―IQの高さと学校の成績は、必ずしも同じではない―
ギフテッドという言葉を聞くと、多くの人は「全教科で成績優秀な子」を想像するかもしれません。
しかし実際には、ギフテッドの子の中にも、学校の成績が苦しい子は少なくありません。
IQが高い。
理解力がある。
興味のあることには深く取り組む。
それでも、通知表やテストの点数が安定しないことがあります。
なぜなら、ギフテッドの力は、すべての教科に均等に表れるわけではないからです。
ある子は数学には非常に強い。
でも、漢字練習や作文は苦手。
ある子は歴史や社会問題には深く考えられる。
でも、体育や工作では不器用さが目立つ。
ある子は読書量が多い。
でも、提出物やノート作りができない。
このように、能力に大きな凸凹があることがあります。
添付資料にもあるように、ギフテッドの子は記憶力や理解力が高く、成績優秀な子もいます。
一方で、得意な分野では突出した力を発揮しているのに、学校の成績が苦しくなる子もたくさんいます。
特に、手先や目の動きを協調させる運動が苦手だったり、発達性協調運動症、ADHD、LDなどの特性をあわせ持ったりする場合、学校生活の中で困難が目立ちやすくなります。
ここで問題になるのは、「頭がいいなら全部できるはず」という誤解です。
この誤解があると、子どもは追い詰められます。
「できるのにやらない」
「努力が足りない」
「上達しないのは甘え」
そう言われ続けると、子どもは自信を失います。
本当は得意なことがあるのに、苦手な部分ばかりを責められ、「自分はダメな子だ」と感じてしまうのです。
私は、ギフテッドの子を見るときには、平均点ではなく凸凹を見ることが大切だと考えています。
全体の成績だけで判断しない。
その子がどこで突出し、どこで困っているのかを見る。
得意を伸ばしながら、苦手は道具や環境で補う。
これが必要です。
成績が良くないから、ギフテッドではない。
そう決めつける必要はありません。
むしろ、成績の凸凹の中に、その子の特性が隠れていることがあります。