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第30回 創業の不安は『気合』では解消しない

「結局、覚悟の問題ですよね。」創業の話になると、時々こうした言葉を聞くことがあります。もちろん、・一歩踏み出す勇気・続ける覚悟・行動する力は大切です。ですが、創業準備を進めている方のお話を聞いていると、不安の原因は、必ずしも「気合が足りない」ことではないと感じます。不安があるのは、真剣に考えている証拠でもある創業前には、・本当に生活していけるのか・売上は作れるのか・今のタイミングでいいのかといった不安が出てきます。これは、決して珍しいことではありません。むしろ、現実と向き合おうとしているからこそ出てくる不安とも言えます。気合で乗り越えようとすると、整理が止まる不安が強くなると、「考えすぎず、とにかくやってみよう」という言葉に救われることもあります。確かに、考えすぎて動けなくなることはあります。ですが一方で、気合だけで進もうとすると、・売上の見通し・生活とのバランス・資金の持ち方・判断の基準といった、本来整理すべき部分が曖昧なままになってしまうことがあります。不安の正体は、「未整理」であることも多い創業の不安は、能力不足や覚悟不足ではなく、・何が不安なのか分からない・どこまで準備できているのか曖昧・判断材料が頭の中だけにあるという状態から生まれていることも少なくありません。実際には、言葉にしてみる。数字にしてみる。条件を並べてみる。それだけでも、不安の見え方が変わることがあります。「やるか、やらないか」だけではない創業準備は、「今すぐ始めるか、やめるか」の二択だけではありません。・まず小さく始める・半年準備する・条件が揃うまで待つこうした選択肢もあります。ただ、ここで詰まりやすい
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第24回 相談相手がいないまま一人で考え続ける創業準備の落とし穴

創業準備をしていると、多くの方が一度はこう感じます。「何から手をつければいいのか分からない」「これで本当に大丈夫なのか不安」ですが同時に、「まだ相談するほどでもない気がする」「もう少し整理してから相談しよう」そう考えて、一人で考え続けてしまうことも少なくありません。一人で考える時間が長くなる理由創業準備は、正解がはっきりしない比較対象が見えにくい自分で決めるしかないという特徴があります。そのため、情報収集をしながら、頭の中で何度もシミュレーションを繰り返す。気づけば、ずっと考えているのに、前に進んでいないという状態になっていることがあります。見落としやすい“思考の偏り”一人で考え続けていると、無意識のうちに都合の良い前提だけを採用してしまう不安な部分を後回しにしてしまうリスクを過小評価してしまうといった偏りが生まれます。これは能力の問題ではなく、誰でも起こり得ることです。数字や条件が“曖昧なまま進む”怖さ特に創業準備では、売上の見通し初期投資生活費とのバランスこうした部分が曖昧なままでも、なんとなく話は進んでいきます。ですが、この“なんとなく”の積み重ねが、後から資金繰りや判断の迷いにつながることがあります。相談は「整理してから」ではなく「整理するため」に「もう少し整理してから相談しよう」そう思うのは自然です。ただ実際には、相談は“整理が終わってからするもの”ではなく、整理するために使うものです。頭の中にあるものを言葉にするだけでも、何が不安なのかどこが曖昧なのか何を決める必要があるのかが見えてきます。創業は、一人で進めるものではない最終的な判断は、ご自身で行うものです。ただ、
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第22回 売上予測を“なんとなく”で置いてしまうと起きること

創業計画を作るとき、多くの方が悩むのが「売上予測」です。・月にどれくらい売れるのか・どのくらいのお客様が来るのか・いつ頃から軌道に乗るのか正直なところ、これを正確に当てることはほとんど不可能です。そのため、「とりあえずこのくらいかな」と、なんとなく数字を置いてしまうことがあります。実は、この“なんとなく”が後から思わぬ影響を生むことがあります。売上予測は、未来を当てるためではないまず大前提として、売上予測は「未来を当てるためのもの」ではありません。むしろ、・どれくらい売上が必要なのか・どこまで資金が持つのか・いつ頃が山場になりそうかこうした見通しを持つためのものです。予測が外れること自体は問題ではありません。問題になるのは、前提が曖昧なまま数字を置いてしまうことです。“なんとなく”の数字は、判断を鈍らせる売上をなんとなく置いてしまうと、・本当に必要な売上が分からない・どのタイミングが危ないのか見えない・判断の基準が持てないという状態になります。すると、・まだ大丈夫なのか・もう手を打つべきなのかの判断が、感覚頼りになってしまいます。資金繰りは、売上予測とつながっています創業初期の資金繰りは、売上の立ち上がり方に大きく影響されます。もし売上が想定より遅れた場合、・手元資金はどこまで持つのか・いつが一番厳しいのかが見えていないと、不安は大きくなります。逆に、ざっくりでも構いません。売上の立ち上がりを想定しておくだけで、資金の流れはかなり見えやすくなります。完璧である必要はありません売上予測は、完璧な数字である必要はありません。むしろ、・なぜその数字なのか・どんな前提で考えたのかが言葉
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第13回 情報収集ばかりで動けなくなる人の共通点

創業準備や事業の見直しについて相談を受けていると、こんな言葉をよく聞きます。「いろいろ調べてはいるんです」「本やネット、動画もかなり見ました」「でも、結局何をすればいいのか分からなくなってしまって…」この状態に心当たりがある方は、決して少なくありません。情報収集が止まらなくなるときに起きていることまず大前提として、情報収集そのものが悪いわけではありません。問題になるのは、・情報を集めているのに・判断や行動につながらない状態が続いてしまうことです。このとき、多くの人の頭の中では、・あれも大事そう・これも知っておかないと不安・どれが正解か分からないという思考がぐるぐる回っています。結果として、・調べているのに前に進めない・情報が増えるほど不安が増すという感覚に陥ってしまいます。共通点は「情報が多すぎること」ではありません情報収集ばかりで動けなくなる人には、ある共通点があります。それは、集めた情報を“自分の状況”に当てはめて整理していないことです。・一般論は分かっている・成功事例も知っているでも、自分の場合はどうなのかが見えないこの状態では、どれだけ情報を集めても、判断材料にはなりません。「正解探し」になってしまうと動けなくなる情報収集が長引く理由の一つに、「正解を見つけたい」という気持ちがあります。ですが、創業や経営において、最初から用意された正解はほとんどありません。・状況・事業内容・資金状況・使える時間が人によって違う以上、参考になる情報がそのまま当てはまるとは限りません。正解を探し続けるほど、「まだ足りない」「まだ決められない」という感覚が強くなってしまいます。情報は「集める
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第31回 テンプレ創業計画がしっくり来ない人へ

創業準備を始めると、・創業計画書のひな形・セミナーのワークシート・ネット上の記入例などに触れる機会が増えます。そして多くの方が、一度は計画書を作ってみます。ですが、その中で時々こんな声を聞きます。「一応書けたんですけど、なんだかしっくり来なくて…」実は、これは珍しいことではありません。テンプレートは悪くないまず誤解のないようにお伝えすると、テンプレート自体はとても有用です。・考える順番が分かる・必要な項目が整理される・抜け漏れを防げる創業準備の入口としては、とても役立ちます。ただし、テンプレートは“考えるための道具”であって、答えそのものではありません。「正しく埋めた」のに不安が残る理由テンプレートを埋めることはできた。数字も書いた。事業内容も整理した。それなのに、なぜか不安が残る。その理由は、計画が“自分の現実”と結びついていないからかもしれません。他人の成功例は、自分の計画ではない創業計画を作るとき、どうしても成功事例や記入例を参考にします。ですが、・家族構成・生活費・貯蓄・経験・創業者の性格・創業する場所の地域性これらは人によって必ず、違います。だから、他人には合う計画でも、自分には合わないことがあります。むしろ、ここにそ事業の個性が現れると思っています。違和感は無視してはいけない創業相談を受けていると、違和感を抱えたまま進んでしまう方がいます。・本当はなんとなく売上目標が高すぎると思っている・数字を作るために削っているが本当は生活費が心配・本当は集客方法に自信がないでも、「みんなが成功しているテンプレートだから」「専門家が言うから」という理由で、不安なそのまま進めてしま
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第28回 創業計画を立てたのに、不安が消えない理由

「創業計画も作ったし、数字も考えた。それなのに、なぜか不安が消えないんです。」創業準備を進めている方から、こうした言葉を聞くことがあります。創業計画を作ると、やるべきことが整理される必要な数字が見えてくる方向性が明確になる確かに、これは大きな前進です。ですが実際には、計画を立てたからといって、不安がゼロになるわけではありません。不安が残るのは、珍しいことではない創業計画を作ったあとに、「これで本当にやっていけるのか」という気持ちが強くなることがあります。これは、計画が失敗しているわけではありません。むしろ、現実が見えてきたからこそ生まれる不安でもあります。計画を作ると、「責任」が見えてくる創業前は、「まずはやってみたい」という想いが中心になりやすいものです。ですが、計画を立てると、毎月どれくらい売上が必要か生活費をどう維持するかどこまで資金が持つのかといった、“現実の条件”が見えてきます。すると今度は、「本当にこの数字を実現できるのか」という不安が出てきます。不安が消えない本当の理由ここで見落としやすいのが、不安の原因は「計画がないこと」ではなく、“計画をどう実行するか”がまだ曖昧なことにある場合が多い、ということです。例えば、集客をどう始めるかどこで見込み客と出会うか売上が予定より遅れたらどうするかこうした部分が整理されていないと、計画はあっても、行動につながりにくくなります。「数字がある安心」と「動ける安心」は違う創業計画を作ると、数字の整理はできます。ですが、実際に動く場面では、判断優先順位不安との向き合いが必要になります。ここは、計画書を作っただけでは埋まらない部分です
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第27回 やりたいことはあるのに、決断できない人が見落としていること

「やりたいことはあるんですけど、なかなか決めきれなくて…」創業準備や事業の見直しの場面で、よく聞く言葉です。やりたい方向はなんとなく見えているでも、踏み出す決断ができない気づけば時間だけが過ぎているこの状態は、決して珍しいものではありません。決断できないのは、意志が弱いからではない決断できないと、覚悟が足りないのではないか自分は向いていないのではないかと感じてしまうことがあります。ですが、多くの場合それは違います。決断できない理由は、意志の問題ではなく、判断材料が整理されていないことであることがほとんどです。「やりたい」と「できる」がつながっていないやりたいことがあっても、どれくらいの売上が必要かどれくらい時間がかかるのか生活とのバランスはどうかといった現実の条件と結びついていないと、判断の土台がないままになります。その状態では、進んでいいのかもう少し待つべきかの判断ができません。決断できない人ほど、情報は持っている意外かもしれませんが、決断できない方ほど、情報はたくさん持っているよく考えているリスクも理解していることが多いです。ただ、それが“自分の状況に落とし込まれていない”ために、判断につながらないのです。「完璧な判断」を求めると動けなくなるもう一つ見落としやすいのが、失敗したくない間違えたくない正しい選択をしたいという気持ちです。ですが、創業や経営においては、最初から正解の選択肢が用意されていることはほとんどありません。完璧な判断を求めるほど、決断は遠のいてしまいます。決断の前に必要なのは「整理」決断できないときに必要なのは、新しい情報を増やすことではなく、何が不安なのか
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第18回 資金繰りが不安なとき、最初に見るべき数字は3つだけ

資金繰りが不安になるとき、多くの方はこう感じます。・何から確認すればいいのか分からない・決算書を見るべき?・売上を増やすことを考えるべき?数字が並ぶと、それだけで気持ちが重くなります。ですが、最初から難しい資料を見る必要はありません。まず見るべき数字は、たった3つだけです。① 今、手元にいくらあるかまず最初に確認したいのは、「今すぐ使えるお金がいくらあるか」です。・普通預金の残高・すぐ引き出せる資金これがスタート地点です。決算書よりも、将来の売上予測よりも、まずは「現在地」を知ることが大切です。② 今後1〜3か月で、いくら出ていくか次に見るのは、「近い将来に確実に出ていくお金」です。・家賃や人件費などの固定費・仕入れや外注費・税金や社会保険料・借入返済ポイントは、「理想」ではなく「確実に出る金額」を出すことです。ここが見えると、・どれくらい持ちこたえられるのか・どのタイミングが山場かが見えてきます。③ いつ、いくら入ってくるか最後に見るのは、**「入金の予定」**です。・請求済みで入金待ちの売上・定期的な入金・ほぼ確実な受注予定ここで重要なのは、「見込み」と「確定」を分けること。楽観的に見積もりすぎると、見通しはすぐに崩れてしまいます。この3つが分かるだけで、不安の質が変わる資金繰りが不安なとき、多くの場合は「全体が見えていない」ことが原因です。ですが、・手元資金・近い将来の支出・入金予定この3つが整理されるだけで、・本当に危ないのか・少し余裕があるのか・どこで手を打つべきかが、見えてきます。売上の前に、流れを整える不安になると、「もっと売上を増やさないと」と考えがちです。です
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第16回 創業前なのに、もう疲れてしまっている人へ

創業前なのに、「もう疲れてしまった」と感じることはありませんか。まだ事業は始まっていない。大きな失敗をしたわけでもない。それなのに、なぜか気持ちが重い。・やることが多い気がする・考えることが山ほどある・でも何から手をつければいいか分からないそんな状態が続くと、気づかないうちに心が消耗していきます。疲れているのは、怠けているからではない創業前に疲れてしまうと、「自分は向いていないのでは」「覚悟が足りないのでは」と考えてしまう方もいます。ですが、多くの場合それは違います。疲れの原因は、“やることが多い”からではなく、“整理されていないまま考え続けている”からです。頭の中で、・売上のこと・お金のこと・手続きのこと・家族への影響・将来への不安が、同時に動いていると、それだけで大きな負荷になります。見えない不安は、想像以上に体力を使う創業前は、まだ形になっていないからこそ、・成功も失敗も想像でしかない・リスクの大きさも測れないという状態になります。この「見えない不安」は、実際に問題が起きているとき以上に、エネルギーを消耗させます。何も起きていないのに疲れている。それは珍しいことではありません。頑張る前に、立ち止まる疲れているときほど、「もっと調べなきゃ」「もっと準備しなきゃ」と自分を追い込んでしまいがちです。ですが、本当に必要なのは、さらに動くことではなく、一度立ち止まって整理することかもしれません。・今、本当に決めなければならないことは何か・いま考えなくていいことは何か・不安の正体は何かこれを言葉にするだけで、頭の負荷はかなり軽くなります。創業前に疲れるのは、真剣だから創業前に疲れてし
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第14回 数字が苦手な人ほど、創業計画を後回しにしてはいけない理由

創業計画の話をすると、こんな反応をされることがあります。「数字が本当に苦手で……」「計算が得意な人がやるものですよね」「もう少し事業が動いてから考えようと思っていて」数字に苦手意識がある方ほど、創業計画を後回しにしてしまいがちです。ですが実は、数字が苦手な人ほど、早い段階で創業計画に向き合っておいたほうがいいというケースは少なくありません。「数字が苦手」なまま進むと起きやすいこと数字が苦手な状態で創業準備を進めていくと、こんな感覚に陥りやすくなります。・なんとなく不安だけど、理由が分からない・売上がどれくらい必要か、実感が持てない・お金の話になると考えるのをやめてしまうこの状態が続くと、・判断が感覚頼りになる・問題が起きてから初めて数字を見る・「こんなはずじゃなかった」と後から気づくという流れになりがちです。創業計画は「正確な数字」を作るものではありませんここでよくある誤解があります。創業計画というと、「正確な売上予測」「細かい数字の積み上げ」を求められるものだと思われがちです。ですが、最初から正確な数字を出せる人はほとんどいません。創業計画の本来の役割は、・どれくらい売上が必要か・どれくらい支出が出そうか・どこで資金が足りなくなりそうかを大まかに把握することにあります。精度よりも、「考えたかどうか」が重要です。数字が苦手な人ほど「見えない不安」を抱えやすい数字を見ないまま進むと、不安は消えるどころか、むしろ大きくなります。なぜなら、・何が不安なのか分からない・どこが危ないのか見えない状態になるからです。逆に、ざっくりでも数字に触れてみると、・不安の正体が少し分かる・想像より大
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第25回 事業計画に『想い』しか書けていないときの危険信号

創業のご相談を受けていると、とても熱い想いを持っている方に出会います。この事業で誰かの役に立ちたいこういうサービスが必要だと思う自分の経験を活かしたいその想いは、とても大切なものです。実際、想いがなければ事業は長く続きません。ただ――事業計画に「想い」しか書けていないときは、少し立ち止まって考えた方がいいサインでもあります。想いが強いほど、見えにくくなるもの想いがあると、行動力が上がる判断が早くなる周囲を巻き込めるという良い面があります。一方で、数字の現実時間の制約資金の限界といった部分が、後回しになりやすくなります。これは意識していないだけで、誰にでも起こり得ることです。「なんとかなる」は、計画ではない事業計画の中でよく見かけるのが、最初は厳しいかもしれませんが、頑張ります口コミで広がっていくと思います徐々に売上が伸びていく想定ですといった表現です。これらはすべて、想いとしては正しいです。ですが、計画として見ると、どれくらいのペースでどのくらいの売上になりいつ黒字化するのかが見えていません。これでは、「うまくいかなかったときに、どこを直せばいいのか」が分からなくなってしまいます。想いと現実をつなぐのが「計画」事業計画は、想いを否定するものではありません。むしろ、想いを現実につなぐための道具です。どれくらい売上が必要かどのくらい時間がかかるか資金はどこまで持つのかこれを整理することで、想いが“実行可能な形”になります。想いだけの計画が危ない理由想いだけで進めてしまうと、うまくいかない理由が分からない改善の方向が見えない不安だけが大きくなるという状態に陥りやすくなります。これは、
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第12回 創業計画書は“融資のためだけ”だと思っている人へ

創業計画書についてお話しすると、よくこんな声を聞きます。「融資のときに出す書類ですよね」「一度作ったら、正直あまり見返していません」実際、創業計画書を「通過点」として捉えている方は多いです。ですが、創業後しばらく経ってから振り返ると、この考え方が後から効いてくる場面があります。創業計画と現実は、ほぼ確実にズレますまず大前提として。創業計画どおりに事業が進むことは、ほとんどありません。・想定していた売上に届かない・逆に、予想外の仕事が増える・想定外の支出が出てくる・時間の使い方がまったく違うこうしたズレは、失敗でも甘さでもなく、「普通に起きること」です。問題になるのは、ズレることそのものではありません。本当に怖いのは「ズレに気づけなくなること」創業計画書を「融資のためだけの書類」として扱ってしまうと、・計画と現実を比べなくなる・どこがズレているのか分からない・気づいたときには、修正が大変という状態に陥りやすくなります。その結果、・なんとなく不安・でも、何を直せばいいか分からない・とりあえず目の前の仕事を回すという状況が続いてしまいます。創業計画は「正解」を示すものではありません創業計画書は、未来を当てるためのものではありません。本来の役割は、・当初、何を考えていたのか・どこを前提にしていたのか・どこが想定と違ってきているのかを整理するための土台です。計画がズレていることに早く気づければ、・修正は小さく済み・判断の選択肢も多く残ります。「作ったかどうか」より「使えているか」創業計画書について大切なのは、・立派に作ったかではなく・今の事業と照らして、使えているかです。細かい数字が合っ
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第11回「何から手をつければいいか分からない」状態が一番危ない理由

創業準備や事業の見直しについて、よく聞く言葉があります。「やることが多すぎて、 何から手をつければいいか分からないんです」この状態は、決して珍しいものではありません。むしろ、真面目に考えている人ほどここで立ち止まってしまうことが多い印象です。ただ、この「何から手をつければいいか分からない」状態を長く放置してしまうことが、実は一番危ないポイントでもあります。なぜ動けなくなるのかこの状態に陥るとき、多くの人はこんな感覚を抱えています。・手続きもやらないといけない・お金のことも考えないといけない・将来の方向性も決めきれていない頭の中では、全部「重要」に見えてしまい、優先順位がつかなくなります。結果として、・今日も何も決められなかった・気づけば時間だけが過ぎているという状況が続きます。これは、やる気や能力の問題ではありません。整理されていないだけです。危ないのは「止まっていること」ではない誤解されがちですが、問題なのは「今、動けていないこと」そのものではありません。本当に怖いのは、・何が分からないのか分からない・どこで詰まっているのか自覚できていない状態のまま、「そのうち何とかなるだろう」と時間だけが過ぎてしまうことです。この状態が続くと、・判断が後手に回る・本来選べたはずの選択肢が消える・不安だけが積み上がるという形で、後から効いてきます。「全部やろう」としないほうがいい創業準備や経営の整理は、一気に全部を片づける必要はありません。むしろ、・今、分からないことは何か・今日は決めなくていいことは何か・先に整理すべき論点はどこかこれを切り分けるだけで、頭の負荷はかなり下がります。優先順位
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第10回 何が不安なのか分からないまま、創業準備を進めている人が多い理由

何が不安なのか分からないまま、創業準備を進めている人が多い理由創業準備のご相談を受けていると、とても多いのが次のような状態です。・なんとなく不安だけど、何が不安なのか言葉にできない・やるべきことは多そうなのに、優先順位が分からない・行政手続き、融資、数字、契約…全部が頭の中で絡まっているこの状態で動いている方は、決して少なくありません。そして多くの場合、「まだ整理できていないから、相談するのはもう少し先でいい」と考えてしまいがちです。ですが実は、不安の正体が分からないまま準備を進めてしまうこと自体が、一番大きなリスクになることがあります。不安の正体が見えない理由不安が漠然としたままになる理由は、能力や覚悟の問題ではありません。多くの場合、・売上のこと・お金の流れ・手続きの順番・これから決めなければならない判断こうした要素が、頭の中でバラバラに存在しているだけです。一つひとつは考えているつもりでも、全体として整理されていないため、「何が問題なのか分からない」という感覚だけが残ります。この状態では、・判断に時間がかかる・なんとなく先送りが増える・不安だけが積み上がるという悪循環に入りやすくなります。「ちゃんと考えてから」ではなく、「整理しながら」でいい創業準備というと、「ある程度考えがまとまってから相談するもの」と思われがちです。ですが、実際には逆です。・何が分かっていないのか・どこで止まっているのか・何を決めきれていないのかそれを一度、外に出して整理することで、初めて次の一手が見えてきます。完璧な計画や結論は必要ありません。むしろ、まだ散らかった状態だからこそ、整理する意味があり
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