新しい人生の幕開け…17

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Rさんから突然の電話…。

私が会社を辞めたことを誰かに聞いたのだろうか、ちょっとめんどくさいな、と思いながら電話に出た。

「久しぶり~!何してた?」と、しらばっくれたような電話だった。
「特になにもしてないよ」と当たりさわりのない返事をした。
そしたら案の定…
「保険屋、辞めたんだって?仕事探してるの?」
と言ってきた。
「あ~話早いね(笑)」などと話をしていたが、Rさんは思わぬことを私に言ってきた。
「いや~実はさ、私今、あの近くのスーパーのフードコートで働いているんだけど、人手が足りないのよね」
と。
「あ~そうなんだ~」と聞き流していたら
「どうせあんた暇でしょ!私ここのフードコートの責任者になっているから面接は私だけど求人票欲しいから早く取ってきて~」
と。
「ありがたいけど、土日休みじゃないでしょ?」というと
「土日は高校生のバイトもいるし、年配の人もいるから完全に土日休みとはいかないけどなるべく休んでいいから」
と…。
「うん、ありがとう、わかった、旦那に相談してみるね」というとすかさず
「旦那なんかアテになんないんだし、自分で決めればいいでしょ」
と言われてしまった。
そうだけど…一応、相談しないと、という耳は一切聞かず、
「今もう面接来てるしあんたのシフトのところ空けておくからハローワーク行ってきて!」
といい、電話は切れてしまった。

確かにいい話ではある。
そこのスーパーはその当時、できたばかりでいろんなフードコートが入っていた。

家からも近い…。

選択肢などなかった。
自分で探しても仕事などなかった。
子供のこともわかってくれる人が責任者なら、それはそれでありがたい。

Rさんは最近音沙汰なかったと思ったら、そこで仕事してたのか…。

それでも1時間くらい悩んだ。
これが「正解」なのか…。

そうしているうちにまたRさんから電話がきた。
「ハローワーク行った?まだ?早く行ってよ~、私15時までなんだから~」と…。

はぁ…。

「ごめんね、ちょっと家事してて、これから行くね」
と言ってしまった。

仕方なし…私はハローワークに向かった。
そしてRさんがいう会社の求人票を見つけて紹介状をだしてもらった。

そのまま、Rさんがいるお店に行った。

電話するより早いと思ったからだ。

そしてその場で「面接」ということになった。
軽いテストのようなものがあったが「心配ないよ」と言っていた。
「面接」と言っても、お互いなんだか照れ臭そうにしていた。
「採用の結果は本社からだから少し時間かかるけど待ってて」
といい、Rさんは仕事に戻っていった。

仕事が決まったことは嬉しいけど…
なんだか「不安」もあった。

それは仕事内容ではなく…Rさんとの関係。
Rさんは女性だが、どこか「クセ」のある人だったから、それが心配だった。
トラブルにならなければいいけど…。

そして、その夜、旦那にパートの面接に行ってきたことを伝えた。
旦那は「お前はいいな、すぐ仕事が見つかって」と嫌味のようなことを言われたが、私は『旦那が思うような簡単なものじゃないよ』と言いたかった。

そして、数日後
「採用」の通知が届いた。
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