【文献紹介#39】肺がんの早期診断(レビュー)
こんにちはJunonです。
今月公開されたレビュー論文(英語)の中から興味のあったものを一つ紹介します。
出典
タイトル:Early diagnosis of lung cancer: which is the optimal choice?
著者:Jing Ning, Tao Ge, Minlin Jiang, Keyi Jia , 他
雑誌:Aging (Albany NY).
論文公開日:2021年 2月11日
どんな内容の論文か?
肺がん患者の予後は患者毎に大きく異なる。IA期では5年生存率が90%を超えることもあるが、IV期では10%以下になることもある。そのため、肺がん患者にとって早期診断は非常に重要である。本研究では、早期肺癌の画像スクリーニング、気管支鏡検査、リキッドバイオプシーなどの様々な診断法と、揮発性有機化合物、自己抗体に着目し、早期診断率の向上と、実現可能で効果的な早期診断戦略を探ることを目的としている。
背景と結論
肺がんの罹患率と死亡率は世界的にも高い。肺がん患者の多くは、進行期に診断されている。その理由は、肺がん患者の多くは初期には明らかな特異的症状がなく、確定診断されたときには多くの患者が進行期にあるからである。統計によると、肺がんの予後は臨床病期と密接に関連しており、早期診断が患者の予後を直接改善できることが示されている。したがって、肺がんの早期診断率と予後を向上させるためには、効果的な診断法とスクリーニング法の選択が非常に重要である。
・肺がんの画像検査と検診
胸部レントゲン
現在、肺内病変や小さな病変の検出が困難なため、胸部X線によ
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