学校へ行けなくなった生徒②

学校へ行けなくなった生徒②

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コラム

グループLINEの中の欠席


マイは、教室ではまだ友達だった。

昼休みには一緒にお弁当を食べた。

移動教室も並んで歩いた。

でも、夜になると別のクラスが始まった。

スマホの中のクラスだった。

グループLINEには、マイの知らない写真が貼られた。

「今日の顔、やばくない?」

「また空気読めてない」

名前は出ていなかった。

でも、マイには分かった。

翌朝、友達は普通に言った。

「おはよう」

マイも普通に返した。

教室の中では、何も起きていないことになっていた。

先生も知らない。

親も知らない。

けれどマイは、夜の教室から帰ってこられなくなった。

ある朝、制服を着たまま玄関で座り込んだ。

母親が聞いた。

「学校で何かあったの?」

マイは首を振った。

学校では、何も起きていなかった。

起きていたのは、手のひらの中だった。
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