ギフテッドの子は、なぜ「やりたくないこと」に手をつけられないのか

ギフテッドの子は、なぜ「やりたくないこと」に手をつけられないのか

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コラム

―好き嫌いではなく、意味を感じられないことへの強い拒否感―


ギフテッドの子を育てていると、保護者は不思議な場面に何度も出会います。

好きなことには、驚くほど集中する。

恐竜、宇宙、数学、歴史、ゲーム、プログラミング。

一度興味を持つと、大人でも驚くほど深く調べ、何時間でも没頭します。

ところが、興味のない宿題、単純な反復練習、家の手伝いになると、まるで別人のように動かない。

親から見ると、「好きなことだけやっている」「わがまま」「やればできるのにやらない」と感じてしまいます。

しかし、ギフテッドの子の中では、少し違うことが起きている場合があります。

彼らは、意味を感じたことには強い力を発揮します。

「なぜそうなるのか」「もっと知りたい」「自分で試したい」と思えると、一気に学びが進みます。

一方で、意味を感じられないこと、すでに分かっていることの繰り返し、目的が見えない作業には、強い苦痛を感じることがあります。

普通の子なら「面倒だけどやる」で済むことでも、ギフテッドの子には「頭を止められるような退屈さ」「自分の時間を奪われる感覚」として迫ってくることがあります。

だからといって、やりたくないことを全部避けてよいわけではありません。

社会で生きるには、興味のないことにも取り組む力が必要です。

ただし、力で押さえつけても、反発が強くなるだけです。

大切なのは、「意味づけ」と「入口」を作ることです。

漢字練習なら、好きなテーマの文章を書く中で使う。

算数なら、ゲームや買い物、実験につなげる。

読書感想文なら、好きな本や動画の分析から始める。

家の手伝いなら、「家族のため」だけでなく、仕組み化や役割として見える形にする。

ギフテッドの子は、やりたくないことができない子ではありません。

意味が見えたとき、驚くほど動ける子です。

「なぜやらないの」と責める前に、

「この子には、どう見えているのか」

「どこからなら入っていけるのか」

そう考えることが、その子の力を引き出す第一歩になります。
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