「流動性知能」と「結晶性知能」

「流動性知能」と「結晶性知能」

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コラム
「頭がいい」と一言で言っても、その中身は一つではありません。

知能には、大きく分けて二つの側面があります。

一つは、流動性知能です。

これは、新しい問題に出会ったときに、素早く考え、推論し、解決する力です。

抽象的なパズルを解く。

初めて見る問題の法則を見つける。

数学的に考える。

新しい状況にすばやく対応する。

こうした力が、流動性知能に関わります。

もう一つは、結晶性知能です。

これは、学習や経験によって積み上げられた知識を使って判断する力です。

語彙の豊かさ。

歴史的な知識。

社会や文化への理解。

専門的な経験。

こうしたものが、結晶性知能を支えます。

ギフテッド児は、幼いころから流動性知能の高さを見せることがあります。

発想が早い。

ひらめきが鋭い。

一度見ただけで分かる。

大人が驚くような推論をする。

そのため、「この子は天才かもしれない」と思われることがあります。

しかし、長く伸びる子に必要なのは、それだけではありません。

年齢が上がるほど大切になるのは、知識や経験を活用する力です。

つまり、結晶性知能です。

私は、ギフテッド教育では、ひらめきを称賛するだけでなく、経験を積ませることが大切だと考えています。

調べる。

読む。

書く。

話す。

作る。

失敗する。

仲間と考える。

こうした経験が、子どもの知性を厚くしていきます。

ひらめきは才能の火花です。

でも、経験はその火を燃やし続ける薪です。

保護者の方には、IQの高さだけを見て焦らないでほしいのです。

その子の知性を、急がず、広く、深く育てること。

それが、才能を一時的な輝きで終わらせないために必要なのです。
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