なぜIQは途中で伸び悩むのか

なぜIQは途中で伸び悩むのか

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コラム
小学生のころ、WISC検査で高いIQが出ると、保護者は大きな希望を抱きます。

「この子には特別な才能がある」
「このまま伸びていけば、すごい未来があるかもしれない」

そう思うのは自然なことです。

けれど、ギフテッドの子が必ずそのまま伸び続けるとは限りません。

幼いころにIQが高く見えても、年齢が上がるにつれて思ったほど力が伸びない子もいます。

その理由の一つは、子どもの知能には年齢によって伸び方の違う力があるからです。

若い時期に強く表れやすいのは、新しい問題を素早く理解し、推論し、解決する力です。これは流動性知能と呼ばれます。

一方で、大人になるほど大切になるのは、これまでの学習や経験をもとに判断する力です。これは結晶性知能と呼ばれます。

つまり、幼いころの「ひらめき」や「理解の速さ」だけでは、長期的な才能にはなりません。

知識を積み重ねること。

経験を増やすこと。

失敗しても試行錯誤すること。

人と関わりながら学ぶこと。

それらがあって初めて、才能は成熟していきます。

私は、ギフテッド児に必要なのは「もっと難しいことをやらせること」だけではないと考えています。

大切なのは、その子の高い知性を、人生の中で使える力に育てることです。

IQが高いことは、素晴らしい入口です。

けれど、その入口の先に、学び続ける力、経験を積む力、人と協力する力を育てていく必要があります。

保護者の方は、わが子が途中で伸び悩んでも、「才能がなかった」と思わなくて大丈夫です。

才能は、数字だけで決まるものではありません。

経験と環境によって、何度でも育て直せるものなのです。
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