「美味けりゃ売れる」という幻想
「美味けりゃ売れる」は幻想である昔はよく「売り上げを上げるためにとにかく美味しいお菓子を作ろう!」というように考えていました。毎日遅くまでお店に残って、お菓子作りの練習をして、めちゃくちゃ美味しいお菓子を作る技術を伸ばしていました。なぜなら「美味けりゃ売れる」という幻想を胸に抱いていたからです。どこのケーキ屋さんにも負けないような美味しいケーキを作りさえすれば絶対に売れまくるんだ!そう思っていました。しかし、ある日の食べ歩きを機にこの考え方は打ち砕かれてしまいました。どうやらおいしいと売れるは必ずしもイコールでは無いようです。事実、ミシュランで星を獲得するようなお店でも経営が厳しいお店も存在します。逆に、繁盛しているように見えないのに何十年も生き続ける地元のラーメン屋という存在もあります。
この事実を頭の片隅に置いたうえで読み進めてみてください。美味しいのに売れないお店僕が働いていたケーキ屋さんは世界に名を轟かせる超一流シェフが経営するお店でした。どのケーキを食べても非の打ちどころが無いほどに美味しく、とても感動したことを覚えています。そのようなお店の売上金額は月に800万円を超える程でした。ケーキの味以上にこの金額に感銘したこともあります。しかしこれは僕が入社する前の話です。僕が入社した頃のお店は売り上げが右肩下がりの状態でした。昔は平日だろうと1日で100万円を超えるようなレベルだったそうだが、僕が経験したのは1日10万円行けば良い方というレベルでした。雨の日は2万円なんて日も。もう一度言います。僕が働いていたケーキ屋さんは世界に名を轟かせる超一流シェフが経営するお店でした
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