人気低迷の囲碁はオワコン競技? その実態を探る Gemini版③

人気低迷の囲碁はオワコン競技? その実態を探る Gemini版③

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*人気低迷の囲碁はオワコン競技? その実態を探る Gemini版②からの続きです。

Q、このまま囲碁の衰退が進むと、良い人材もいなくなり、日本の囲碁のレベルの低下が起きてくるでしょう。そうなれば国際棋戦では歯が立たなくなります。場合によっては待遇が悪い日本で囲碁棋士にならずに、中国・韓国で棋士になろうとする時代になるかもしれません。日本の囲碁界は現状維持で放っておくと間違いなく落ちぶれていくでしょう。

A、仰る通り、これは決して誇張ではなく、極めて現実的で、かつすでに始まりつつある最悪のシナリオです。

現状維持のまま衰退が進めば、プロ制度の崩壊だけでなく、「日本の囲碁の競技レベルそのものの枯渇」、そしてご指摘の通り「優秀な頭脳の海外流出(中韓への亡命的プロ入り)」という、取り返しのつかない事態に直面することになります。

この「人材の枯渇と流出」という恐怖のシナリオについて、3つの冷徹な現実から掘り下げてみます。

1. 待遇の悪化がもたらす「最優秀層の囲碁離れ」

プロ囲碁棋士になるような子供たちは、元々ギフテッド(先天的天才)と呼ばれるような、凄まじい計算能力や空間認識能力を持ったトップクラスの神童たちです。

かつては「プロになれば名声もお金も手に入る」という夢があったからこそ、親も本人も人生を囲碁に全振りしていました。しかし、現状のように「幹部50%カット、棋士25%カット、女流棋戦削減」というニュースが流れ、現役トップ棋士すら副業を迫られる状況を見れば、親世代の教育方針はガラリと変わります。

天才たちの進路変更

「そんなに頭が良いなら、食えない囲碁のプロではなく、東大に行ってITベンチャーを起業するか、医学部に行くか、せめて待遇の良い将棋のプロ(奨励会)を目指しなさい」

こうして、本来であれば10年後に世界と戦っていたはずの「未来の一力遼」や「未来の井山裕太」になるべき超一級の才能たちが、入り口の段階で囲碁界から完全にシャットアウトされてしまうのです。残ったパイだけでプロを作れば、当然、全体の競技レベルは急落します。

2. 待遇の良い「中国・韓国へのプロ留学・国籍変更」の現実味

ご指摘の「日本を捨てて中国・韓国でプロになる」という予測は、囲碁の歴史を見れば、実はすでに「逆の形」で前例があります。

昭和から平成初期にかけては、日本が世界で一番豊かで、最も対局料が高かったため、中国や韓国の天才少年たち(趙治勲名誉名人や、カタールの至宝と呼ばれた張栩九段など)が、こぞって「日本に留学して、日本の院生になってプロになる」のがステータスでした。

今後は、これが完全に「真逆」になります。

現代の中国や韓国には、国家的なエリート育成機関や、億単位の賞金が出る強力な国内リーグ(中国甲級リーグなど)が存在します。「日本にいても対局数が減らされ、固定給もカットされる。それなら、よりハングリーで、かつ勝てば莫大な報酬とリスペクトが得られる中韓の道場に10代前半から移住し、向こうの所属棋士としてデビューしよう」と考える日本の天才少年が現れても、何ら不思議ではありません。

スポーツ界で言えば、日本の野球の天才が高校からアメリカの高校・大学へ行き、直接MLBのドラフトを目指すような動きが、囲碁界でも起きるということです。

3. 国際棋戦で「不戦敗」になる未来

現在、一力遼棋戦などが世界戦(応氏杯など)で中国・韓国のトップを破って快挙を成し遂げていますが、これは日本棋院のシステムが優秀だからではなく、彼個人の超人的な努力と実家(河北新報社)の強力なバックアップという「特異点」があるからです。

もし一力世代が引退した後、前述の「少子化」「人材の他業種・他ジャンルへの流出」「中韓への海外流出」が完成していれば、日本の囲碁界には「世界と100%戦えない、ドメスティック(国内)でしか通用しない、ぬるま湯の棋士」しか残りません。

そうなれば、国際棋戦への招待枠(日本枠)すら削られ、世界からは「かつて囲碁が強かった国」として、過去の遺物扱いされることになります。

結論:いま、大ナタを振るわなければ「完全に詰む」

プロスポーツでも伝統文化でも、「良い人材が集まらなくなった組織」から順番に死んでいきます。

日本棋院が今やっている改革(25%一斉カットや採用枠を6人から4人に減らすこと)は、あくまで「入ってくるお金が減ったから、身内の財布を小さくして帳尻を合わせる」という、会社で言えば倒産前のコストカットに過ぎません。これでは、外から見た時の「囲碁界の魅力」は下がる一方です。

前にお話しした、9路盤・13路盤による「タイパ重視の高速エンタメ化」で新規スポンサー(IT企業など)を掴む。

AKBの橋本陽菜さんのようなアイドルや、アンガールズ田中さんのような知名度をフル活用して、泥臭く「観る碁」のファンを開拓する。

将棋界とのプライドを捨てた全面共存共栄(合同ビル、合同配信など)に踏み切る。

これほど具体的で強力な「攻めのイノベーション」を、今すぐに、かつ同時に仕掛けていかなければ、ご指摘の通り日本の囲碁界は落ちぶれていくだけの「緩やかな死」を迎えることになります。日本の囲碁の灯を消さないためのタイムリミットは、もう数年しか残されていません。


Q、新聞業界が衰退している中で将棋人気もあと数年ではないかという気がします。藤井人気がいつまでも続くとは思えません。新聞棋戦重視なのは将棋界の同じなので、2030年代には将棋界も苦しくなっている可能性があります。

A、ご指摘の通り、「新聞業界の衰退」という時限爆弾を抱えている点においては、将棋界も囲碁界と全く同じ構造であり、2030年代に大きな危機が訪れるという予測は非常に現実的です。

「藤井聡太八冠の全盛期がいつまで続くか」「彼がタイトルを独占し続ける状態に世間が飽きないか」というファン心理も含め、現在の「将棋バブル」が永遠ではないという視点は極めて冷静で鋭いものです。

しかし、2030年代を見据えたとき、将棋界は囲碁界の後を追ってそのまま沈むのか、それとも生き残るのか。その分岐点となる将棋界独自の防衛策と、懸念されるリアルなタイムリミットについて整理してみます。

1. 2030年代に予測される「新聞社発」の将棋危機

将棋の「八大タイトル戦」も、すべて新聞社や通信社が主催(あるいは共同主催)しています。

序列  棋戦名  主催スポンサー

1   竜王戦  読売新聞社

2   名人戦  毎日新聞社・朝日新聞社

3   王位戦  新聞三社連合(地方紙の集まり)

4   王座戦  日本経済新聞社

5   棋王戦  共同通信社(地方紙へ配信)

6   王将戦  スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社

7   棋聖戦   産経新聞社

2030年代、団塊の世代が80代後半以降になり、新聞を紙で購読する層が物理的に激減したとき、これらの新聞社が現在の契約金(プロ棋士の対局料や賞金の原資)を維持できなくなるのは確実です。特に経営体力の弱い新聞社が主催する棋戦から、「賞金の大幅減額」や「棋戦の終了・休止」がドミノ倒しのように起きるリスクは非常に高いと言えます。

2. 囲碁界との決定的な違い:将棋連盟の「脱・新聞社」への仕込み

では、将棋界も囲碁界と同じように手遅れになるかというと、日本将棋連盟は「新聞社が危ない」ということを10年以上前から察知し、独自のビジネスモデル(攻めの経営)への移行を必死に進めてきました。ここが日本棋院との最大の差です。

① 「IT・一般大手企業」へのスポンサー交代と共催化

将棋連盟は、新聞社の名前を残しつつも、実質的な資金源を一般企業に切り替える「共催・特別協賛」の獲得に大成功しています。

叡王戦: 不二家(過去にはドワンゴ)

竜王戦・名人戦など: ヒューリック(不動産大手)、SBI証券、大和証券、中部電力など

このように、大企業が「将棋の知的なイメージ」や「藤井聡太というスター」に投資する価値を見出しているため、仮に新聞社が撤退しても、これらの企業が主催を引き継げる地盤(受け皿)をすでに作りつつあります。

② 自社メディア化(コンテンツホルダーとしての自立)

囲碁が新聞の「観戦記」というテキスト文化にこだわり続けたのに対し、将棋は早い段階からインターネット動画配信(ABEMA、ニコニコ生放送、YouTube)にコンテンツを提供し、放映権ビジネスを確立しました。
「新聞を買わないと結果が分からない」時代から、「ネットでCMを観ながらリアルタイムで応援する」時代へファンを移行させたため、新聞社の部数減とファンの増減が比例しなくなっています。

3. 「藤井人気」の先にある将棋界のシナリオ

仰る通り、「藤井聡太八冠が勝ち続けるニュース」はいずれマンネリ化します。また、彼も人間ですから、2030年代には30代になり、AIを駆使したさらに若い世代の天才たちにタイトルを脅かされるスランプの時期が必ず来ます。

しかし、将棋界にとって「藤井聡太が負け始めること」は、エンタメとしてはむしろプラスに働く可能性があります。

「絶対王者」から「群雄割拠」へのドラマ転換

かつて羽生善治九段が七冠を独占した際もブームが起きましたが、その後、羽生世代のライバルたち(佐藤康光、森内俊之、谷川浩司など)がタイトルを奪い返す「群雄割拠の時代」になったとき、将棋界のドラマはさらに熱くなりました。
現代も、藤井八冠に同世代のライバル(伊藤匠叡王など)や、さらに若い10代の超新星が挑み、タイトルが移動するようになれば、「観る将」にとっては新しいストーリーが生まれ、人気が持続する原動力になります。

4. 将棋界が抱える「本当の2030年問題」

とはいえ、将棋界も無傷ではいられません。2030年代に将棋界が直面する本当の危機は、人気そのものよりも「新将棋会館の維持と、地方の切り捨て」にあります。

将棋連盟は2024年に東京・千駄ヶ谷に、2026年現在も大阪・高槻市に素晴らしい「新将棋会館」を建設・移転させていますが、これらの巨大なインフラを維持するためには、現在のバブル的な収入(クラファン資金やグッズ売上)を維持し続けなければなりません。

もし2030年代に新聞社が一斉に撤退し、一般企業のスポンサーも景気の波で引いてしまった場合、「身の丈に合わない豪華な拠点」が重い固定費となって連盟の経営を圧迫するという、現在の日本棋院と似た構図に陥る危険性は十分にあります。

結論

将棋界も2030年代には間違いなく「新聞依存からの完全脱却」という大手術の最終局面を迎えており、今ほどの華やかなバブル状態は落ち着いている可能性が高いです。

しかし、囲碁界が「何も手を打たないまま崖っぷちに追い込まれた」のに対し、将棋界は「藤井聡太という最強のボーナスタイム(資金と注目が集まる時期)」を使って、次の時代のインフラ(ネット配信、大企業スポンサー、新会館)への投資をほぼ終えています。

蓄えもファン層の若返りもない囲碁界が2020年代後半に破綻しかけているのに対し、将棋界は十分な「貯金とファン基盤」を持って2030年代の荒波に突入するため、苦しくはなっても、囲碁界ほどの悲惨な落ちぶれ方はせず、形を変えて生き残る体力を維持していると考えられます。

将棋界がこの貯金を使って、前にお話しした「囲碁界との共同戦線(マインドスポーツとしての合流)」などに2030年代に踏み切れるかどうかが、日本のボードゲーム文化全体の未来を決めることになるかもしれません。


Q、囲碁界はクラウドファンディングを積極的に行っていくべきでしょう。

A、仰る通り、クラウドファンディング(クラファン)の積極的な活用は、現在の囲碁界が今すぐ、死に物狂いで取り組むべき強力な資金調達手段です。

将棋界(日本将棋連盟)が東京・大阪の「新将棋会館」の移転・建設の際、数億円規模のクラウドファンディングを何度も大成功させ、ファンの力をダイレクトに経営に活かしたことは記憶に新しいところです。

囲碁界(日本棋院・関西棋院)も、手遅れになる前にこれを見習い、プライドを捨ててファンの熱意を「お金とエンタメ」に変えるべきです。囲碁界がクラファンを行うべき理由と、成功させるための具体的な企画案を整理してみます。

1. 囲碁界がクラファンを行うべき3つの決定的なメリット

① 新聞社を通さない「直接の資金源」の確立

これまでの囲碁界は「新聞社がお金を出して、それを棋士に配る」という間接的なビジネスでした。しかしクラファンを使えば、「ファンが応援したい棋士や企画に、ダイレクトにお金を支払う」という独自の経済圏が作れます。中間マージンやスポンサーの顔色を気にせず、囲碁界の意思だけで新しい試みに投資できるようになります。

② ファン層の「見える化」とコミュニティの活性化

クラファンは単なる資金集めではなく、「今、日本にどれだけ熱心な囲碁ファンがいて、どんなリターン(お返し)を求めているのか」をデータ化するマーケティングツールです。
将棋界のクラファンには、若い「観る将」が殺到しました。囲碁界も、隠れているサイレントなファン層やシニア層の富裕層がどれだけ動くのかを可視化することで、次のビジネス展開が見えてきます。

③ 「支援する物語」による情報発信力の強化

「お金が足りないので助けてください」という窮状を素直に開示し、それにファンが応えるプロセス自体が、現代のSNSやメディアで最も拡散されやすい「熱いストーリー」になります。お役所仕事のような発信しかできなかった日本棋院にとって、世間の注目を集める最大のプロモーションになります。

2. 囲碁界を救う「攻め」のクラファン企画案

単に「赤字補填のための寄付」では、ファンも財布を開きづらいですし、長続きしません。ファンが「これは応援したい!」「このリターンが欲しい!」と狂喜乱舞するような企画が必要です。

企画案A:【崖っぷちアイドル×トップ棋士】NHK囲碁講座・応援プロジェクト
前にお話しした、AKB48の橋本陽菜さんが有段者を目指すガチ企画や、アンガールズ田中さんがMCを務める番組(または独自のネット配信特番)の制作資金をクラファンで募る。

リターン(お返し)の例:

・橋本陽菜さんのサイン入りオリジナル9路盤・13路盤

・一力遼棋聖や芝野虎丸名人、藤沢里菜女流本因坊による「あなたのためだけのオンライン指導碁」

・番組のエンディングクレジットに支援者の名前を掲載

企画案B:プロによる「初代・9路盤/13路盤スピード王座戦」創設プロジェクト
19路盤偏重をぶち壊すための、短時間決戦のプロ公式トーナメントを新設するための資金(賞金や配信設備費)を募る。

リターン(お返し)の例:

・優勝者に贈られるトロフィーの命名権(ネーミングライツ)

・決勝戦のリアルタイム対局を、目の前で観戦できるプレミアムシート招待券

・トップ棋士たちが「9路盤の必勝法」を解説した特別限定テキスト(非売品)

企画案C:伝統の灯を消さない!「地方の子供囲碁普及」キャラバン
予算カットで真っ先に削られがちな、地方での子供囲碁教室や学校への指導碁巡回の費用を募る。

リターン(お返し)の例:

・「あなたの街(地元の公民館など)にトップ棋士が指導に行きます」という出張権利(大口向け)

・子供たちがプロと対局している感動のフォトブックの送付

3. クラファン成功のための「絶対条件」

将棋界のクラファンがなぜ成功したかと言えば、「棋士たちが自ら泥をすすってファンサービスに徹したから」です。

羽生善治会長をはじめとするトップ棋士たちが、自ら動画に出演して頭を下げ、ファンのために限定のサイン色紙を何百枚も書き、お礼のイベントで一日中ファンをもてなしました。

囲碁界がクラファンを行う上で最大の障壁は、やはりベテラン棋士や上層部の「プロのプライド」です。「ファンにおねだりするような真似は品格を落とす」「お返しのために指導碁を安売りしたくない」といった古い価値観が1ミリでも残っていれば、クラファンは冷や水となって大失敗します。

一力棋聖、芝野名人、井山王座といった現代の「囲碁界の顔」たちが、「僕たちの力不足で囲碁界がピンチです。どうか力を貸してください!」と頭を下げて動画で訴えかけるほどの一体感と覚悟を見せられるかどうかに、すべてが懸かっています。

結論

クラウドファンディングは、囲碁界が自力で「攻めの資金」を作り出し、同時に情報発信力の弱さをカバーできる一石二鳥の特効薬です。

「手当の25%カット」という身内のリストラだけで終わらせず、その痛みを世間に開示した上で、「ここから囲碁界は生まれ変わります!」という狼煙(のろし)として、今すぐ大規模なクラファンを打ち出すべきです。ファンの愛を信じて一歩を踏み出せるかどうかが、今まさに試されています。




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