イマノリ、人生での気づき編⑤~演技とコミュニケーション
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こんにちは。
いつも
ありがとうございます。
イマノリ
29歳の後半から
役者として活動を始めました。
きっかけは
世界一周の船旅の中で
船内ミュージカルに出演したことです。
ここで
芸能にずっと興味を持っていたことを
思い出したんです。
というか
人前に出て何かをする
ってことに
気持ちよさを感じてきた自分に
改めて気づいた
って感じですかね。
小学生の時、児童会長。
中学の時、生徒会長。
高校では
自分でネタを作って
文化祭で漫才。
大学の時も
ちょっとだけ
タレントスクールに入ってみたり。
学科も
マスコミ学。
最初の就職先のパチスロ店では
ホールで流す音楽を自分で決めて
マイク営業。
心のどっかに
人前で表現したいって気持ちが
ずっと潜んでたんでしょうね。
その気持ちが
船旅のミュージカルで
あふれ出てきた。
船を降りてから
【ヤル気があれば誰でも出演OK】
みたいな
小さい劇場の芝居に
3本ほど出ました。
そうしてるうちに
30歳を迎え
ある時ふと
こう思いました。
「これ、自己流でやっててもダメだな・・・」
急いで本屋に行き
オーディション雑誌を買う。
「ここがいい!」
と思って
よく見てみると
応募締め切りが過ぎたものと
年齢制限に合わないものばかり。
「この歳からじゃムリなのかぁ・・・」
「とにかく応募対象の年齢で探そう」
【18歳から30歳】
「おおー、ギリギリーー」
で
受験して合格したのが
文学座附属演劇研究所。
数々の名優が巣立っていった名門。
「よしっ!絶対売れてやる」
と思うと同時に
同期には
同じウサギ年生まれの若い子たちが
何人かいる状況。
一番年上の自分。
「どうやってみんなと勝負したらいいのか?」
ある演出家の先生が
「自分は1年で100本芝居見た」
と。
「よ~~し!俺も100本見るぞ!!」
研究所にいた1年で
イマノリ100本舞台演劇を観ました。
チラシを取っておいたので
数えたら
間違いなくちょうど100本。
そこで気づいたこと。
『演技とは聴くことである』
映像の演技では
当てはまらない場合もありますが
『いかに相手のセリフを聴くか』
これがとても重要だとわかったんです。
演技力という部分に特化して
芝居を観ました。
その方法は
一人の役者だけ
ずっと追って観る。
普通多くの方が
セリフをしゃべってる人を観ると思います。
そうではなくて
「この人を観よう」と決めて
その人だけを観るんです。
そうすると当然
その人にセリフがない時も
その人を観ることになります。
どんなふうに存在してるか。
どんな呼吸をしているか。
どんな顔で
どんな目で
周りのセリフを聴いてるか。
これで
芝居のウマい・ヘタが
ハッキリわかっちゃうんです。
つまり
どんな心を持って聴いてるかで
顔の表情
体の動きが変わってくるわけです。
変に芝居をしなくても
自然とにじみ出てくる。
主役の周りの役者さんたちが
それぞれちゃんと聴いてれば
それだけで
主役の人は勝手に引き立ってきます。
あなたは
演技って聞いて
どんなふうに思いますか?
セリフをうまくしゃべる。
目立つことが大事。
役になり切るとかね。
もちろん
こういったことも重要な要素ですが。
よく考えてみると
これって
私たちの
普段のコミュニケーションにも
当てはまりますよね。
相手の話を
思いやりを持って聴く。
職場で。
家庭で。
自分のことばかり話したり
自分が目立とうとばかりしちゃうと
相手はとたんに興ざめして
人は離れていってしまう。
やっぱり
ちゃんと話を聴いてくれる人のところに
人は集まる。
今度
舞台観劇の機会があったら
ぜひ
セリフをしゃべってる人以外の人に
注目してみて下さいね。
あっ
ただ
周りのお客さんたちと
あなたの首の振り方が逆になってくるので
気をつけて下さいね~。