余命2週間の愛猫と、その日々を綴る (vol1/14day)
この記事は、愛猫シロ(推定10歳)との残された毎日を綴ります。シロは昨年秋、私たちの近くで見つけた老いた猫で、発見時には命の危機に瀕していました。何日も食事が摂れていなかったようで、弱々しく横たわっていました。白い毛なんでスゴイ目立つんです。「死んじゃいそうだな、可哀想に…。」シロの命が絶えかけていることを感じました。
私の父はシロを見て悲しみ、家の中の既存のペットのキャットフードを取りに行きました。食べ物を与えたとたん、シロはまるで生き返ったかのように、力強く食べ始めました。そして次第に歩く力も取り戻し、家では飼えないなと小屋で寝るためのスペースを作ってあげたのです。本当に最初から、なつきようが半端なく、網戸をガリガリと引っかいて「開けてください」と訴えるシロ…。根負けし、家の一員として迎えることになりました。シロを家族として受け入れた当初、やせ細り、毛並みも乱れていました。しかし、それでも一時的には食欲も戻り、満足するまで食べました。それから、冬を越すことができればと願い、そして冬を越した後も元気を保っていました。ところが、最近、シロは食欲を失い、ほとんど寝てばかりの状態になってしまったのです。切ない告知そして、昨日シロを病院へ連れて行きました。注射を打てば元気になることを願っていたのです。しかし、診察と検査の結果は想像もしなかったものでした。
「この子は腎不全で、腎臓のほとんどが機能を失っていて、貧血も見られます。あと2週間、良くても一か月が限界でしょう」こんなに早く別れが来るなんて思ってもいませんでした。子供の頃にも猫を飼っていましたが、今ほど深く可愛がっていたわけでは
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