​ ​ プレイしてみて下さい☆
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出会い系さいと②

※⒇ 過去に掲載したものを、改正して再投稿。 【短編集(シリーズ)より】出会い系さいと② [本文] 職場から戻ってきたBサンと再会。 「ごめんね、遅くなって」 私「いえいえ大丈夫ですよ^^」 「ご飯 食べに行こうか!」 私「はい^^」 「なに食べたい?」 私「何 食べたい?」 「…ん~寿司は?」 私「寿司すき!!(・∀・)イイ!」 「じゃあ、寿司にしよ♪ リクエストは?」 私「くるくる!」 「くるくる?回転寿司なんかでいいの?」 ちょwwwww わたし回転したのしか、食べたことないっすwwwww 「回転寿司でいいなら、いっぱい食べちゃって!」 私「うい!」 めちゃくちゃ食べてやる! と、意気込んだところ・・ 結局、5枚しか食べれず…残念な結果に…_│ ̄│〇|i|i| その後、Bサンに 「おすすめのカフェがあるんだけど、どぉ?」私「行きます!」 と言われ、すんなり おkをだした自分自重www いやぁ~ おすすめのカフェ、おされなところでした。( ̄0 ̄)~♪ クラシックの音楽が流れてて。。 Bサンが、曲名をバンバン当てていって、私としては意味不明~@ その後、生演奏があってぇ~の、陶酔してた頃、 Bサンが、とうとう口説き出したww 「
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過去彼氏①

※⑶ 過去に掲載したものを、改正して再投稿。【短編集(シリーズ)より】[本文]初彼ができたのは20歳。働きはじめてスグのその年の冬。久しぶりに会った同級生でした。次回へ続く(`∇´ゞ  
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過去彼氏③

※⑶ 過去に掲載したものを、改正して再投稿。【短編集(シリーズ)より】[本文]24歳。彼とは、友達の紹介で知り合いました。6歳年上の30歳。すごく私に優しく、いつも会うたびに抱きしめてくれました。彼の事は好きでしたが、  【^^;この続きは、規制により公開断念】。。
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過去彼氏②

※⑶ 過去に掲載したものを、改正して再投稿。【短編集(シリーズ)より】[本文]21歳。初めての彼氏とは、すごく短い恋でした。22歳。友達の紹介で、31歳の〇〇携帯の会社に勤める男性と付き合う事になりました。その彼は、私と同棲をするために、東京からわざわざ移り住んできてくれました。次回で終わり(`∇´ゞ
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