友だちを攻め立てる子の心には、正しさへの痛みがある

友だちを攻め立てる子の心には、正しさへの痛みがある

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コラム

―ギフテッドの子の“正論”が人間関係を壊すとき―


ギフテッドの子は、友だちの間違いを強く指摘してしまうことがあります。

「それ、違うよ」

「なんでそんなことも分からないの」

「そのやり方は正しくない」

「ルールを守っていない」

本人に悪気はないこともあります。

むしろ、正しいことを伝えているつもりです。

間違いを直してあげている。

不公平を正している。

ルールを守ろうとしている。

しかし、言われた相手は傷つきます。

友だちは離れていきます。

先生からは「言い方がきつい」「友だちを責めすぎる」と注意されます。

そして本人は思います。

「正しいことを言ったのに、なぜ怒られるの?」

ここに、ギフテッドの子の人間関係の難しさがあります。

彼らは、矛盾や間違いに敏感です。

正しくないことを見つける力があります。

問題点に気づく力があります。

しかし、相手の気持ちに合わせて言葉を調整する力は、まだ育っている途中のことがあります。

正しさは大切です。

でも、人間関係では、正しさだけでは足りません。

相手が今どんな気持ちなのか。

今言うべきことなのか。

どんな言い方なら届くのか。

そこまで含めて、社会の中での知性です。

私は、ギフテッドの子には「正しさを人に届ける練習」が必要だと考えています。

「その指摘は大事だね」

「でも、今の言い方だと相手は責められたと感じるよ」

「まず相手の気持ちを聞いてから伝えよう」

「正しいことほど、やさしく言う必要があるんだよ」

このように、正論を否定せず、届け方を育てるのです。

子どもの正義感を潰してはいけません。

でも、人を傷つける形のまま放置してもいけません。

正しさは、使い方を間違えると武器になります。

でも、育て方を間違えなければ、人を守る力にもなります。

ギフテッドの子が友だちを攻め立てるとき、その奥には「正しくありたい」という強い気持ちがあるのかもしれません。

その気持ちを、孤立ではなく信頼につなげる。

そこに、大人の支援が必要なのです。
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